Optimaっぽくステムの中心部が絞られたサンセリフ。Optimaよりはやや幅広で、R や E などに見られるように字形にあまり緊張感がなく(笑)、いい意味で若干ラフである。3ウェイトのみでイタリックもなし。…今日はこのへんで勘弁してくれ。疲れた…。
Archive: 2015
図太いモダンローマンディスプレイ。多分にカリグラフィーのテイストが組み込まれており、セリフがカーブのしなやかなティアドロップになっている部分が多い。ハデなスワッシュも付いたオルタネートも多数ある。ウェイトに 12、36、72 とあるが、これは太い部分ではなくヘアラインの太さで、しかも数字が大きい方が細い。この数字は多分文字のサイズで、それぞれのポイント数ぐらいの大きさで適した細さになるという事だと思う。サンプルイメージのように彫刻風のテイストを持つ Engraved がある他、短い単語にオーナメントが付いた Words とオーナメントがあり。
アラビア文字風スクリプト。見ての通りアラビア文字とラテン文字(いわゆるアルファベット)のハイブリッド書体である。初めて目にする人も多いかもしれないが、このタイプの書体はそこそこ存在する。アラビア文字は、欧米の人たちにとっては漢字などよりはずっと身近だと思われる。日本ではアラビア文字を読める人は非常に少ないが、中東系のレストランを出す時など、これを使えば雰囲気を出しつつ日本人でも読める看板を作れると思うので重宝するだろう。One と Two があるが、字形のバリエーションの違いであって、ウェイトではない。
オーナメントが大変豊富なディスプレイスラブセリフ。手書き感のある拙い感じのするスラブセリフで、E や M などにアール・ヌーヴォー調のスタイルが見られる。それもそのはず、元の書体は1912年にデザインされたものだそうである。スモールキャップの他、ぐにゃぐにゃのスワッシュオルタネートがある。ウェイトは1つでイタリックもないが、その代わりに充実しているのがオーナメント。イニシャルやボーダー、アイコンなどがあるが、それらが独特なテイストで、何となく東南アジアかポリネシア風味があって非常に個性的でおもしろい。ちょっと使いこなすのが難しいと思うが、筆者は結構好き。
様々なスタイルの書体を手書きしたマルチスタイルファミリー。以前紹介した Adorn よりもさらにラフで、ほとんどラクガキ(笑)。サンセリフ、モダンローマン、モノラインスクリプト、モノスペース(タイプライター)およびオープンフェイスが揃っている。スクリプトにはロープをのたくらせたようなスタイルもあり。あとラクガキアイコンも。ホントに二本指で書いたんかな…。
コロコロとかわいらしいジオメトリックサンセリフ。全体的には Futura とあまり変わりはないが、a と g に2階建てを採用しており、j もしっかり曲がっているなど、可読性に配慮されている。ほか、A は腰が低く、M の両ステムは垂直でセンターはベースラインに届いていない、? が普通の形(笑)など微妙な違いがいくつかある。キリル文字もサポート。5ウェイト。ただいま85%オフセール中。チョコレート口移ししてぇ~♪
ややコンデンスでx-ハイトの大きい可読性の良いサンセリフ。本文用というよりどちらかと言うとディスプレイ寄り。ボウルは長楕円形を基本にしており、そういう意味ではジオメトリックとも言える。所々にちょこっとしたセリフっぽいものも付いている。6ウェイトあるが、サンプルイメージのように Bold や Black ウェイトをディスプレイとして使うことが想定されてるようだが、軽いウェイトもなかなか良い。LA や TU など、いくつかの大文字の組み合わせのリガチャーがある他、A や E などはスモールキャップスの下にアンダーラインが付いて、ちょっと上に持ち上げて組むライズドキャピタルがある。Black にはインラインタイプもあり。
ヴェネチアンの代表的なローマン。このブログではあまりメジャーなものは紹介してないが、これはメジャーな中でもマイナーな方(?)なので紹介してみる。15世紀イタリア(出身はフランス)のプリンター、Nicolas Jenson の書体を Bruce Rogers が現代に蘇らせたもの。Nicolas Jenson についてはタイポグラフィの教科書を開けばたいてい名前が出てくるので、興味のある方は調べて欲しい。この書体はx-ハイトが小さくて、他の書体の感覚で 9pt とかで組むと結構小さくて困ったりするが、クラシックな雰囲気満載で味があって、筆者の大好きな書体のひとつである。イタリックは確かデザイナーが違ったはず… Arrighi とかじゃなかったかな。この書体に合うものとして採用されたらしい。名前のcentaur とはケンタウルスの事で、同名の書籍をこの書体で組んだ事から名を取ったそうである。
可読性重視な感じのローマン。カウンターとx-ハイトが大きめで、セリフはブラケットがほとんどなく、ボテッとしたものが付いている。エレガントとは言いがたいが、可読性は良好と思われる。ノーマルタイプの Text と見出し用の Display、さらに大きく使う用の Poster とあって、Display は Text に比べてややウェイトが軽めでコンデンス、Poster はそれがさらに強くなっている。Text は4ウェイト、Display と Poster は8ウェイトあり、Poster の Light 以下のウェイトは結構エレガントな雰囲気はある。O・MO・TE・NA・SHI♡
字間を広めに取ったとてもチャーミング(昭和な表現…)なスクリプト。Mina という様々なスタイルで同じ字体を書いたようなスクリプトがあるが、それのカッパープレート風味版といった所だろうか。字間が広いためかっちり感は弱く、フレンチ風味もあって、夢見る少女系というかなんつーかこう… CUTiE とかに似合いそうな書体である。少し重めのウェイトの Extra と2種。オルタネートもそれほど多くはないがある。ただいま40%オフセール中。