アール・ヌーヴォー風味のあるフレアセリフディスプレイ。20世紀初頭のアメリカのパンチカッター、John F. Cumming の Elandkay という書体がベースになっている。当然拡張されており、ウェイトバリエーションの他、オルタネートやリガチャーがかなり追加されている。オリジナルにはない小文字も追加された。ヨーロッパというよりは、なんかちょっとオリエンタルな雰囲気がある。エスニック辺りに似合うんじゃないかなーと個人的には思う。8ウェイト。ただいま50%オフセール中。
Category: Display
ラグビーワールドカップも近く『馬と鹿』のMVも公開されたのでこちら。ちょっと変わったスラブセリフとメジャー感のあるレタリングスクリプトのデュオ。アメリカのスポーツグラフィックにインスパイアされたものとの事(ちなみにファウンダリーはロシアだ)。スラブセリフの方は片方にしかセリフがないものが多く、これが視覚的におもしろい効果を生み出している。イタリックもあり。スクリプトの方はメジャーリーグでよく見るタイプのレタリングによるスクリプトを模したもの。スワッシュオルタネートも結構ある。スラブセリフ、スクリプト双方ともキリル文字をサポートし、5ウェイトある。
ちなみに画像のボールはアメフト用だ(笑)。こ~れ~がっあ~いじゃ~な~け~れ~ば~♪
ややコンデンス気味な背の高いモノラインサンセリフディスプレイ。小文字はなくスモールキャップスで、大文字のグリフにはスワッシュが付いており、いくつかはスワッシュのタイプが違うオルタネートがある。スモールキャップスの方はリガチャーが30あり、色々とおもしろい文字組が楽しめる。文字と同じ太さのスワッシュラインも別フォントで付属。Clean というファミリーがあるが、違いはよく判らず…。1ウェイト。
レトロ感というかヴィンテージ感というかそういう感じのあふれるディスプレイ。19世紀頃のエフェメラ(端物印刷。チラシ)やシガーボックスなどのレタリングにインスパイアされたものとのこと。基本はモノラインのフレアセリフで、小文字はなくスモールキャップス。大文字にはくるっと回ったスワッシュが付いており、オルタネートにはスワッシュの位置が違うものがある。またこれに似合うフレームオーナメントが付属している。フレームは角と途中がバラになっているので、サイズ調整もラクにできるだろう。6ウェイト。
オシャレなコンデンスローマンとスクリプトのデュオ。ローマンの方はコントラストの強いモダンローマンをベースにしており、コンデンスで腰の位置がかなり高め。全体的に背の高いモデルのような雰囲気を持っている。対してスクリプトの方はボールペンで書いたような感じで、コントラストが弱くほぼモノライン。字形も能書家ではない、普通の人の筆致に近いシグネチャー(サイン)タイプで、それがカチッとしたローマンとのコントラストを生んでいる。スワッシュはないがリガチャーは割と多め。ファッションやおしゃれカフェなどにどうぞ。それぞれ1ウェイトずつ。
フェミニンでラグジュアリー感のあるローマンディスプレイ。ベースはやや幅広でコントラストの強いモダンローマン。リガチャーやスワッシュオルタネートが豊富に用意されていて、目を引く変わった文字組みが楽しめる。小文字はあるがアセンダーたディセンダーはごく短くちょっとずんぐりした印象で、大文字だけで使う方がいいかなーと個人的には思う。高級感があるので、女性向けのファッションやコスメ、エステなどによく似合うと思う。2ウェイト。元々2書体パックで$50ほどと安いが、ただいま50%オフセール中。
本日は十六夜という事でこちら。ライトウェイトのジオメトリックディスプレイ。極細のサンセリフで、ストロークの繋がるところにインク溜まりのようなものが付いている。全体的な雰囲気はモダンでファッショナブルなので、ファッション誌やコスメなどのロゴに似合うだろう。ウェイトバリエーションはあるが、一番重い Bold でも通常の書体より細い。大文字のみで字間はかなり詰まり気味なので、やはりかなり大きく使う方がいいだろう。5ウェイト。
本日はそりゃもういろんな「日」が設定されてるが、そのひとつ『パパイヤの日』にちなんでこちら。手書き風味のモノラインサンセリフ。やや太めの先が丸いマーカーで書いたような書体で、ややコンデンス。一部にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。カジュアルでかわいらしい雰囲気なので、オーガニックなカフェなどに似合うだろう。大文字のみの1ウェイト。
本日はいろいろ設定されてるが、その中の『花の日』を取り上げてこちら。華々しい感じのディスプレイ。ずんぐりしたプロポーションのモダンローマンをベースに、いろんな装飾が施されている。フィルがソリッドな Black、グリフ内に装飾が入った Tattoo、グリフの上下に装飾が置かれた Crown があり、Tattoo と Crown にはその部分のみのバージョンがあって、色分けして重ね打ちする事が可能になっている。ほかコロコロしたサンセリフの Umba も付属。ウェディングにどうぞとあるが、ちとやりすぎな気がしないでもない(笑)。
本日はいわゆる世界初の「ホームページ」が公開された日だそうな。1991年、欧州原子核研究機構(CERN)のティム・バーナーズ・リー Tim Berners-Lee がインターネット上に公開したのが最初とか。このページは現在でも http://info.cern.ch で閲覧可能。これが World Wide Web(世界を覆う「情報の」クモの巣)の誕生、という事でクモの巣だらけの書体を紹介。手書き風のラフで細いウェイトのスラブセリフに、とにかくクモの巣が張っている、というだけの書体。文字の雰囲気自体はかわいらしく、子供ウケもいいと思うのでハロウィン向けにいかがだろうか。
ちなみにこの前年の1990年、スピルバーグ総指揮で制作された『アラクノフォビア Arachnophobia』というパニック映画が公開されている。意味は「クモ恐怖症」。異常発生したクモの大群が町を襲いまくるという話で、ラストをぶっちゃけると目に見える景色すべてがクモの巣に覆われてしまうという形で終わる。ウェブ(元々の意味はクモの巣)に世界中が覆われてしまった現代を予言しているような映画であった…。