クラシック感のある派手なディスプレイ。3重ラインの内側にドットが入った重厚感あふれる図太いステムに、ふよっとした筆で書いたようなセリフが付き、なんだかこってりねっとりしたクリームを思わせる書体である。大文字のみ。同じテイストのスワッシュオーナメントが付属し、それとは別に、サンプルにあるチョコレートの高解像度画像も付属しているそうな。こんなのもクリスマスにどうぞ。
Category: Display
図太いモダンローマンとモノラインのスクリプトのフォントデュオ。以前に紹介した Silver South とほぼ同じやんけ!と突っ込まれたら何も言い返せない(笑)が、細かい違いを言うと、モダンローマンはこちらの方がより図太くセリフも大きい。よってプロポーションもややずんぐりしている。スクリプトの方はこちらはまったくと言っていいほど抑揚がない。こちらはマーカー、Silver South の方は筆ペンのようなニュアンスがある。スタイルとしてはアップライトのラフなハンドライティングでほぼ同じ。華やかな印象があるので、ラグジュアリーな雰囲気を演出したい時に。
植物的なニュアンスのあるアール・ヌーヴォー風ディスプレイ。ステムの端に魚尾のような飾りが付き、あちこちくるっと巻いているファンシーな書体で、小文字はなくスモールキャップスだがスワッシュオルタネートとイタリックもあり、フィルはソリッドなもの、ラフ、アウトライン、インラインの4種がある。スペーシングなどがちょいーと雑な気がするが、そこはウデでカバーしてもらいたい(笑)。名前の通りクリスマスにどうぞ。
リボンで文字を象ったようなディスプレイ。見ての通りリボン風のライン(日本では両子持ち罫とか呼ぶ・笑)で文字が作られているのだが、エラいのが可能な限り一筆書きになっているという所。破綻がないようステムに巻き付いて切り替えたりしており、一見シンプルなようでなかなか凝ったデザインとなっている。このテは大文字だけというのが多いが、これは素晴らしいことに小文字もある。ただ残念ながらアクセント記号は皆無で、それゆえかかなり安くお手頃価格。クリスマスのディスプレイにどうぞ。
スクリプトともサンセリフとも判じ難いディスプレイ。筆ペンで書いたサンセリフ、とでも言おうか、そういうニュアンスのある変わった書体である。コントラストはごく弱くほぼモノラインで、どのステムもふよっとほんのりしなっており、筆感がよく出ている。イタリックはさらにスクリプト感は強くなるが、派手なスワッシュオルタネートはない。あって A や R のレッグがやや伸びている程度である。他、ヴァインリーフのオーナメントが少し。全体的に可愛らしい雰囲気の書体である。Light Italic と Medium はフリーでダウンロード可。6ウェイト。ただいま80%オフセール中。
繊細で尖ったイメージのディスプレイローマン。全体的には細いウェイトにコンデンスな書体で、ところどころ大きなスパイクのようなセリフが付いているのが特徴的。基本的には大文字のみだが母音を含んだリガチャーが多数あり、母音の方は小文字のグリフになっていて、場合によってはそれが傾いていたりする。とても攻めた耽美的でアーティスティックな書体である。1ウェイト。現在フリーでダウンロード可能。いつか有料になるのかな? お早めに。
かなりデコラティブなレタリングスクリプト。見ての通り文字そのものに植物的な装飾がかなりハデに施された、ヴィクトリア風味もあるヴィンテージ感あふれる書体。タトゥーなどに使用される文字からインスパイアされたものとの事で、そっち方面の雰囲気も強い。オルタネートも豊富で、グリフ数は1000近い。フィルがソリッドなものと、アウトラインに下半分だけ薄っすらフィルが入った Deboss というバージョンがある。他、大文字のみのコンデンスなローマンとイタリック、オーナメントやフレームなども付属している。
本日『紅茶の日』だそうなのでこちら。アール・デコ風味のある優雅なディスプレイ。大文字のみでラインは細く、横のストロークは軽くウェーブし、バランスもわざと崩しながらもおかしくなりすぎない範囲で留めている。Paul Carlyle と Guy Oring という人が1938年に出版した Letters and Lettering という本に掲載されていた書体を元にしたものだそう。オルタネートとかはなし。1ウェイト。
ローマンベースの手書きゆるゆるディスプレイ。ベースラインの揃わないバウンシーな書体で、タテのラインも平行ではなくガッタガタ。プロポーションもわざと崩されており、フチもラフになっている。ガーリーあるいは子供向けの可愛らしい書体。ハロウィンやクリスマス向けに。2ウェイト。
ファンタジー風味のクセがすごいんじゃーなディスプレイ。アール・ヌーヴォー風の植物的な装飾が施されていながら可読性は程よく確保されており、読むのにさほど難はない。魔法使いが出てくるようなダークファンタジーにうってつけの書体ではあるが、製作年が古いせいかオルタネートがまったくないのが残念。しかし2003年が古いっていうのがなんか…まあよい。名前は指輪物語の登場人物・アラゴルンから来てる…のかも知れないし、スペインのアラゴン州から来てるのかも知れないがよくは判らない。