一見普通のカッパープレートスクリプト。なのだが、よく見ると線がつたなくアウトラインもラフで、実際にペンで手書きした感じにかなり近いものになっている。筆者はこれよりもうちょっとうまいかな(笑)。オーナメントはなく、オルタネートも小文字にほんの少しあるだけ。派手さはないが、素朴で温かみのある書体。1ウェイト。
Archive: 2015
本文組にも十分使えるスラブセリフ。x-ハイトやカウンターが大きく、可読性は良好。ややジオメトリック気味だがプロポーションもスタンダードで、セリフもスラブセリフにしては控えめ。字種やファミリーも豊富で使い勝手が良い。9ウェイトあって、レギュラーのアップライトとイタリックは無料でダウンロード可能。ただいま50%オフセール中。
ヒューマニストというほどではないけどジオメトリックというほどでもないサンセリフ(笑)。言えば Helvetica 型とでも言おうか(このカテゴリー名ないの?)。普通に正しく読みやすいサンセリフといった感じで、ステムの端がやや膨らんでいてセリフっぽくなっているのが特徴。字間もやや広めに取ってあり、小さいサイズでの可読性を保っている。Webフォントとかでも使いやすいと思う。キリル文字もサポート。5ウェイト。ただいま70%オフセール中。
アール・ヌーヴォー風のローマンディスプレイ。20世紀前半に活躍したアメリカのイラストレーター、Will H. Bradleyのレタリングからインスパイアされたものだという。ぬよっとした植物的なラインと、字によって大幅に違う字幅が特徴。字幅やテールの長さなどに違いをもたせたオルタネートを持つ字がいくつかある。Std版とPro版があって、Pro版はギリシャ文字とキリル文字をサポートしている。2ウェイトあって、Chicopee がノーマル、Wayside がボールドとなっている。両方とも Bradley が住んでいたマサチューセッツの地名らしい。小文字はなし。
きゃわいらしいスラブセリフディスプレイ。手書き風の拙い線で書かれたコンデンスな書体で、x-ハイトがキャップハイトの半分程度。字形も丸っこく、見ての通りかなり可愛らしい。サンプルにあるオーナメント類もファミリーにある。字幅は少し広めの Extended と2種あり、それぞれに2ウェイト。ただいま20%オフセール中。
ガーリーなアップライトカッパープレート。ご多分に漏れずオルタネートやリガチャーが非常に豊富。フチがガタガタしてるノーマルと、綺麗に整えた Smooth と2タイプがあり、それぞれのタイプのオーナメントもある。ラフな方には単語や短文がひとつのグリフに入った Words というバージョンもあり。この書体は書体そのものより、サンプルイメージをご覧頂きたい。絵本のような美しいイラストがふんだんに使われたサンプルが多数見られるので、ぜひ MyFonts の方へ。ただいま35%オフセール中。
皆様GWいかがお過ごしでしょうか。休日は極端にアクセスが減るこのブログだが、アフィリエイトのためにせっせと更新してみる(やらしいな)。オープンフェイスのローマンディスプレイ。Caslon 風オールドスタイルローマンの王道といった感じで、エレガントでありながら威風堂々としている。本文用の Adoriane Text のファミリーなので、組み合わせて使うといいだろう。ただいま30%オフセール中。
かわいらしいアップライトブラッシュスクリプト。ややコンデンス気味だがx-ハイトがかなり大きく、可読性は良好。Regular と Bold、2ウェイトあって一応イタリックもあるが、ほとんど傾いてない(なぜ作った…)。同じ作者による Mishka とあんまり変わらないが(笑)、それよりはラインがスムーズでオルタネートも多いとの事。
今日は30日、という事で30という名の書体を紹介。ゴシサイズドローマンというゴシック(ブラックレター)とローマンのハイブリッド書体である。結構珍しく見えるが、実は活版印刷が普及しだした頃からこのテの書体はすでにあったりする。Goudy がデザインしたものの諸事情によりお蔵入りになったらしく、本人が亡くなって6年した後の1953年にリリースされたそうな。30 (thirty) というのは新聞業界用語で「物語の終わり」を意味するとか(ホントか?)。いくつかの字はオルタネートがある。Pro 版は P22 のサイトでしか購入できない。注意。
手書きっぽいヒューマニストサンセリフ。昔オランダにあったエンスヘデ活字鋳造所の Roman No.6 という書体にインスパイアされたものとのこと。ステムの中心部がやや絞られてて端が丸く、優しい雰囲気を持つ。Palatino Sans に似た雰囲気を持つデザインである。3ウェイトあり、Regular のみイタリックがある。
今だから正直に言うが、小林さんが Palatino Sans を発表した時、あまり見たこと無いデザインで、「…んー、売れるかなぁ…」と思ったのだが(汗)、今見ると全然おかしくない。むしろ積極的に使いたいぐらいである。やっぱ先見性というのがあるんですな一流の人達には…お見逸れしました。