カジュアルなブラッシュスクリプト。縦のラインがやけに強調されており、大きく上下に伸びる他、線も太くなっているのが特徴的。全体的には緊張感がなく緩めながらサードウェーブなニオイはなく、どちらかというと Paul Smith などの海外ブランドのロゴによく使われているようなテイストの書体である。グリフ数は少なく、オルタネートはまったくないが、リガチャーは30ほど用意されている。ただいま30%オフセール中で $10.5。
Home: page 182
活版印刷初期の頃を思わせる、非常にクラシカルなローマン。コントラストは弱めで、手書きの雰囲気が多分に残っておりクセが強いが、可読性は意外と良好。当時はこういうゴシックの雰囲気を持ったローマンが結構あった。3ウェイトあるが、イタリックは Regular のみ。名前のアマレットは、イタリアの有名なリキュールの事。杏仁を使ったかなり甘い酒だが、名前は「少し苦いもの」という意味だそうだ。あれ苦いかな…?
最近 Monotype が推してくるのでこちらを紹介。Futura の作者ポール・レナー Paul Renner が1928年に制作したサンセリフのデジタル版。ジオメトリックとネオグロテスクの間の子(差別用語?)のような書体で、’50~’70年代に見たようなちょっと古いテイスト、のように筆者には見える。通常版と Text とがあり、後者は名の通り本文用に特化しており、イタリックもあって6ウェイト。通常版はイタリックはなく、その代わり幅のバリエーションが6つあり、それぞれ8ウェイトとビッグファミリーとなっている。デジタル化には日本人タイプデザイナーの大曲都市さんも関わっている。ただいま半額セール中ではあるが、Monotype サブスクリプションに入っている。
4つのバリエーションを持つシグネチャースクリプト。One から Four の4つのファミリーがあり、それぞれ字形が違うというよりはスタイルそのものが違う。One と Two の差は微妙だが、Three と Four は One/Two とはかなり異なっている。とはいえどうもひとりでデザインしたのか、なんとなく共通性はあるという感じ。それぞれアップライトと Slant があり、Four は元々傾いているが、Four Slant はそれがさらに強調されている。全部買っても $20 とお買い得。なんでアムステルダムという名なのかは不明。
童話や絵本に似合いそうな、ハンドレタリングのフレアセリフディスプレイ。ウェイトの重い書体でフレアの広がり具合が大きく、手書きのラフな感じが多分に残っているのが特徴的。可読性は意外にも良好。すべての大文字と一部の小文字には、ちょろっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。フィルが4種類あって、ソリッドな Regular のほか、ステム中心部に細い線の入った Inline、斜線で埋まった Lines、その線がかすれてる Rough Lines があり、その他植物的なオーナメントが字形を象る Ornaments がある。Rough Lines 以外は斜体があり。あとはキラメキだけの Stars があり、他の書体に重ね打ちする事で飾り付けられる。
本日「恐竜の日」だそうなのでコレ。見ての通り恐竜の骨格シルエット。そんだけ。ザッツオール。
筆者は子供の頃は恐竜に結構ハマっていたので、割と詳しくはあるのだが、最近の恐竜の再現想像図を見ると、子供の頃に見たものとはかなり違ってて、古生物学ってのはホントいい加減だなーというのが印象である(判らないことだらけって事なんだけど)。ブロントサウルスとかエライ横長になってるし、ゴジラのモデルとされるイグアノドンも四つん這いみたいになってるがな…。
30年以上前、まだ首里に博物館があった頃に恐竜展があって、そこでサウロロフスの皮膚の化石に触れせてもらえ、その証明書を持ってたんだが失くしちゃったなー。大事にとっとくべきだった。
本日は「エスプレッソの日」だそうなのでこちらを。モノラインのアップライトなスクリプトなのかなんなのかよく判らないディスプレイ。昔のヨーロッパのクルマや家電品に付いてたロゴによくこんなのがあって、ムリヤリのコネクションを作って文字を繋げ、それでもってひとつのパーツとして扱えるようにしてあった。それがよく再現されていると思う。作者は日本人。
コンデンスなサンセリフとモノラインスクリプトのデュオ。’70~’80年代のロシアのデザインにインスパイアされたものとあるが、全然そのままではなく、かなり現代的なアレンジが施されており、とても今っぽい。サンセリフの方は超楕円をベースにジオメトリックにデザインされているが、そこまでコンデンスではなく結構読みやすい。スクリプトはやや傾きが強いがさほどダイナミックさはなく、ストロークの端がスパッとカットされているのがスッキリしてて良い。キリル文字もサポート。それぞれ5ウェイト。この TypeType というロシアのファウンダリーは最近の注目株で、近年非常に優秀な書体を立て続けに発表している。書体名に「TT」があったらまずチェケラ。
本日は「パンの記念日」だそうなのでこちら。バリエーション豊富でカジュアルなブラッシュスクリプト。7ウェイト、3種の幅で、フチがスムースなものとラフなものと2種類あり、合計42種類ある。筆というよりはマーカーに近い感じの筆跡で、スクリプト風味もさほどない。スワッシュオルタネートもないが、代わりにリガチャーは結構あるかなという感じ。名前は英語でパン屋を表す bakery をフランス語風に綴り替えたもの…だと思う。これだけバリエーションがありながら、パックで8,000円弱とお安いのも魅力。バラだと1つ2,000円ぐらいなので、パックのほうがお得だろう。
ちなみに最近『聖樹(まさき)のパン』というマンガにハマってる。最新刊でいきなり変な方にストーリーが曲がってるが(笑)、ディープなパンの知識が豊富でおもしろい。北海道開拓史や日本のパン屋の歴史なんかも知れて「ほほう」となる。なんとか軌道修正してくれることを祈るが、まぁあの小さなペンションだけでは話の展開も限界かな…。
骨太でコンデンスなディスプレイ。こういうのもジオメトリックというかどうかは判らないが、曲線はなく直線のみで構成されたモノラインスラブである。ソリッドなレギュラーと、それを縁取った Inline、いわゆる影付き袋文字の Outline の3種があり、いずれも大文字のみである。サードウェーブに関連するのか、こういうヴィンテージ感のある書体も最近人気のようだ。
ビールの醸造所の事を英語でブリュワリー brewery といい、この brew も「醸造する」という意味があるのでその辺の用途に合うだろう。サンプルにはパンやピザも見えるので、ひょっとしたら小麦発酵全般に関係ある言葉なのかもしれない。ちなみにコーヒーや紅茶を淹れる事も brew と言うそうな…。













