パズルのように組み合わせてリガチャー(?)を作れるスラブセリフディスプレイ。大文字のみで、小文字には基本的に字幅の狭いバージョンの大文字が入っているが、サンプルのように Li や Ta など、組み合わせがあるものに関しては(アプリが対応していれば)自動でこのように組んでくれるようである。プロポーションは頭でっかちのものが多く、全体的に可愛らしい。アンパサンドを含む “Versalita&” までが名前らしく、その名前のサンセリフ版があり、こちらはスラブセリフ版、という事らしい。1ウェイト。
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素朴で民族風味あふれるディスプレイ。手書きのモノラインサンセリフで、手書きらしくアウトラインは微妙に歪み、ターミナルの形も一定ではない。所々ラインが二重になっているのが特徴的。小文字はないが、小文字のグリフにはよりデコラティブになった大文字グリフが入っている(実質オルタネートになっている)。同じモノラインのイラストや記号が入った Symbols というフォントとセットになっている。名前のウィグワムとは、アメリカインディアンの伝統的な様式の住居の事。ティピーとの違いは、前者が住居、後者が簡易的なテント、という感じ。ちょっとアイヌ風味を感じるのは、アメリカインディアンも同じモンゴロイドだからだろうか。
本日『さくらの日』だそうなのでこちらを。ぼったりして美味しそうなレタリングスクリプト。筆感たっぷりのアメリカンテイスト満載なスクリプトで、お菓子やアイス、炭酸飲料等のパッケージに多用されてそうなヤツである。スワッシュオルタネートはないが、スワッシュだけのグリフがあるので、それを好きにあちこちに付けて使うタイプとなっている。フィルはソリッドなものとラフな Print というタイプの2種。2ウェイトあり、それとは別にやや細身の大文字のみのサンセリフがある。ちなみに cherry は正確には「さくらんぼ(さくらの実)」であり、日本人が言う花の「桜」は cherry blossom である(笑)。
魚の尻尾のように二股に分かれたセリフをタスカン Tuscan(=イタリア・トスカーナ地方の)スタイルと呼ぶそうだが、そっち方面のデコラティブでかわいらしいガーリーなディスプレイ。モノラインでコントラストがない所が現代的。スワッシュオルタネートやリガチャーが大変豊富で、全部で900近いグリフがある。ウェイトが数字で表されており、細い順に 5, 10, 15, 20, 30, 35, 40, 45 と5刻みに8つ用意されてるが、なぜか25がない。45にはフチがギザギザな Rough、フィルがない Outline、影のみの Shadow のバリエーションがある。字幅はレギュラーとコンデンスド(Cd)とさらに細いコンプレッスド(Cm)、レギュラーより広いエクステンデド(Ex)と4種。ただいま50%オフセール中。
以前に紹介した Didone スクリプトの Breathe が新バージョンになって登場。基本はコントラストの強いモダンローマンイタリックにスワッシュが付いたもの。なぜか今バージョンのグリフ数が以前のものに比べ半分になっているが、その分ファミリーが増えた。ウェイトに Light、インラインになった Special とそのインライン部分のみの Special Solo、ヘアライン部を若干太くし小さく使えるようにした Small、大文字だけで組めるようにスワッシュを控えめにした Caps が追加になった。何のグリフを省いたのかは各自ご確認を(めんどくさい)。ただいま30%オフセール中。
本日ホワイトデーなのでこちら。「マシュマロ」という名のウルトラファットなレタリングスクリプト。ぼったりしたクリーム状のストロークが特徴的で、見ての通りかろうじて(笑)字が判別できるギリギリまでストロークを太くしてある。部分的にはヘアラインがあり、コントラストは最大級である。コネクションがある Script となしの Fluff の2種。さすがにウェイトバリエーションはない。スクリプトの「てい」はしているがあまりにも図太く、もちろんワンストロークで書くことはできないだろう。器用な人なら平筆で書けそうな気もするが…。あとマシュマロのスペルを今日初めて知ったが、長いね。
本日は3.11。という事でこちら。「春波」という名の波がコンバインされたシンプルなヒューマニストサンセリフ。4つのスタイルがあって、何も装飾されていない Simple から始まり、Decorative、Embellished、Ornate の順に波の具合が派手になっていく、という具合。波模様は大文字にのみ付いている。ファウンダリーはアメリカだが、作者は名前からすると日本人の模様。制作年は2010年なので震災とは関係ないが、日本人と波、という事で。「忘れない」という意志と、鎮魂と復興の祈りを込めて。
縦横の線のコントラストが通常とは逆になったディスプレイ。普通は縦線が太く横線が細いのだが、こちらは逆になっている。こういう書体は他にもあるが大体ちょっと個性が強すぎて使いにくいが、この書体は完成度が高く、ウェイトバリエーションも含め、破綻がなく綺麗にまとまっていると思う。セリフが大きな三角形になっているのが特徴的。大文字小文字両方にリガチャーもそこそこある。さらにはキリル文字もサポート。矢印もいくつかあるが、同じテイストになっているのが面白い。6ウェイトの他、コントラストを弱めた Text バージョンが2ウェイト。
デコラティブなモダンローマンディスプレイ。基本はヘヴィウェイトのモダンローマンだが、ほぼすべての大文字に図太いスワッシュオルタネートがある。オルタネートの数には差があり、B や D にはないが、逆に H や L などにはかなり多くのバリエーションがあったりする。他、AO、KO、RO、OO にのみリガチャーがあり。ラグジュアリーな雰囲気の中にダークな怪しさもあり、アナスイ的なブランドなどにはマッチすると思う。残念ながら小文字はなく、1ウェイトのみ。
ゆるゆるガーリーなサードウェーブスクリプト。まぁよくあるモダンスクリプトと手書きローマンのデュオで、フィルがラフになっていて所々かすれている。植物的なオーナメントも付属しているが、これらはフォントではなく Ai データらしく、15種類のロゴレイアウトと共にパッケージに含まれている。まあ名前がカワイイのでこれもバレンタインにどうぞ。