本日『猫の日』ということでこちら。やたら縦に長いモダンスクリプト。大文字や l, t など一部の文字がかなり縦に長く、そのため全体にコンデンスに見えるが、その他の小文字はアセンダーがやや長めなぐらいでさほど奇抜でもないので、まあ読みやすい。ストロークのコントラストはやや強めで、並びはバウンシーなものになっている。kitten とは「子猫」という意味で、品評会などでは9ヶ月未満と定義されてるそうな。なので little kittens だと意味が二重になる気がするが気にしないように(笑)。1ウェイト。
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かわいらしいモノラインサンセリフディスプレイ。ジオメトリック気味ないわゆる丸ゴシックで、スワッシュの付いたオルタネートがあり、そのバリエーションも3、4種あって結構豊富。スタイルが4種あり、レギュラーとボールドのウェイトのほか、白抜きシャドウ付きの Extrude、角にインク溜まりのようなものが付いた Rounded がある。レトロ風味もあってオシャレ。
本日は『タッチ』の作者、あだち充の誕生日(1951)。まさかの70才にびっくりだけど(笑)、とりあえず書体を紹介。ぼったりしたモダンスクリプトと手書きサンセリフのミクスド。スクリプトはアップライトでコントラストが強く、またバウンシー加減もなかなか強い。普通のものと、スワッシュの先にドロップの付いた Drop の2種がある。サンセリフは丸みの強いタイプと、ベーシックなグリフの Petite の2種がある。サンセリフの方は6ウェイトずつあり。ちょっとクセが強くて使いづらい書体かもしれない。
変わったグリフとリガチャーが特徴的なディスプレイローマン。大変繊細なライトウェイトの書体で、見ての通り個性的なグリフがおもしろい。ちょっとレトロで、女性的でエレガントな雰囲気があり、コスメやトイレタリー、オーガニック食品などによく似合うかなと思う。1ウェイト。
変わったグリフのややレトロなモダンローマンディスプレイ。直線的なステムと強いコントラストの、冷たさもありながらラグジュアリー感のある書体。大文字のみだが、小文字のグリフ部分にはオルタネートが割り当てられており、つまりすべての文字に2種類のグリフがある。ボウルがモノラインになってるのが変わってて特徴的。一部の文字にはリガチャーもあり。1ウェイト。
ややがっしり目で男性的ながらデコラティブなディスプレイローマン。アウトラインは迷いがなくがっしりしていて、コントラストはやや強め。男性向けはあまりデコラティブなものは少ないのだが、これは A のバーなどグリフに変わったものが多く、またセリフが片側しかなかったりするのがおもしろい。大文字のみで1ウェイト。
奇をてらったところがない、正統派のフラクトゥール(Fraktur: ドイツでよく用いられていたブラックレターの一種)。15世紀ドイツのカリグラファー、Johann Neudörffer(ぜひリンク先をご覧あれ)と Leonhard Wagner の書体を参考にしたとある。大変真面目な感じのするフォントで、すごくかっちりしていてカッコいい。スワッシュオルタネートはあるが、それでさえ遊んでいる感じは薄く、作者はマジメなんだろうなぁと思う(笑)。普通にカリグラフィーの手本になる素晴らしい出来。1ウェイト。
古いようでいて新しいディスプレイローマン。ルネサンス期の書体を元に制作したと説明にあり、確かに骨格は古いが、アウトラインが直線的というか幾何学的でフリーハンドのラインが出ておらず、なんだか不思議な雰囲気の書体である。見ての通りスワッシュオルタネートやリガチャーが豊富にある。R のレッグが取ってつけたようになっていて特徴的だが、これ以外は N の左のステムが斜めになってるぐらいでそこまで奇抜なグリフはない。小林さんが以前、書体名に使う字には何か特徴を持たせてアピールする、とおっしゃっていた記憶がある。これもそうなのだろう。イタリックはなく6ウェイト。
上品ぽくもありカジュアルでもあるディスプレイセリフ。コンデンスでxハイトも大きめでゆったりしており、フレアで短いスワッシュが付いたオルタネートが多数ある。このテとしては珍しく9ウェイトもあり、イタリックもある。品がありながらも高級すぎない雰囲気もまた珍しい。やっぱり女性向けになるだろうか。
アップライトのモダンスクリプト。カウンターが大きめでベースラインも揃っており、ちょっと字間が詰まりすぎなきらいがあるが、結構読みやすい。各文字に横に伸びるスワッシュオルタネートがあり、その先っちょに小さなベルが付いている。それだけでクリスマスというのもなんかムリがある気がするが(笑)、ま、よろしいんじゃないでしょうか。数日前に同名のフォントを紹介したが、まったく違うフォントである。1ウェイト。