筆者が独断と偏見で選んだおしゃれでかっこいい英語フォント(欧文書体)をほぼ毎日1書体ずつ紹介しています

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必見! お薦めのタグ5選

Pompeian Cursive

Pompeian Cursive

以前に紹介した Duktus のような、スクリプトのようなスクリプトでないようなディスプレイ。1文字1文字は手書き感が強くスクリプトのようだが、前後の文字と繋がる部分はない。x-ハイトは小さく、優雅さとぎこちなさの両方を持つ可愛らしい書体である。r と t にちょっとしたスワッシュのあるオルタネートがある他は、特にオルタネートはない(残念)。Bernhard Tango とか、こういう書体って結構あるので、なんか分類上の名前欲しいよね。この書体は作者が雑誌「アイデア」へオズワルド・クーパー(Cooper Black などの作者)に関する記事を寄稿した時に、その調査過程で見つけたものだという。その記事読んだし、その時の参考文献である The Book of Oz Cooper も持ってるが、見つかんないな…後で探そう。

Category(s)
Design Date
2010
Publisher

Panton

Panton

2日続けて似たようなサンセリフだが、ちょっと変わった特徴を持っていたので紹介する。ジオメトリック気味でカウンターとx-ハイトが大きく、まぁ最近よくあるサンセリフなのだが、変わってるのがアイコン。AからDまで4種類あって、それぞれ50種類ほどアイコンが入っているが、それぞれにアウトラインのみと塗りつぶしたタイプがあり、またそれぞれに2ウェイトあるというおもしろいファミリー展開をしている。どうでもいいがブタの貯金箱のアイコンがあって、あれって万国共通なんだろうか…。名前は世界的に有名なカラーチップのメーカーとは関係ない模様(笑)。書体の方は9ウェイトある。ただいま90%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2014
Publisher

Brisko Sans

Brisko Sans

ややエキスパンデッドなサンセリフ。縦のステムに打ち込みおよびハライがちょろっと傾いて付いてるのが大きな特徴。a のボウルが横長の楕円な所と、g の2段めが開いてる所がなんか筆者好み。5ウェイトあって、Bold と Bold Italic はフリーでダウンロード可能。ほか Display が別にあって、こちらは字形がかなり違う。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)
Publisher

Frost

Frost

’50~’60年代のサイン(看板)ペインティングのスタイルを踏襲したスクリプト。平筆でひゅっと書いたようなスクリプトで、字幅がタイトで傾きはほとんどない。言うまでもなくスワッシュとリガチャーが豊富。特にリガチャーはかなりの種類がある。3ウェイトあって、ほか、日本で言うブロック体があり、こちらは小文字はなくスモールキャップス。あとオーナメントと、文字の下地に使えるバナー類があり。ただいま35%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher
Fontspring
Set Sail Studios
嘉瑞工房 / グラフィック社 / 2012年
世界の美しい欧文活字見本帳 – 嘉瑞工房コレクション

本日MyFontsが何やらトラブルなようでまともに使えないので書籍を紹介。東京は新宿の片隅で、今も活版印刷の文化を守り続けている小さな印刷所・嘉瑞工房所蔵の欧文見本帳を紹介した本。今では入手困難な貴重なコレクションの数々が楽しめる。毎日なんとはなしにパラパラめくることを習慣づけると、多分欧文組版に対する目が養われると思う(ヘンな欧文組版をしてしまう最大の原因は「見慣れてない」事にある)。後半で紹介されてる冊子は今でも海外の古書店で出回っていたりするが、だいたい$1,000超えである。これだけでもそのレア度が判るであろう。日本で欧文タイポグラフィの勉強をしていると必ず名前の上がるこの印刷所は、えー…すみません詳しくは嘉瑞工房のサイトか『ローマ字印刷研究』をご覧下さい(笑)。

Mr Darcy

Mr Darcy

ヴィクトリア調のデコラティブなローマンディスプレイ。見ての通りセリフに魚の尻尾のような食い込みがあり、たったそれだけなのだが、それがちょっとおばさん趣味な(笑)感じを醸し出している。小文字はなくスモールキャップス。いくつかの字には字形が違うオルタネートが入っていて、色々とバリエーションが楽しめる。スワッシュはほとんどない。まぁこれにスワッシュまで付けるとちょっと鬱陶しくなるだろうな…。5ウェイトあって、Regular はなんと無料でダウンロード可能。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher

Showcase

Showcase

モノラインのマルチスタイルファミリー。手書きでいろんなスタイルの書体をひとつのファミリーとして発表するのが最近流行っているが、これもその類。派手さはなく全体的に気が抜けており(笑)、ファミリー展開もサンセリフとスラブセリフ、スクリプトが1ウェイトずつある程度(サンセリフにはスモールキャップス?がある)。あとラクガキっぽいオーナメントがちらほら。女子向けカフェやパン屋などにどうぞ。

Category(s)
Design Date
2014
Publisher
House Industries, now available on MyFonts!

Rayuela

Rayuela

皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。んで新年一発目はこの書体、カリグラフィー風味の残るローマン。ローマンと言っていいのか解らないが、とにかくそう分類しておく。それぐらいちょっと分類に困る書体。ステムの太細にあまり差がなく、セリフもブラケットがなく太めで、スラブセリフにも見えてしまう。字幅も一定で人工的な割に字形には手書き感が残り、特にイタリックはカリグラフィックである。色々とコンバインされたおもしろい書体である。4種のウェイトはスペイン語で表現されており、軽い方から Blanca(白)、Gris(グレー)、Negra(黒)、Chocolate(チョコレート)となっている。他、オープンフェイスの LUZ(光)がある。名前はスペインの石蹴り遊びの事らしい。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2001
Designer(s)
Publisher

Ondine

Ondine

なんか年末感のある書体をと思ったが、欧米にとっちゃ年末とはクリスマスであり、それ以外には特にあるワケもないので(笑)、なんか王道感のあるものを紹介しようとしてこれに行き着いた。御大 Adrian Frutiger によるスクリプト。2~3世紀頃に使用されていた Uncial という書体がベースになっていて、一見カジュアルに見えるが、歴史の重みを感じる風格のある書体である。1954年とあるから、Frutiger 26 歳頃の作品だろうか。元はフランスにあった Deberny et Peignot という活字鋳造所から活字で販売されていた書体をデジタル化したもの。

さて、このブログの今年の更新はこれで終了である。数少ない(笑)読者の皆様、ありがとうございました。来年もほそぼそと続けていきますので、よろしくお願いいたします。皆様良いお年を。

Category(s)
Design Date
1954
Designer(s)
Publisher

Goldenbook

Goldenbook

アール・デコ調のローマン。1920年代にアメリカで発行されていた文芸誌、The Golden Book という雑誌のロゴにインスパイアされたものらしい。どことなく品があり、カッパープレート風味もあるので、社交用にいいんじゃなかろうか。オルタネートやリガチャーはないが、数字にライニングとオールドスタイルがある。3ウェイト。
※現在販売されていないが、Adobe Fonts で利用可能。

Category(s)
Design Date
2003
Designer(s)
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

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