ちょっとシグネチャー風味のあるモダンスクリプト。ストロークは筆ペンのようでコントラストが大きく割りとバウンシーで、大文字はあまりカリグラフィックではなく普通に手書きしたようなスタイル。小文字にはビギニングおよびターミナルスワッシュがあり、この辺りがシグネチャー風味を出している部分だろう。後はリガチャーが多少あり。大文字に変化は付けられないが、うまく使いこなして欲しい。1ウェイト。
Archive: 2022
ヴィクトリア朝風味のあるクラシカルなディスプレイ。角が大きく丸くなった太めのコンデンスな書体で、セリフがタスカン(魚尾風)になっている。一部には組んだ時にセリフがぶつからないように大人しくなったオルタネートがあるのが珍しい(通常はより派手にする)。ちょっとだけリガチャーもあり。フィルに2種類あり、ソリッドなものと線が入った Inline がある。作例は大文字だけだがちゃんと小文字もあるのでご安心を。
ちょっと変わったスラブセリフ。やや太めのモノラインスラブで、これもジオメトリックというのだろうか、結構幾何学的だと思う。ただ、若干あちこち歪な形をしており、それがどことなくかわいらしい雰囲気を醸し出している。そのまま組んでロゴになりそう。筆者は O のバランスが結構好きである。イタリックはオブリークタイプで5ウェイト。
ラグジュアリーな雰囲気漂う繊細なモダンローマンディスプレイ。一見最近流行の変形系かと思いきや、実はそんなことはない。ただ、普通は存在しないヘアラインがあちこちに付いていてアクセントになっている。グリフがちょっと違うオルタネートと、リガチャーが30弱ある。キリル文字もサポート。1ウェイト。
DIN に似たコンデンスなジオメトリックサンセリフ。…というぐらいしか説明を思いつかない(笑)。a に2階建てを採用しオールドスタイル数字もある、というのも特に目新しくはない。アウトラインの角が落とされて丸くなっていて、それがちょっと目に優しいぐらいだろうか。ただ、’60年代にポーランドで発行されていた You and Me Monthly という雑誌の書体にインスパイアされたもの、というのがちょっと珍しい。ちょっとだけ画像が見つかったが、確かにこういった書体を使用していた。イタリックもあって9ウェイト。
スピーディなストロークのシグネチャースクリプト。傾きが強く名前の通り素早さを感じる書体だが、グリフはあくまで読みやすく、上下にもほとんど暴れていなくて抑制が効いている。全体数は確認できないが、オルタネートやリガチャーなどもちゃんとあるようだ。カッコいい上に読みやすいというとても実用的な書体。1ウェイトのみ。
3種の書体がファミリーになったクラシカルなディスプレイミクスド。Roman、Nouveau、Script の3種があり、Roman はコントラストが強く、コンデンスでステムがくびれており、Nouveau はロンバルディック・キャピタルに似たアール・ヌーヴォー風、Script は名前の通りスクリプトで、細めのカリグラフィーイタリックとなっている。フランスのカリグラファー、Jean Larcher (1947–2015) の作品にインスパイアされたとある。それぞれオルタネートやリガチャーが豊富で、他にキャッチワードやオーナメントも付属している。ただいま50%オフセール中。
ふにょふにょしたスワッシュオルタネートの豊富なディスプレイサンセリフ。大文字のみの太めのサンセリフで、見ての通りユニークなスワッシュとリガチャーが豊富にあり、キリル文字も含め1200超のグリフを持っていて使いごたえがある。フィルにバリエーションがあり、ソリッドな Regular の他、ドットが入った Dots、荒れた Grunge など6種類がある。ウェイトは1種類のみ。
エレガントなモダンローマンディスプレイ。最近流行りの変形系かと思いきや、変わってるのは g ぐらいで他は割りとスタンダードなグリフをしている。代わりと言ってはなんだが、リガチャーがそこそこあり。画像の上にちょこんとイラストがあるが、こういった雰囲気のアイコンが少し付属している。全体的にモロッコなどの北アフリカ風味を感じるが、作者はバリ風を意識してるらしい。まぁそうか…。イタリックと2種。
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。xハイトを大きく視認性を確保している現代的な書体で、e のアゴが短いのと、K や R のレッグがステムから離れてるのが特徴だろうか。上付き・下付き数字に2種類あり、通常のものと、上付きはキャップハイト、下付きはベースラインに揃ったバージョンがある。何に使い分けるのかどうかは不明だが…。長文よりは短文・ロゴ向きだろうか。オブリークタイプのイタリックもあって7ウェイト。ただいま50%オフセール中。