しゃくれた a が特徴的なオールドスタイルローマン。a の他にも、セリフのない c やティアドロップのない y のディセンダーなど、ちょっと変わった字形が多い。イタリックは手書きのカリグラフィー風味が多分にあり、傾きも強い。オーナメントもブロードペンでデザインされており、やや大きめ。骨格は正統派で字種も大変豊富だが、どっちかというとディスプレイ向きかなと思う。名前はポルトガル語でトランプゲームの「ソリティア」の事らしい。4ウェイト。
Archive: 2018
平昌でスノボのダブルマックツイスト(おいしそう)とかを見る度に「BURTON」の文字がぐるぐる回っているので、名前が似ているこの書体を紹介。レイヤータイプのサンセリフディスプレイ。30種もの様々なフィルタイプの文字を重ね打ちすることで、多数のバリエーションを生み出せるようになっている。ウェイトの軽いモノラインスクリプトとオーナメント、エンブレムタイプのフレームも付属。
まーしかし大ケガからの復帰戦で金メダルとか、ベタすぎて映画やマンガならプロット段階で却下される展開。しかし実際にやっちゃう所がもうマンガを超えてるよね羽生くんてば…。ホントおめでとう。
先ほど平昌五輪で羽生結弦選手がショートプログラムをノーミスで終え1位となったのを記念し(笑)、こちらを紹介。何の関係があるのかというと、ショパンの曲を使っており、んでショパンと言えばノクターン、てな感じである(強引)。ワルシャワにある第二次大戦の犠牲者を悼む祈念碑の書体にインスパイアされたとある。全体的にジオメトリック風味があって直線的で、大きなウェッジ型のセリフが特徴的。A の左端のセリフがないのがおもしろい。イタリックは傾きが強く、こちらもなかなか変わってる。キリル文字もサポート。10ウェイト。金メダルを獲れ羽生くん!!
バレンタインも終わったという事で通常運転に戻る。美しい Garamond 風味の正統派オールドスタイルローマン。腰高でカウンターを絞り、優雅な雰囲気を持った堂々としたローマンである。レギュラーの他、腰を落としカウンターを広めにした Garamond、やや手書き風味の Infant、字形の大小が混ざった Unicase、イタリック風味を持ちながら傾きがない Upright とバリエーションがあり、レギュラーと Garamond、Infant にはイタリックも用意されている。キリル文字もサポートしており、さらにそれぞれに5ウェイトずつとビッグファミリー。これだけあってなんと無料であり、Google Fonts で Web フォントとして利用できる他、ダウンロード・インストールして使うことも可。高級靴の Crockett & Jones のサイトで使用されており、非常に良い雰囲気を醸し出している。ちなみに名前は鵜飼いで有名な鵜(ウ)の事。
※後で気づいたけど本記事が1000件目です。パチパチパチ
バレンタインデーなので、O にハートの付いたオルタネートのあるこちらの書体を紹介。ま、というだけなんだけど(笑)。昨日の書体と同じ作者だが、こちらはオルタネートが多めに用意され、さらに SINTIX という細いスラブセリフがセットになっている(スクリプトの下にある小さな文字がそれ)。可愛らしいラフなイラストアイコンフォントもあり。
緩すぎずガーリーすぎずコントラストもほどほどなモダンスクリプト。スワッシュオルタネートはないが、リガチャーが少々あり、ターミナルレターは全小文字に用意されている。可読性もほどほど。
大文字は大きいものの、普通の筆致に近いスクリプト。ペンも特殊なものではなく、ボールペンか細めのサインペンで書いたようなストロークである。ナチュラルさを演出したいならこういうのがいいだろう。グリフにあまりバリエーションはないようだが、そこはお安いのでご勘弁を。
繊細で美しいスペンサリアン?カッパープレート。ゆるゆるなモダンスクリプト全盛の昨今、こんな正統派は逆に新鮮に目に映る。筆者が目にしたスクリプトの中でも出色の出来で、非常に優雅で美しい。こんな質のいいスクリプトがたったの $17 とはいい時代になったもんだ。使いこなせればハイセンスな彼のハートをゲットできること間違いなし(笑)。高級チョコレートにこれで書いたカードを添えたげて。ちなみに名前はなんと発音するのか解らない。
カリグラフィースクリプトとモダンローマンのデュオ。スクリプトの方はブロードニブとポインテッドニブの中間のようなテイストのイタリックで、3種類あり、ベースラインの揃わないレギュラー、ラインを揃えた Inline、スワッシュを抑えた Text がある。モダンローマンの方はコンデンスでx-ハイトが高くて可読性が良い。イタリックがあり、4ウェイトある。加えてオーナメントもあり。ただいま75%オフセール中。ちなみに背の高い特徴的なボトルで有名なガリアーノというイタリアのリキュールがあるが、あれとはスペルがちょっと違う(Lが一個少ない)。
ラフな紙に書かれたかのようにアウトラインがぐにょぐにょしてるスクリプト。傾きがほとんどないアップライトで、コントラストもほとんどなくモノラインに近い。大文字と小文字のサイズの差が大きく、小文字はボウルが潰れてしまいかねないほどx-ハイトが小さいが、アセンダーやディセンダーは割りと自由に伸びている。ちょっとまぁこちらもカッコよさげかなぁという感じ。