なんと発音していいのか分からない名前のなんとも変わったブラックレターディスプレイ。なんとブラックレターのクセに大文字しかなく、大文字同士のリガチャーがあり、かつサイズが半分になり上下に重なったグリフ(画像の BO の部分)もある。タイポグラフィやカリグラフィーに詳しい方はご存知だが、ブラックレター含めスクリプトは「大文字だけで組むのはご法度」なのであり、その常識を破った書体である。
ま、なぜスクリプトを大文字だけで組んじゃいけないかというと、「文字の左右がガタガタゴチャゴチャしてるためそれが連続して並ぶと超絶うるさく読みづらい」から、というだけなので、スクリプトでもうるさくない、例えば Mistral などは大文字で組んでも大丈夫である。本書体も左右がおとなしいグリフが小文字部分に割り当てられてるため(画像の “INTRODUCING”)、基本はこれで組み、先頭にデコラティブなものを置いて、あとは適宜リガチャーなどを使用すればうまく組めるだろう。怖がらずに使ってみて欲しい。1ウェイトのみ。
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珍しいステンシルタイプのスクリプト。基本はよく見るオールドアメリカンなレタリングスクリプトなのだが、ストロークがあちこち途切れているステンシルになっているのが特徴的で、ストロークがクロスするところで重なりを表現するために途切れることはあるが、このようなタイプは珍しい。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートはあるが、あまり派手ではない。一味違った表現をしたい方に。1ウェイトのみ。
柔らかいストロークのシグネチャースクリプト。この手のスクリプトは字幅がタイトめで鋭い感じのストロークが多いが、こちらは割りとゆったりめで、大きな柔らかめのカーブが特徴的。グリフが700ほどと若干多めで、スワッシュオルタネートやリガチャーが豊富でバリエーション豊かな文字組みが楽しめる。金額もリーズナブルなのでお勧め。名前はなんと発音するのかは不明である(笑)。1ウェイトのみ。
スワッシュに葉っぱが付いた変わったディスプレイ。基本はコントラストの強いモダンなサンセリフディスプレイで、見ての通りスワッシュオルタネートが豊富にあり、そのスワッシュに植物の葉のモチーフが付いてツタのようになっているのが特徴。スワッシュには短いものと派手に暴れてるものが数種あるようだ。他にも変わったリガチャーが少しあり。1ウェイトのみ。
ヴィクトリア朝風味あふれるゴシック/ブラックレター。Old English スタイルのだいぶ時代が下った頃のタイプで、かなりデコラティブ。カリグラフィーの要素が入っており、スワッシュオルタネートやリガチャーがかなり豊富で、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。クリスマスにもよろしいかと。1ウェイトのみ。
本日もビッグスクリプトセール関連。ヴィクトリア調のデコラティブなフォントデュオ。ごたごたと植物的な装飾があちこちに付いているディスプレイローマンと、にゅよっとしたブラッシュスクリプトの2種。ローマンの方は大文字のみのスモールキャップスでフィルが4種あって、レギュラーと Outline(実際はインラインと呼んだ方がいいかも)、Rough、影の付いた 3D がある。スクリプトはレギュラーと Rough の2種。それぞれスワッシュオルタネートが結構ある。これらの書体によく似合うオーナメントも付属。全部パックでただいま1,000円ほど。