カリグラフィーペンで書いたアップライトローマン。カリグラフィー業界(?)でいう Foundational Hand に近い書体で、Edward Johnston のそれよりはウェイトも軽く字幅もややコンデンス。全体的にややかっちりしつつも、エレガントさが漂う品格ある書体に仕上がっている。惜しむらくは字種がスタンダードで、オルタネートがまったくないのと、ファミリーもない事。大変綺麗な書体なので、できましたら拡張していただけませんでしょうか Stone 先生…。ちなみに筆者は、 Facebook にて Stone 先生に友達承認されている。へっへっへ。
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新しい解釈でデザインされたヒューマニストサンセリフ。明らかにヒューマニストが原型にあるが、古い骨格をそのまま使用するのではなく、現代的なアレンジが付け加えられている。具体的には、字形が Eurostile のように全体的にやや長方形に近くなっており、カウンターはあくまで広く、可読性が良くなっている。イタリックはちょっとしたひねりのような手書き感が加えられている。字種も多く、ギリシャ文字やキリル文字もサポート。作者は同時に同じ骨格でローマンの Schuss Serif、スラブセリフの Schuss Slab、その中間のスタイル Schuss News も発表している。ただいますべて20%オフセール中。
すっきりと軽めなミクスドファミリー。何度も言うが、このテの書体は過剰な手書き感が若干鼻につくようになってきたのであんまり紹介したくないが、これはさっすがパリジェンヌの名を持つだけあって、キレイにまとめられている。コンデンスなフレアセリフとローマン、ローマンのインライン、ブラッシュスクリプトなどなど6種類。ローマンの方はちょっとしたスワッシュなどの装飾があり、なかなかエレガント。ただいま60%オフセール中。
本日5月13日は「カクテルの日」。カクテルと言えばこれ、マティーニの名を持つ書体を紹介する。その名も CocktailDay.com によれば、1806年に世界で初めてアメリカの新聞でカクテルが紹介された日だそうで。王様と呼ばれ、シャープさがウリのこのカクテルには似つかわしくないずんぐりとしたスラブセリフなのがとても残念。なので書体の紹介は早々に切り上げ(笑)、カクテルについて。
カクテルは大きく分けてショートとロングがあり、見た目の違いは氷が入っているか否か。ショートは氷なしで温くなるのが早いので、3口で飲めと言われることからショートと呼ばれる。三角のいわゆるカクテルグラスに入っている事が多く、アルコールも強いものが多い。マティーニはショートの代表格で、みんな知ってて一度は頼むが、強くて飲めない人が多数続出という(笑)ハードルの高いカクテルである。日本ではジンベースでステアがスタンダードレシピだが、海外ではウォッカベースでシェイクが普通らしい。なんでこんな違いが出たかは不明。
バーは誰でも最初は緊張するし、カクテルも知らないので何を頼んでいいか判らない事が多いが、「フルーツを使った甘くて軽めの」「炭酸でスッキリした」「ガツンと強い」みたいな頼み方でいい。バーテンダーはそれぞれの好みに合ったカクテルを作ってくれる。必ずカクテル名も教えてくれるので、気に入ったのがあれば覚えておけばどこへ行ってもそれを頼む事ができる。ジュースや炭酸だけを混ぜるノンアルコールのカクテルもたくさんあるので、酒が飲めなくても安心だ。本日は金曜だし、バーに行ったことがない人はデビューしてみてはいかが。って酒が飲めない筆者が言うのもなんですが(笑)。
’30年代風味あふれるアール・デコ調ジオメトリックサンセリフ。グラフィックをちゃんと勉強したことがある人は、教科書でこのサンプルイメージのようなポスターを多数見たことがあるだろう。カッサンドルらの活躍華々しき頃の時代をホウフツとさせる書体である。6ウェイトあるが、それぞれにAからDのオルタネートがあり、それぞれに字形が若干違う。80年以上も前のスタイルだが、今でも古臭さは感じない。ちゃんと使える書体だと思う。
太めでコンデンスながら可読性が良いスラブセリフ。これぐらい太いと通常カウンターが潰れたり字形がぼやけたりするものだが、どうしてどうして結構読める。圧が強いので、ドリンク剤とかスポーツ、あとは軍関係(ここは日本です)などで重宝するだろう。残念ながらイタリックはなし。3ウェイト。ただいま46%オフというハンパなセール中。
柔らかい雰囲気を持ちながらかっちりした字形で読みやすいスクリプト。平筆のスクリプトがベースになっているが、スワッシュ等はごくごく控えめ、太くて可読性はすこぶる良好。優雅さと読みやすさ、そして強さを非常にバランスよく兼ね備えており、アイス等のパッケージでの利用を想定していると思われる。目立ちながらも美味しそうな雰囲気を持たせることができるだろう。大変オススメな書体。沖縄はもう梅雨を通り越してセミが鳴きそうな陽気である。あーアイス食べたい。
ナチュラルで当たり前で非常に読みやすいサンセリフ。字間がやや広めといった以外にこれといったクセがなく、目にすっと入ってくる優しい書体である。8ウェイトあり、レギュラー幅の他細いのが2種。Narrow と Condensed にはイタリックはなく、ウェイトも7つとちょっと減っているが、そんなに困らないであろう。字種はヨーロッパ全言語をカバーし、なおかつキリル文字もサポート。名前は「仲介者」の意。ただいま70%オフセール中。
古い碑文から起こされたようなフレアセリフ。骨格はスタンダードだがストロークにコントラストがほとんどなく、ゴキゴキと折れ曲がったようなちょっとしたセリフが付いている。昔 Mac にバンドルされていた Friz Quadrata に似てるなぁと思ったら、やはりそれにインスパイアされている模様。Friz よりはラフな印象を受ける。イタリックが結構カリグラフィックで筆者好みだが、なぜか g は2階建てのままである。そこがちょっと残念。4ウェイト。ただいま25%オフセール中。
本日はこどもの日。とゆーワケで子供がクレヨンで書いたような筆致を再現した書体を紹介。ま、見ての通りである。ちょっと傾いた Italic と2種。ちなみにベクターデータでこういうラフなかすれを再現するのは作業的にかなり大変だろうし(オートトレースだったりして…)、データも重くなって昔なら扱いにくくて仕方なかったと思う。最近のPCはこれが楽に処理できるようになり、実用性が上がってよかったよね。明日も休める人はまだまだGWを満喫し、そうでない人はちょっとだけ仕事してまた休んでくださいな。