Futura を現代的にリファインしたもの。らしい。詳しく見比べてないのでどこがどうとは言えないが、すぐ判る特徴としては、j や l のしっぽが曲がっており、より判別しやすくなっている(曲がってない字形もオルタネートで持っている)。あとスモールキャップスとオールドスタイル数字が加わった。fi のリガチャーのデザインがちょっとクドいかな…。レギュラー幅が6ウェイト、コンデンスタイプが4ウェイトある。販売元の Neufville は、最初に活字の Futura を発表したドイツの Bauer の正当な系譜じゃなかったかしらん…。ちょっとうろ覚え。
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この書体の作者が言うには、本年は最初のサンセリフが世に出てから200周年だそうである(ホントかどうかは知らない)。それを祝して作られたジオメトリックサンセリフ(別に祝さなくても作ればいいじゃんとか言わないように)。結構読みやすい現代的なジオメトリックで、K、Q、R、Z にはサンプルにあるように右へぐぐっと伸びるスワッシュの付いたオルタネートがある。a と g は1階建てと2階建てが用意されている。アウトラインに2種類あって、普通のスムースタイプと、ラフな紙に印刷されたようにギザギザになっている Printed というタイプがあり、それぞれ8ウェイトずつある。ただいま85%オフセール中。
今より1900年ほど前の西暦79年の今日、かのポンペイがヴェスヴィオ山の噴火により滅亡した日だそうである。とゆーわけでそのものズバリの名を持つ書体を紹介する。だいぶ幾何学的な所がある、変わったローマンである。コントラストはあるものの、細いラインも結構太い。セリフは控えめで、ブラケットの幅とほぼ同じである。全体的にどっしり感のある書体となっている。4ウェイトあるが、Demi Bold と Bold にはイタリックはない。ちなみにポンペイの犠牲者は2,000人ほどで、当時いた人口約2万人の1割程度であり、残りの9割は無事逃げおおせたそうである。全滅だと思ってたけど結構助かっている。
コロコロしてかわいらしいジオメトリックサンセリフ。余計な線がほとんど省かれており、g などの字形が非常に独特で全体的にディスプレイ感が強く、あまり本文向きではないだろう。サンプルイメージはタイポグラフィの教科書でよく見るような、字間とカウンターのピッチがキレイに揃っていて素晴らしい(笑)。イタリックはオブリークタイプ。4ウェイト。ただいま80%オフセール中。
本日は20世紀前半に活躍したアイルランド生まれの建築家・プロダクトデザイナー、Eileen Gray アイリーン・グレイの誕生日。という事で、彼女の名を冠した書体を紹介。アール・デコスタイルのサンセリフディスプレイ。バーの下がった E や F、頭でっかちの B、R、積分記号みたいな S など、アール・デコの特徴がよく出ている書体である。ちなみにグレイはインテリアデザイナーとしても知られ、特に E-1027 というサイドテーブルは有名で筆者も愛用している(コピーだけど・笑)。5ウェイト。
正円にこだわった(?)ジオメトリックサンセリフ。ジオメトリックサンセリフは数あれど、ここまで正円が強調されたものは他にあるまい。というぐらい、どこもかしこも丸っこい。ボウルはとにかく正円で、P や m などの曲線部分も正円を半分にぶった切ったような形をしている。字形はオルタネートが豊富で、A や V、W などは右に傾いたものがあったり、リガチャーも Avant Garde ほどとは言わないが、それに肉薄するほどに様々なバリエーションが揃っている。イタリックはオブリークタイプ。9ウェイト。
今日から7月、夏本番間近という事で涼し気な書体を紹介。ジオメトリックをベースにしながら、所々幾何学のルールから外れたストロークを持ったサンセリフ。19世紀から20世紀前半にかけてにドイツにあった、Schelter & Giesecke というファウンダリーの書体をリバイバルしたものだそうである。Kabel と似た雰囲気を持った、ドイツらしい書体である。x-ハイトは小さく、字幅も狭めでエレガント。Regular のウェイトは通常で言う Light に近く、軽く涼し気である。2ウェイトでイタリックもなくファミリーが少ないが、キリル文字をサポートしている。ただいま20%オフセール中。
かわいらしく読みやすいジオメトリックサンセリフ。完全にジオメトリックではなく若干ヒューマニスト寄りで、a や g には2階建てを採用している。最近の書体だとオルタネートに1階建てを用意するものだが、字種が少なめでこれにはない。x-ハイトが大きく字幅も広めで、Futura などの冷たさはなく読みやすい。K のステムとレッグが離れてるのが特徴的。ThinからBlackまで9ウェイト。ただいま90%オフセール中。買って損はないと思う。
ジオメトリックのサンセリフとスラブセリフのミクスドファミリー。基本的に Futura のようなジオメトリックなのだが、Futura よりは印象として丸っこい。i や j のドットや記号類が結構目立つし、MyFontsのサイトで見る限りステムの幅にもなんだかムラがある気がする。これが低解像度ゆえのレンダリングの不具合なのか、実際にそういう設計なのかは不明。それぞれ Display というバージョンもあり、こちらは角が落とされているほか、x-ハイトが大きかったり数字のデザインが違ったりすると説明にはあるが、違ってるかコレ…? 何かとナゾの多い書体である。ウェイトはそれぞれ3つずつ。ちなみにオコジョって、あの冬には真っ白になるイタチ科の動物の日本名だよね。なんでこんな名前なんでしょ。やはりナゾである。
本日6月9日は(音楽の方の)ロックの日だそうだ。とゆーわけで名前以外何の関係もないが(笑)Rockwell という書体を紹介する。元は世界初のジオメトリックスラブセリフ(と説明には書いてある)である Litho Antiqua という名前で1910年に発表されたものをリファインしたものだそうだ。Monotype のライバルである Linotype が開発していた同じ種類の書体 Memphis の対抗馬として作られたとある。違いがよくは解んないが(笑)、Memphis は太いウェイトの r のイヤーがドットになっている。他にも細かい違いはあるだろう。比べてみるのも楽しいかもしれない。