ヴィクトリア朝スタイルのデコラティブなディスプレイ。セリフがタスカン(魚尾型)の植物的なニュアンスがふんだんに施されたディスプレイで、往時の雰囲気満載のレトロな書体である。レイヤードになっており、インラインやシャドウスタイルのものを重ねて色分けすることでアレンジでき、かつオーナメント類も付属しているので、好きなだけデコる事が可能。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
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ソフトでフレンドリーなスラブセリフ。コントラストが弱くxハイトやカウンターが大きくて大変視認性が良い。微妙にウェイトを太くした White というバージョンがあり、これは「暗い背景で白抜きにすると若干細く見える」現象を調整したもので、サインやディスプレイなど背景の色に応じで使い分けるとウェイトを揃えることができるようになっている。イタリックはほんの少しだけ傾いたオブリークタイプで、これもやはり書籍よりサイン用途を考慮してのものだろう。300種以上ものリガチャーを持っており、ブランディングなどにも使える。ノーマルと White それぞれに6ウェイトあって計24種。ただいま30%オフセール中。
本日は一般財団法人ルビ財団(なんじゃそりゃ)が定めた『ルビの日』らしい。その昔、英国では 5.5pt ほどの活字のサイズを ruby と呼んでおり、これが日本でルビに使ってる文字サイズに近かったためそう呼ばれるようになったとか。というワケでこちら。落ち着いた優しい雰囲気のクラッシーなフレアセリフ。やや太めのゆったりしたストロークで構成された書体で、大文字の大半にスワッシュオルタネートがある。この手の書体としてはややボタっとしており、少しお年を召した上品な御婦人、といった雰囲気である。1ウェイト。
端正でダンディなシグネチャースクリプト。ストロークにちょっと筆っぽいニュアンスのあるタイプで、コントラストがやや強くストロークの端にインク溜まりがある。大文字のグリフはちょっとだけシャレたスワッシュが付いているが、オルタネートはない。小文字にはビギニングおよびエンディングストロークの付いたオルタネートがある他、リガチャーがちょっとだけ。雰囲気はやっぱり男性的だろうか。1ウェイト。
大変繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ヘアラインが霞んですっ飛んでしまいそうな繊細な書体で、雰囲気は非常に優雅。糸のような飾り線の付いたオルタネートが多数ある。字幅にノーマルと Condensed の2種類あるが、差はかなり微妙(なんでや)。傾斜も2種あって、グリフがちゃんと変わった Italic と、アップライトをただ傾けたグリフの Slant があって計6種。$35 と大変お安め。
どことなくサブカル風味を感じるクールなセリフディスプレイ。モノラインのストロークにウェッジ型の鋭いセリフが付いた書体で、グリフのプロポーションは大文字は古代の碑文を参考にしているとの事。確かにちょっと Lithos 風味があるかなという感じではあるが、小文字はなぜかジオメトリック風味が強い。M の中央がベースラインを突き破っているのが特徴。なんとなくゲームや映画のタイトルなどに使われそうな雰囲気がある。名前は古代ギリシャの格言をラテン語訳したもので「汝自身を知れ」という意味で、この辺も含めて若干厨二病ぽい(笑)。まあでもカッコいいかな。イタリックもあって3ウェイト。
本日は『ドラゴンクエストの日』。1986年の本日に最初のシリーズが発売されたのだとか。という事でこちら。ファンタジー風味あふれるブラックレター。書体としてはまあ素直で読みやすいが、大文字と小文字のベースラインが揃っていないのが特徴。タイトル組を前提としている事が伺える。5種類あって、Regular と Bold ウェイト、フィルがない Outline、大文字が装飾された Deco、赤く光るカラーリングが施されたカラーフォントの Color がある。名前は同名のファンタジードラマがあるが、特に関係はない模様(多分借用してるけど)。
本日はジャズの帝王マイルス・デイヴィス Miles Davis の誕生日(1926)らしいのでこちら。質の良いエレガントなジオメトリック風味のあるグロテスク。xハイトが小さく a や g が2階建てで、それが優雅な雰囲気を醸し出しているが、カウンターは結構広めで視認性は良好。ジオメトリックに見えるが細かく見るとそうではなく、全体的にモダンで大変シュッとしていて美しい。この作者はちっとも知らなかったし制作したフォントも少ないが、これだけ腕があるならもっと作ってほしいなと思う。イタリックもあって7ウェイト。
古いカリグラフィー風味のあるタイプスクリプト。コネクションのない活字風のタイプで、ブロードペンで書いたようなストロークのエレガントで端正な書体である。ざっとグリフをチェックしたが、多分筆者はこれを書くのは難しくない。それぐらい自然なストロークだけで構成されている。雰囲気はキリッとしててやや男性的だろうか。やはり大きく使うものではなく、小さなカードなどに似合うだろう。2ウェイト。
本日はかの『シャーロック・ホームズ』の作者、アーサー・コナン・ドイル Sir Arthur Ignatius Conan Doyle の誕生日(1859)ということでこちら。ヴィンテージ感のあるセリフドゴシック。一見モノラインのサンセリフだが、ほんのちょっぴりセリフが付いているのが見えるだろうか。テイストは画像にもある通りアメリカンヴィンテージ。大文字のみの書体だが、スワッシュオルタネートやリガチャーが多数あるので様々な表情が付けられる。フィルにソリッドなものと荒れた Vintage があり、それぞれに傾いた Oblique バージョンもある。