本日はアメリカ独立記念日。いわゆるインデペンデンス・デイである。ウィル・スミスがトミー・リー・ジョーンズと宇宙人退治をした…あれ? どっちだっけ。まぁいいや。誰でも知ってる書体・Caslonはその汎用性からそりゃもお様々な文書に使われ、アメリカの独立宣言書もこれで組まれたとか組まれてないとか。そんなワケでCaslonを紹介したいと思う。Adobe製品をインストールすれば自動的に入ってくるAdobe Caslonが一番一般的だが、それを紹介してもおもしろくもなんともないので、18世紀当時の見本から印刷のかすれなどもそのままに再現したこの書体を紹介する。活字は、同じ書体でもサイズによって微妙にデザインが違っているのが普通で、このファミリーは12、30、42、96ptの4種類を見本に制作されている。96pt相当の ‘Poster’ を除いた3つについてはイタリックはあるが、当時はウェイトというものがなかったので、ボールド等はない。数字もオールドスタイルのみ。代わりと言っちゃなんだが、オーナメント類は揃っている。このかすれた書体を観ながら、歴史に思いを馳せるのもよろしいんじゃなかろうか。
Archive: 2014
女子が大好きそうな(ごめんねひとくくりにして)ハンドメイド感たっぷりのディスプレイ。定規どころかガイドラインさえ使用せずに手描きでラフにローマンを書いてそれをそのままフォントにした感じ。太さや塗りつぶし方にいくつかバリエーションがあり、スクリプトとイラストアイコンも多数。作者はチリの女の子。彼女の書体のこのブログでの紹介は気づけばもう3つ目である(笑)。しかしAdornといい、こういうのって最近の流行りだろうか…。投稿時点では75%オフ。マカロン大好き女子はどうぞ。
近年、HelveticaやUniversなどの代わりによく使用されているサンセリフ。2014年7月現在、twitterの欧文はこれの字幅が細いバージョン(Narrow)のWebフォントを使用している。これといって目につくような特徴はないが、それが故に何にでも合う読みやすい書体である。2008年、オバマ大統領の選挙PRにはこの書体が大々的に使用された。ウェイトは8種、字幅はレギュラーと Narrow、Extra Narrow、Condensedの4種あって、いわゆる丸ゴシックもレギュラー字幅のみだがウェイト4種ある。a には1階建てと2階建ての2種がある。ちゃんと揃えようと思うと結構な金額になるが、まぁそれはHelveticaなども同じ。
2日続けてスクリプトになってしまったが、セール期間が短いので。デコラティブなカッパープレートスクリプト。こちらもやはりスワッシュが多いが、ただのスワッシュではなく、それに更に装飾が施されていて、ちょっと注意して使わないとかなりうるさくなってしまう書体である。華やかさではトップクラスなので、ゴージャス感を演出したい場合にドウゾ。ドンペリとか多分似合います。ただいまアメリカ独立記念日キャンペーン中で、7/11(東部時間)まで50%オフ。急げ!
非常に優雅なスペンサリアン・カッパープレート。ご多分に漏れずスワッシュの付いたオルタネートが豊富。カッパープレート系は小さく使うのが基本だが、この書体はあまりにヘアラインが細いので、あまり小さすぎるとかすれてしまうかも知れない。背景もあまりごちゃごちゃしてると埋もれるだろう。使用にはちょっと注意が必要。まぁ白地に黒で使うのが一番かも。レディーハンドスタイルとあるが、個人的にはあまり女性が書いたような雰囲気は感じない(笑)。
さてさて、FIFAワールドカップも一次予選が終わりまして、決勝トーナメント進出国が決まりました。日本はまぁ惨憺たる結果に終わってしまいましたが、カーニバルはまだまだ続くぜ! という事でブラジルがらみの書体を紹介。ブラジルといえばサッカー、サンバ、アマゾン、カイピリーニャ、そしてコーヒー。このコーヒーに似合う、ボタッとして極太でコロコロしたディスプレイ。リガチャーが大変豊富で、そのまま組んで十分ロゴになる。コーヒーがらみのイラストアイコンもちょこっとあって、カフェの新規開店のグラフィックツールはこれだけあれば十分(笑)。オ~エ~ア~♪
正方形に近い長方形をベースにデザインしたと思われるサンセリフ。ややシステマチックすぎて k などは随分妙な形をしているが、カウンターが広く可読性は良好。このタイプの代表格にEurostileがあるが、それと比べると柔らかみがあって使いやすいと思う(なぜか筆者の脳内では、Eurostileはアメリカの大学アメフトのイメージがある・笑)。ステムの端が裁ち落とされた A タイプと、いわゆる丸ゴシックになっている B タイプがある。それぞれオブリークがあり8ウェイトで計32種。ラブ~ラド~ぉ~ル~はし~いって~ なみ~う~ちぎ~わ~へ~♪
紹介しようかどうかずっと迷ってたジオメトリック・スラブセリフ。なんで迷ってたかというと、このタイプでは非常に有名なMemphisがすでにあり、これとの違いがあまりよー判らなかったからである。でも気になってるのでもう紹介しようと思う。特徴としてはアセンダーとディセンダーがかなり小さく、丸っこさがより強調されており、リガチャーが豊富。Q のテールがボウルから離れてるのが筆者好み。おもしろいのは 「www」のリガチャーがある事。現代的である。ネット民には嘲笑にも流用可能だぞwww 投稿時点では85%オフの他、デモ版2書体が無料でダウンロード可能。9ウェイトとファミリーも豊富。
昨日のTypodariumの書体。15世紀後半のドイツの芸術家、Daniel Hopferの作品を元に制作された書体だそうな。ルネッサンス期の雰囲気満載のデコラティブなローマンである。小文字はなく、オーナメントはドラゴンとペガサスぐらいだが、ウクライナのファウンダリーらしく、キリル文字もセットに入っている。ファミリーにはステムにドットが入ったものと、それぞれがセパレートになったものがある。