1519年の本日はレオナルド・ダ・ヴィンチの命日だそうである。4月15日が誕生日だそうだがなぜその日にこれを紹介しなかったかというと、今年は土曜日だったからである(笑)。というわけでダ・ヴィンチの筆致をフォント化した書体を紹介。当時のペンのせいかどうか知らないが、どうもかっちりしておらず、筆で書いたようなふにゃふにゃしたストロークである。ダ・ヴィンチは左利きだったせいか、鏡文字で右から左に書くクセがあった(というか手跡のほとんどがそうらしい)事が知られており、それを再現した Backward というバージョンもある。後はダ・ヴィンチのスケッチかなんかのオーナメントがちょろっと。
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アール・ヌーヴォー調のサンセリフディスプレイ。20世紀初頭にちょっと流行ったヤツで、字によってウェストが上下したり、A のバーが2本あったり、o が上付きでアンダーバーが入ったりといった所が特徴。この手の書体は Rennie Mackintosh が有名だが、それに比べて組んだ時の黒みが弱まってヌケが良くなり、現代の雰囲気に合うようアレンジされている。ウェイトも6つあってイタリックもあり、更にはギリシャ文字やキリル文字もサポートされている。ただいま70%オフセール中。
微妙にほんのちょっぴりフレア気味なサンセリフ。基本的な骨格はヒューマニストだが、字形がちょっと独特で、a のボウルが異様に低かったり、g は2階建てながら頭の方が大きかったり、k のアームがフックしてたりなどなど、結構個性的である。特に g のイヤーが垂直なのは斬新だろう。とはいえ、全体的に可読性は良好。10ウェイトもあって使いごたえがある。名前のティカルはグアテマラにあるマヤ遺跡の事。樹なつみの「OZ」懐かしいなぁ。「19の…髪の色だ…」誰も知らないか(笑)。
ラフな手書きモノラインスクリプト。ストロークは普通のペンで書いたように抑揚がない。非常にコンデンスな書体で上下に激しく振れており、ウソ発見器のグラフのようである。だが字形はさほど崩れておらず、まぁまぁ読みやすい。One、Two、Three と3種類あるが、ただ単に字形が違うだけ。OpenType 機能を使ってオルタネートにすりゃひとつにまとめられたと思うが、Office 系アプリなどでも使いやすくしたのだろう。3種まとめて買っても $16 と非常に安い。この作者はスクリプトを得意としており、他にも多数発表している。英国在住の本人の twitter アカウントによれば紅茶オタクとの事(笑)。名前は「超うめぇ~!」ぐらいの意。
クラシックな正統派オールドスタイルローマン。書籍などの本文用を想定して設計されており、とにかくスタンダードで読みやすい。N や M のショルダーにセリフがない所がローマンキャピタルを踏襲しており、好感が持てる(笑)。字種も大変豊富で、「長い s」を持ってたりする。変わってるのが上付き・下付きの小文字がある所。これ何に使うのだろう…。イタリックはこの種としてはやや幅広。一見 n のような形をした、とても古いタイプの w のオルタネートがあるのが個人的に非常に嬉しい。6ウェイト。安売りしてくんないかな…(笑)。
ややファンシーな風味のあるスラブセリフ。x-ハイトが大きくカウンターも広め、字幅は一定で現代的な骨格をした書体で可読性は良く、字種も豊富で、ちょっとした長文にも対応可能かと思われる。イタリックもあるが、変わっているのは「イタリック字形のアップライト」がある所。イタリックのダイナミックな字形をほぼそのままに垂直に立てて、「Up」という名をつけている。f のディセンダーがなくなっているなどちょっとした違いはあるが、g や y のディセンダーがループしているなど、結構かわいらしい雰囲気を醸し出している。3種それぞれ9ウェイトとビッグファミリー。投稿時点でイタリックだけ Heavy がないけどアップし忘れかな…。ただいま85%オフと大出血サービスセール中。
ヘアラインが細くハイコントラストなモダンローマンディスプレイ。セリフはまっすぐな棒ではなく、鋭いトゲのようになっている。冒頭でも述べたがヘアラインが異様に細く、12pt とかではすっ飛んでしまって正直使い物にならないだろう。かなり大きめに使う必要がある。ディスプレイにしてはx-ハイトは大きめ。もっと小さくしてアセンダーやディセンダーを長くしてもよかったんじゃないかと思うが…。オルタネートやイタリックはなし。3ウェイトあるが、どのウェイトもヘアラインの細さは同じ。元々安い書体ではあるが、ただいま65%オフセール中。
手描き感の残るミクスドファミリー。よくあるわざとらしくグニャグニャにしたものではなく、ちゃんとレタリングしました、でも定規は使ってません、というニュアンスの書体である。最近流行りのチョークっぽい感じといえばいいだろうか。字形としては普通のサンセリフとアール・デコ調もの、スラブセリフとモノラインスクリプトがあり、それぞれにアウトラインやインライン、影付きなどのバリエーションがある。特徴的なのがスラブセリフで、ベースラインが揃っておらずゴタゴタしている。あとはカフェ方面に大活躍しそうなイラストアイコンが200種以上。これひとつでカフェの開店準備はOKてな感じである。名前は一見「ピスタチオ」だが実は「ピスタッチョ」。ただいま30%オフセール中。
本日は「ジャムの日」だそうなので、JAM Type Design の書体を紹介。みんな大好きジオメトリックサンセリフ。まぁよくあるジオメトリックだが、a が2階建てになったり、t のフットがちょっと曲がってたりと少し読みやすいように調整されている。字幅はほぼ正円の O に全体的に揃えてあって、広めである。イタリックがオブリークタイプで、なんだかちょっと機械的に傾けただけのような感じがしてちょっと残念。a を1階建てにするだけでもちょっと変わったかなと思うが…。かなり細いウェイトもあって、そちらは結構オシャレ。7ウェイト。ちなみに沖縄には「とうま(當間・当間)」さんという名前の人が結構いる(笑)。
本日は「乗馬許可の日」だそうな。明治4年、それまで武士のみに認められていた乗馬が庶民にも認められたとか。ということでこの「馬ヅラ」という何とも微妙な名前の書体を紹介する。トラック形楕円を基本にしたコンデンスなスラブセリフディスプレイ。全体的にかなり腰高で、e や g などの丸く囲った部分が正円になってるなど、字形が非常に独特でおもしろい。特に p や y などは他では見ないような字形をしている。イタリックもあり。3ウェイト。