2日過ぎてしまったが、去る7月21日はかの文豪アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway の誕生日(1899)だったので氏の名を持つ書体を紹介。そのまんまヘミングウェイの筆致を参考にデザインされたスクリプト。本人は体格のガッシリとした日焼けヒゲおじさんだが、イメージと違い、割とカワイらしい字を書いてたんだなぁというのが第一印象(笑)。やや左に傾くという、通常とは逆の癖なのも特徴的。オルタネートやリガチャーも結構ある。1ウェイト。ただいま40%オフセール中だが、元々2,000円弱とお手頃価格。
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大文字がかなり大きくダイナミックなシグネチャースクリプト。個性的でダイナミックでありながら可読性はある程度保たれている。OpenType 版は106ものリガチャーを持っており、様々な文字組みが楽しめるだろう。このテのスクリプトはいくつか紹介しているが、これは筆者が見た中でも出色の出来じゃないだろうか。名前はギリシャのリゾート地、サントリーニ諸島から取ったと思われる。ちなみにここの島々はかつてひとつだったことが証明されており、人類史中に大規模な地殻変動で一部が沈みいくつかの島に分かれたことから、アトランティス伝説のモデルになったという説がある。7月16日まで26%オフセール中だが、元々$23とかなりお安め。
ダイナミックなブラッシュスクリプトとコントラストの強いサンセリフのデュオ。スクリプトの方はなかなか勢いが感じられるタイプで、かすれも表現されている。濃淡も入った SVG タイプのものもパッケージに入っているが、こちらはフォントではなくベクター画像な模様。あとアール・デコ風味のコントラストの強いサンセリフが Serif という名前でファミリーにある(名前間違ってないか…?)。調べたら作者はインドネシア人で、多数のスクリプトを発表している。ホント東南アジアの勢いがスゴいね今。
本日はビキニスタイルの日(ビキニの日と略される事が多い)ので、海的な書体を。細めのゆるやかなブラッシュスクリプト。筆で書かれてはいるものの抑制が効いており、整然としているのが特徴的。スワッシュオルタネートもあるものの、こちらもごくごく控えめ。物静かでエレガントな女性を思わせる上品な書体である。1ウェイトではあるがフィルのバリエーションがあり、ソリッドな Regular とややかすれた Print など計7種。その他、ビーチリゾートを思わせるイラストアイコンが入ったフォントが1種。名前はポルトガル語で『夏』の意。沖縄は見事に梅雨が戻ってずっと雨だが夏はすぐそこ。皆様エンジョイしてくだされ。おっさんは沖縄の夏はぐったりです…。
本日はドイツの詩人、ヘルマン・ヘッセ Hermann Karl Hesse の誕生日(1877)というワケで、名前が同じというだけの Gudrun Zapf von Hesse さんデザインの書体を紹介。基本手書きのカリグラフィーイタリックなのだが、活字チックにアレンジされており、遊びも少なく整然とした書体である。ただカリグラフィーらしく、見ての通りコネクションはある程度取れている。イタリアの即興活劇、コンメディア・デッラルテ Commedia dell’Arte の雰囲気を表現したと説明にはある。元は Linotype で制作されたもののようだが、この URW 版の方が字種が多い。とはいえ、スワッシュオルタネートやリガチャーは元々ない模様。4ウェイト。
ラグジュアリー感あふれるモダンローマンとダイナミックなブラッシュスクリプトのデュオ。スクリプトは大文字と小文字の大きさに比較的差があるタイプで、ループも大きくダイナミックだが、全体的にはソフトタッチであくまで柔らかい。フィルがソリッドなものとラフにかすれてるものの2種がある。対してモダンローマンの方はかなりコントラストが強めの Didone なタイプで小文字はない。双方とも最近の書体としてはグリフ数が少ないが、その分かなりお安め。見た目の高級感とはギャップがあるが(笑)、見ての通りハイファッションな用途に合うだろう。
本日『ボウリングの日』だそうなのでこちら。ぶっといアメリカン60’sテイストあふれるブラッシュスクリプト。Pro 版は1500ものグリフがあり、当然スワッシュも豊富で、かなりのバリエーションの文字組みが楽しめる。普通のストロークのレギュラータイプと、あちこちにティアドロップが付いた Ball というタイプの2種がある。サンプルは Ball の方。
軽くてかわいらしいシグネチャースクリプト。普通の人がペンでラフに書いたようなスクリプトで、傾きはなくアップライト。ストロークはやや「かすれ」などが再現されている。グリフは1300ほどもあり、なかなか使いごたえがある。スワッシュが別に用意され、自由に使えるもののほか、行頭に適した Initial、行末に適した Final がある。1ウェイトのみ。名前のボウタイは俗にいう蝶ネクタイの事。元々ファミリーパックで1,800円ほどとかなり安いが、それが今は50%オフセール中。
カジュアルなモダンカッパープレート。最近のスクリプトとしてはグリフ数が少なく、大文字にはオルタネートはない。小文字にはあり、スワッシュオルタネートがあるのは普通だが、変わってるのが太細のパターンを変えたものがある所。例えば g はステムが太くボウルがヘアラインになったものと、それが逆になったものがある。こういうオルタネートは結構めずらしい。2,000円弱とかなりお安め。名前の通り、ジューンブライドにどうぞ。
モノラインのスクリプトとコンデンスなサンセリフのデュオ。ビューティーというよりはキュートで、最近のサードウェーブテイストを持ったカジュアルな書体である。スクリプトの方は12種のオルタネートと56種のリガチャーがあり、4ウェイトある。サンセリフの方は大文字のみで1ウェイト。アクセント記号類を省いてグリフ数を少なくし、その分安くなった US というバージョンがある。英語しか使わないという人はそちらの方が安くて良いだろう。単語単位でグリフになっていて自由に文字組みはできないものがファミリーにあるが、そちらは無料。ただいま30%オフセール中。