MyFonts がブラックフライデーセール中で、その対象の書体を紹介。ゆったりした筆感のあるシグネチャースクリプト。スピード感のないタイプの書体で、ストロークはコントラストがやや強く、端にはインク溜まりがポツっと付いている。グリフはアップライトで傾きはなし。スワッシュオルタネートはシグネチャーらしく、水平に前後に伸びるタイプがある。リガチャーは20種ほど。ただいま50%オフセール中。
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エレガンス感あふれるモダンローマンディスプレイ。基本はスタンダードな骨格のコントラストの強いモダンローマンで、ストロークがクロスするところやセリフの部分でくっと切れ込みが入ったような処理がなされていて、普通よりも目を引くアクセントになっている。派手なオルタネートやリガチャーはないが、小文字にクラシカルなリガチャーが少しある。「モクテル」とは最近できた造語でノンアルコールのカクテルのことを指し、それのスペルは mocktail で最後の e が付かないが、多分それをもじってると思う。1ウェイトのみ。
久々に紹介するローマンキャピタル系。やや平筆での手書き感の残るタイプで、他の同系書体に比べて全体的にやや幅広。普通は文字によって字幅がかなり違うが、こちらはその差が小さくなっている。また小文字やイタリックがあるところもちょっと変わってるが、その分普通の書体と同じ感覚で使えるので楽ではあるだろう。スモールキャップスもあり。Bold と2ウェイト。
エレガントなシグネチャースクリプト。文字の大小差が抑えられ、グリフもゆったりとしており結構読みやすい。ストロークはややコントラストがあり、筆っぽさが強調されている。スワッシュは水平に伸びるものがオルタネートにある。リガチャーがかなり多く、文字組みのバリエーションが楽しめるだろう。1ウェイト。
繊細でレトロ感のあるディスプレイ。ライトウェイトのモノラインサンセリフで、見ての通りグリフがいびつでかわいらしい。アール・デコの風味もあるだろうか。大文字の大半に幅の違うオルタネートがあり、好みによって使い分けられる。作例のようにランダムに字幅を変えるとおもしろいだろう。この手は小文字がなかったりするがこちらはちゃんと用意されている。1ウェイトのみ。
最近じゃ珍しい超ビッグファミリー。ゆったりしたフェミニンなグリフに小さなセリフが付いたエレガントなディスプレイローマンで、イタリックがあってウェイトバリエーションが6種類あるのは特に普通だが、それに加えて6種類もの幅があり、かつフィルにラフなものとアウトラインだけのものがあって合計116ものスタイルのビッグファミリーとなっている。オマケにブラッシュスクリプトが付いてるが、これが1種類(なんでや)。こういうバリエーション展開は本文用ならあるが、ディスプレイでは珍しい。これだけあって $44 はかなり安いのでは。
コンデンスでエレガントなディスプレイローマン。かなり幅の細いローマンでウェイトバリエーションが多く、細い方はオールドスタイルっぽいが、太い方はコントラストが強くなりモダンローマンの雰囲気が出てくるという不思議な書体である。全体的には品が良くエレガントなので、高級感の演出や女性向けに良いだろう。広告やロゴ向け。イタリックもあって8ウェイト。
来年の D-BROS のカレンダーがこの書体を使っていたのでご紹介。大変クラシカルなモダンローマン(?)。英国のファウンダリー Stephenson Blake が1905年に発売したもののデジタル版。グリフはスタンダードで、ベースライン上のセリフがくっとアーチ状に曲がっているのが特徴。非常にコントラストが強く、ヘアラインはこのサイズですでにちょっと見づらいが、当時の活版印刷ではインキが滲んでこのぐらいでもちょうど良かったのではなかろうか。エド・ベンギアト Ed Benguiat がデザインしたと一部の資料にあり、このカレンダーにもそう書いてあるが、Fonts in Use の説明によればこれは間違いで、恐らくよく似ている ITC Modern No. 216 との混同であり、こちらの方のデザイナーは不明であるとの事。イタリックと2種で1ウェイトのみ。
大変品があって美しい碑文系ディスプレイローマン。20世紀アメリカのブックデザイナー・カリグラファーの Oscar Ogg 的な解釈でデザインしたとの事。セリフが小さめでブラケットが大きいので、一見フレアセリフにも見えるのが特徴的。小文字もあって、xハイトが小さくややコンデンス気味。アップライトでも2度傾いており、ほんのり前のめりである。いくつかの字にはオルタネートがあり、RG にのみリガチャーがある(どこで使うん)。カリグラフィックなイタリックがあってそれぞれ1ウェイトのみ。
これでもかというぐらいリガチャーだらけのディスプレイローマン。碑文系っぽい(けど違う)大文字ローマンに、見ての通り鬼のようにリガチャーが付属しており、最大で5文字が合体しているものもあり、総数は600近い。元々ややグリフが変わっており、そのまま組んでもスペルによってはおもしろいだろう。普通はちょっとしたアクセント程度で使うものだが、これに関してはやれるだけやってみてもいいかも。1ウェイト。