以前紹介した TT Firs Neue に本文用が出た。あちらはちょっと変わったグリフが多く長文には向かなかったが、こちらは Text の名の通り Firs のテイストを継ぎながらも本文用として設計されている。Firs Neue の方はヴァーテックス(尖った部分)にバーが入ったり、カーブがなく唐突に90度折れ曲がったりしているが、これらがなく素直なスッキリしたグリフになった。お陰でただのモダンなネオグロテスクになっちゃった気がするが(笑)、使いやすくなったのは間違いないだろう。キリル文字もサポート。11ウェイトとバリアブルタイプがある。
Category: Sans Serif
オランダでは9月の第2火曜日が『国際ランの日』だそうなのでこちら。繊細なモダンサンセリフディスプレイ。コントラストの強いゆったりしたサンセリフをベースに、一部にやや変わったグリフのオルタネートやリガチャーを持った、最近よく見るタイプの書体である。雰囲気は大変ゴージャスかつエレガントで、やはり高級ファッションやコスメなどの分野に似合うだろう。1ウェイトのみ。
最近別の書体も紹介した古代ギリシャ碑文系のディスプレイ。なんとも古代の香りがする美しいフレアセリフで、堂々としていながらもどこかちょっと田舎風の雰囲気漂う書体である。大文字のみで小文字はないが、当然ながらギリシャ文字をサポートしている。それどころか、現代では使う者がほぼ滅んでしまったコプト文字やルーン文字まで収録されているというかなりの変わり種。いったいどこの誰が使いこなせるのか(笑)。同時代風の記号やオーナメントが入った Symbols がファミリーにあり。名前はギリシャ第2の都市テッサロニキの現地でのニックネームだそうな。1ウェイトのみ。
やけにセールで推されてる(笑)書体なので紹介。全体的にかなりコンデンスなサンセリフ。名前の通りプラカードなどに詰め込みやすいようになっているのだろう。字幅の細い方から Compressed、Condensed、ノーマル、Wide と4種類あるが、ノーマル時点で結構細く、一番細い Compressed になるとかなり判読しづらくなる(笑)。Wide でも通常の書体よりはやや細め。適切なウェイトと字幅なら可読性は悪くないので、サインやポスターなどに良いだろう。いわゆる丸ゴシックタイプの Round もあり、各6ウェイトで計48種とビッグファミリー。ただいま40%オフセール中。
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。ジオメトリックとはいうものの、見ての通り小文字にはややグロテスク風味が出ているのが特徴。特に k はアームがベースラインから出ていて変わっていて目を引く。大文字も碑文プロポーションの Futura とは違い、字幅が揃い気味なのもグロテスクっぽいだろう。xハイトが大きく読みやすいが、イタリックもないのでどっちかというとロゴやディスプレイ向き。7ウェイト。ただいま40%オフセール中。
威風堂々としたサンセリフディスプレイ。古代ギリシャ時代の碑文をモチーフにした書体で、ローマンキャピタルに通ずるものがあるが、こちらはセリフがないせいか、より素朴な雰囲気も持っている。ストロークはほぼモノラインだがややフレアセリフ気味で、全体的にプロポーションがやや幅広。雰囲気がホントに筆者好みで、何に使うか分からないがすごく欲しい(そんな書体をいくつ持ってるやら…)。当然ながらギリシャ文字もサポートしている。小文字はなくスモールキャップス。8ウェイトあって、バリアブルタイプも別にある。ただいま50%オフセール中。
久しぶりに出た超ビッグファミリー。なんと100種類を誇る大所帯書体である。サンセリフとセリフがあり、それぞれにコントラストの強弱があり、さらにそれぞれに字幅が5種ある。サンセリフはネオグロテスクタイプで、Low はほぼモノラインだが、High の方はかなりコントラストが強く、モダンローマンのセリフが取れた感じになっている。セリフの方はトランジショナルタイプで、Low と High の差はそれほどでもなく、オプティカルの本文用と見出し用程度。字幅は細い方から Compressed、Condesnsed、無印(通常幅)、Extended、Expanded がある。さらにそれぞれに5ウェイトで、2 × 2 × 5 × 5 で計100種。これだけあってなぜにイタリックがないのかは不明(笑)。
スッキリと読みやすいジオメトリックサンセリフ。とにかく可読性が良い書体で、a は2種類あるものの、2階建てがデフォルトになっていて本文用を意識しているのが伺える。A には中折れのバーを持ったオルタネートがあり、ちょっとだけロゴなども想定してるのかな、という感じ。字種が多く、キリル文字とギリシャ文字をサポートしているほか、丸数字などもある。字幅に2種類あり、レギュラーと Condensed があって、可読性もいいことからサイン用途にも使えるだろう。8ウェイト。記事を投稿した本日のみ65%オフセール!
ライトウェイトのアール・デコ風味のあるサンセリフディスプレイ。基本はジオメトリックなアール・デコ書体で大文字のみだが、小文字のグリフにはプロポーション違いの大文字が割り当てられており、好きな方を選択して文字組みのバリエーションが楽しめるようになっている。3ウェイトあるが、一番太い Bold でも通常の Regular には届かないほど細め。とてもシックでエレガントな雰囲気があるので、コスメやファッションなどに似合うだろう。オブリークタイプのイタリックもあり。
本日は世界最高峰の名前となった探検家ジョージ・エベレスト Sir George Everest の誕生日(1790)ということでこちら。スタンダードで大変読みやすいジオメトリックサンセリフ。グリフ数が多く、スモールキャップスやオールドスタイル数字はもちろん、i のドットの丸か四角、t のボトムがストレートかカーブしたものかを選べたりと、微妙なグリフ違いのオルタネートも豊富。その上キリル文字とギリシャ文字をサポートし、総グリフ数は1600近い。ノーマルタイプと RAlt という角が丸くなったタイプがあり、それぞれイタリックもあって6ウェイトずつ。ただいま60%オフセール中。