クラシカルで品のいい本文用セリフ。最近じゃめずらしいxハイトの小さいタイプで、組んだ感じも詰まっておらずスッキリして品が良い。M のセンターがベースラインちょっと届かない、Q のテールがスパイク状になっているなど一部エレメントに特徴があって、差別化を図ってるのが見える。f のリガチャーが豊富で、fb や fh、fj などのあまり見ない組み合わせもある。ウェイトは4つしかないが、バリアブルタイプもあり。ただいま60%オフセール中。
Category: Serif
久々の碑文系ディスプレイ。巨匠ヘルマン・ツァップの書いた文字を基にしたものらしく、確かによく見たプロポーションの大変堂々としたタイトリングである。ただ著作権的にどうなのかはちょっと不明ではあるが(笑)、まったくそのままのトレースではないらしい。オルタネートがちょっとだけあり、Y のアームが曲線になったもの、幅広になった Z、活字風になった &(デフォルトはカリグラフィー風味がある)などがある。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
シックで品の良いディスプレイローマン。骨格はオールドスタイルに近いが、シルエットはモダンローマンのそれに近い。a や r ティアドロップがボタっとしたものになっているのが特徴的。イタリックはさらに変わっており、グリフはかなりカリグラフィックになっていて、傾きもやや強め。そのためアップライトを見ると一見本文用だが、全体的にはやはりディスプレイ。8ウェイトあり、一番軽い Thin のみ無料でダウンロード可。ただいま50%オフセール中。
コンテンポラリーなセリフ書体。モダンとの違いはなんだかよく分からないが(笑)、取り敢えずそのように説明されている。確かに Bodoni などよりはオールドスタイルのようで、Century が現代的になったと言った方がいいだろうか。見ての通り、イタリックの f のディセンダーが真っ直ぐなのが特徴的(普通は左にカーブする)。オプティカルになっており、コントラストが強く見出し向きの Display と本文用の Text がある。Display は5ウェイト、Text は3ウェイト。バリアブルタイプも別売であるので、Adobe な人はファミリーで買う場合はそっちがいいだろう。
MyFonts(と他 Monotype が運営しているすべてのサイト)で毎年10月にやっているセール Fontacular が本日より開始。150以上のフォントが割引されているので、欲しいものがないかどうかこのチャンスにチェックして欲しい。その中からひとつ紹介。ゴージャス感のあるモダンローマン。コントラストの強いグリフに、ウェッジ型のセリフとボールターミナルが特徴的。オプティカル?になっており、見出し用の Headline と、ヘアライン部をやや太くした本文用の Text がある。ただしイタリックはないので本文用なのかと言われるとちょっと疑問。やっぱりディスプレイ用じゃなかろうか。小文字の c、f、s をベースにしたちょっと変わったリガチャーがある。各7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
エレガントなディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンベースに、繊細なスワッシュオルタネートが付いた品のいい書体である。グリフはややコンデンス気味ながらカウンターが大きくゆったりしている。作者はモロッコ人だそうで、そう言われるとマラケシュのスークのアーチを思わせるグリフである(行ったことはないけど)。見ての通りスワッシュオルタネートとリガチャーが豊富にあって、文字組みのバリエーションが楽しめる。アップライトは2ウェイト、イタリックは1ウェイト。
柔らかくフェミニンなフレアセリフディスプレイ。ハイコントラストなモダンタイプで、グリフはゆったりしていて一部のベースライン上のセリフが尻尾のようにふにょっとなっており、大変エレガントに仕上がっている。B や P、R などのボウルは閉じておらずヌケが良い。そのまま組んで化粧品やトイレタリーのロゴになりそうな書体である。1ウェイト。
クラシカルな正統派オールドスタイルローマン。ニューヨークの地下鉄にあった20世紀初頭の古い書体にインスパイアされたとある。コントラストが若干弱めでセリフも少し角が丸く、xハイトが小さい。小文字は Bookman や Chelthenham、Della Robbia などの古いソフトセリフを参考にしたとある。最近じゃ珍しいクラシカルなタイプである。この雰囲気によく似合うボーダーオーナメントもファミリーにあり。イタリックもあって7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
本日はアメリカの作家で『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』の著者、トルーマン・カポーティ Truman Garcia Capote の誕生日(1924)。というわけでこちら。名前だけ同じなトゲトゲしいディスプレイローマン。何年にデザインされたのかはっきりしないが、版元の ITC の設立が1970年なので、書体としてはそこまで古いワケでもないだろう。Ronaldson と Caxton という書体をコンバインさせたと説明にはある。コントラストの強いトランジショナルスタイルで、セリフは結構鋭くトゲトゲしい。e のバーが斜めなのと、イタリックの f のテールが流れているのがクラシカル。4ウェイト。
モノグラムを作れるモダンローマンディスプレイ。モノグラムとは2文字以上のアルファベットを組み合わせて作る、よくプロ野球チームが使ってるマークのようなものの事だが、これを作りやすいように各字4種のプロポーションがある。これをうまく組み合わせ、アウトラインを取って一部をうまく欠けばデモ画像のようなモノグラムが作れるようになっている。まああらかじめ2文字が組み合わされたグリフも350種以上あって、それを使う方が手っ取り早いが(笑)。これを囲うレトロなバッジ風フレームもグリフにある。