本日はキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの誕生日(1958)。といえばムーンウォーク、加えて満月も近いということでこちら。最近流行のエレガントな変形系ディスプレイ。かと思いきや骨格はそこまで奇抜ではなく割とスタンダードなのだが、見ての通りボウルのストロークの一部に変わったウェイトが付いている。これが他の書体とはちょっと違うアクセントになっていておもしろい。リガチャーも多少ある模様。イメージには大文字しかないが小文字もあるのでご安心を。名前のクラウドは「雲(cloud)」ではなく「混み合ってる」の意。最近あちこちの国が月に探査機を送り込んで混み合っているようで(笑)。1ウェイトのみ。
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2日続けてリガチャーの美しいスタイリッシュなローマンを紹介。コントラストは強いが、ブラケットが大きくアクシスも傾いており、オールドスタイルもしくはトランジショナルタイプと分類できるだろう。グリフはプロポーションが一部変わっていてそのまま組んでもおもしろいが、リガチャーが12種ほどあり、またいくつかの大文字にはオルタネートもあって、文字組みのバリエーションが楽しめる。名前はフランス語で「黒と白」の意。イタリックもあって3ウェイト。
リガチャーが美しいエレガントなディスプレイローマン。基本はゆったりした優雅なモダンローマンで、適度にウェイトがあって繊細なだけではないゴージャスさを醸し出しており、変わったリガチャーがそれに華を添えている。ただリガチャーの種類はさほど多くはないので、スペルによってはまったくこれが活きない事になるかもしれない(笑)。使うにはちょっと注意が必要だが、うまくハマれば大変効果的だろう。1ウェイトのみ。
本日はクラーク博士 William Smith Clark の誕生日(1826)。Boys be Ambitious ということでこちら。オシャレ感満載のフォントデュオ。サンセリフはコントラストが強く、細いストロークはヘアラインとなっている。グリフはごくスタンダード。スクリプトはモノラインで、グリフはややラフでちょっと崩れているが、そこまで暴れてはいないので読むのにさほど苦労はない。小文字にはリガチャーが結構あり。それぞれ1ウェイトずつ。
本日は『月面着陸の日』(1969)なのでこちら。繊細でモダンでレトロな?サンセリフディスプレイ。ライトウェイトモノラインのジオメトリックサンセリフをベースに、ストロークが交わる箇所にインク溜まりを付けた書体。そのままだとちょっと退屈になりそうだが、このインク溜まりがいい効果を発揮している。雰囲気はモダンなようで、グリフはややアール・デコ風味があってレトロである。OO と TT にだけリガチャーがあり。1ウェイトのみ。
先日は『海の日』だったのでこちら。繊細でシックなローマンディスプレイ。全体的にややジオメトリック寄りの骨格だが、作例の A のように一部柔らかな曲線が入っていて、冷たい雰囲気を緩和している。e の斜めの曲線バーと g の変わったグリフが特徴的。大文字小文字ともにリガチャーが多少ある他、作例の E や O のように星が入ったオルタネートがある。1ウェイトのみ。
ハイコントラストの変形モダンディスプレイ。最近流行りの変形タイプだが、そこまで派手に変形はしていないものの、ヘアラインがヘアライン過ぎて結構すっ飛び気味なので、かなり大きく使った方がいいだろう。e のバーがかなり傾いてるのが特徴。全体的にはゆったりしていて、一部フレアセリフになっているのがエレガントだと思う。オブリークタイプもあり。
フローリッシュがかっこいいクラシカルなカリグラフィースクリプト。古いスタイルの正統派イタリックをベースに、それはそれはハデなフローリッシュを後付できるようになっており、ご覧のように非常に華やかな装飾が施せる。すべての大文字に40ものパターンがあるそうだが、組み方がちょっと特殊で、文字の後に数字を打つとオルタネートが現れるようになっている(詳しくはこちら)。それとは別に同じスタイルで装飾のない大文字のみの Serif と、それからセリフを取り除いた Sans があり。カリグラフィー好きはかなりワクワクする書体である。名前はカトリック教会の「枢機卿」の事で、真っ赤な衣装を纏っており、その事からこの赤の事をそのまま「カーディナル」と呼んだりする。
本日は16世紀スペインの画家ディエゴ・ベラスケス Diego Rodríguez de Silva y Velázquez の洗礼日(1599)。なのでその名を持つ書体を紹介。珍しいジオメトリックなモダンローマンディスプレイ。細長い長方形のプロポーションをしていて各字がほぼ等幅で、この手はサンセリフが多いが、これはモダンローマンである。E と F のバーの部分のステムが食い込んでいたり、S がカーブを廃して直線と斜線で構成されていたりと一部変わっているが、全体的にはそんな奇抜なグリフはない。ただ、Ö などに付くウムラウトがなかなか巨大である。全体的にラグジュアリーな雰囲気があるので、その辺のファッションブランド等に似合うだろう。大文字のみでスモールキャップス。イタリックもあってそれぞれ1ウェイト。
クラシカルとモダンが同居したディスプレイローマン。ブラケットの大きなやや角ばった印象のモダンローマンをベースに、ちょっとだけ変わったグリフのオルタネートを持っている。変化の仕方がカリグラフィックというかクラシックというかそういう雰囲気があり、なかなかゴージャス。19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカのタイプデザイナー、Morris Fuller Benton が1917年に発表した Invitation という書体を元にした、とある。ノーマルと Two の2種があるが、違いがよく…デフォルトのグリフが違うのかな? まあご自身で調べてほしい(笑)。ちなみにグラッパとはイタリア産のブランデーの事。9ウェイトある他、バリアブルもあり。