レトロな雰囲気を持ったセリフドゴシックとモノラインスクリプトのデュオ。勝手にセリフドゴシック(Serifed Gothic)なんて造語を用いたが、要するにコントラストのない(弱い)サンセリフにセリフと呼ぶにはかなり小さいセリフがちょこんと付いたものをこう呼ぶ事にする。ゴシックは小文字がなくてスモールキャップスで、ゴシック・スクリプト共に1ウェイトしかないが、見ての通りオルタネートが、そんなに豊富でもないが、まぁまぁの数があって、色々と文字組みが楽しめる。実際販売サイトへ行って作例を見て欲しい。作者はインドネシア在住の模様。向こうもラテンアルファベットが常用されてるので、欧文に関する感覚は日本人より優れているのだろう。
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本日はウォルト・ディズニーの誕生日らしいので、この書体を紹介。’50~’60年代のミッキーマウスのコミックなどのタイトルに用いられていたレタリングからインスパイアされたものとの事。ラインが微妙に揃っておらずガタガタしており、フレアセリフ気味になっていて伸びやかな躍動感がいかにもアメコミ風である。全体的にコンデンスで、長文が組みやすくなっている。字種は Pro 仕様で、各種数字とスモールキャップスなどが揃っている。1ウェイト。ちなみに筆者はディズニーランドは小学生の時に一度行ったきりである(笑)。
様々なタイプのレトロなディスプレイが集まったミクスドファミリー。ウェイトやイタリックなどのバリエーションを除いても10種類ほどのスタイルがあって、全体的にアウトラインがガタガタしており、粗悪な印刷や手書きのレタリングっぽくなっている。基本的にはどれも字種はベーシックなものばかりだが、ローマンのアウトラインスタイルの Engraved とモノラインスクリプトの Cursive は、スワッシュオルタネートが豊富に付属している。あとキャッチワードとオーナメント、フレームがファミリーにある。この辺は正直その時代の広告や商品パッケージなどを知らないと使いこなすのが難しいが、スーパーのワインやウィスキーなどの売り場や、KALDI などの海外食品を扱ってる店へ行って、色々とサンプルを探してみるのも楽しいと思う。
本日11月第4木曜日はアメリカやカナダでは感謝祭(Thanksgiving day)。なんか起源がよくは判らなくなってるらしいが(笑)、まぁ秋の収穫を祝うような日、らしい。七面鳥の受難日であり、家族みんなでローストターキーをつつくのが恒例となっているそうだ。ちなみに翌金曜日は Black Friday と呼ばれ、なんだか不吉な呼び名だが、モノが売れに売れてみんな黒字になる事からこう呼ばれている。
それにちなんだ書体を探したがなく、ま、家族みんなで「家」に集まる、という事で、スペイン語で「家」の名を持つこの書体を紹介。フック状のカーブが特徴的なヒューマニストサンセリフ。ちょっとクセが強いがなかなかかわいらしい。ファミリーにはイタリックとは別に、モノラインのスクリプトもある(画像参照)。また、ミッドセンチュリーモダンな家具のシンプルなイラストアイコンもあり。スラブセリフタイプの Hogar Slab もある。5ウェイト。
本日は11月の第3木曜日でボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。という事でボジョレーの名を持つスクリプトを紹介。つたないオーガニックなブラッシュスクリプト。おとなしめな One と、やや傾きが強くスワッシュもある Two と2種類ある。あれに騒いで喜んでるのは日本人だけだとか、あんなものに何千円も出すのは日本人だけだとか、味も解らないのに何喜んで飲んでるの日本人はとか、まぁ色々言われがちなボジョレー・ヌーヴォーではあるが、そんな事は気にせずに今年の新酒を素直に楽しんだらいいんじゃないんでしょうかね。ただいま25%オフセール中。
本日10月25日はピカソの誕生日。というワケで、そのファーストネームを持つ書体を紹介。解説がなーんにもないので、ピカソの筆跡なのかどうかもさっぱりである。少なくともそのサインとは違う模様。ラフなアップライトのブラッシュなので、画家が絵筆で書く文字に見えなくはないが…どうにも謎である。ま、オルタネートもウェイトのバリエーションもなく、さほど面白味のない書体。
先日 Next 化された(Next 化ってなんだ) Futura に続き、同じくジオメトリックサンセリフの代表格(そうか?)である Kabel も負けじと最近 Neue 化された。Futura に比べ、a、e、g などにちょいとクセがあって余り使われている印象はないが、筆者は結構好きである。こちらも字種とウェイトが大幅に追加され、使いやすくなっている。スモールキャップスやオールドスタイル数字の他、先に挙げた aeg などにちょっと字形の違うオルタネートが用意された。9ウェイト。ただいまファミリーパック $399 の所、$99 ぽっきりセール中。Linotype は結構セール期間を早く打ち切る傾向があるので(笑)、欲しい人はお急ぎを。
本日は「天使の日」だそうである。10 = ten、4 = し。……ムリがあんだろが!ええ? というワケで熾天使の四大天使のひとり(?)、ガブリエルの名を持つ書体を紹介。本来なら大天使ミカエルが筆頭に挙がるが、Michael(=マイケル、ミハエル、ミシェルなどなど)なんて欧米では一般的すぎて、そんな名前の目ぼしい書体もほとんどない。仕方ないのでこちらである。平べったい、ジオメトリックとネオグロテスクの中間のようなサンセリフ。J がやけに丸っこいのと、g に2階建てを採用しているのが特徴的。イタリックはオブリークかと思いきや、意外にもちゃんとイタリックである。コンデンスタイプもあるが、元が平べったいのでこちらがノーマルといった感じ。それぞれ6ウェイト。
1846年の今日、色々な計算で予言されていた海王星の存在が初めて確認された日だそうである。本来海王(神)=ネプチューンなのだが、そのものズバリの書体が見つからなかったので、ギリシャ神話でネプチューンと同一視されているポセイドンの名を持つ書体を紹介する。すべてのステムが波打っている変わったローマンである。結構クセが強いかと思いきや、意外と読みやすい。イタリックは水槽の向こう側にでもあるかのように見えるのがおもしろい。セリフは直線的で太く、ブラケットもないのでスラブセリフと分類できるかもしれないが、なんとなく雰囲気はローマンなのでローマンて事にしといてくれ。
ややエキスパンド気味な平べったいサンセリフ。字によっては左上か右下(あるいは両方)にちょろっとセリフっぽいものが付いているのが特徴。カウンターは大きめでアセンダーやディセンダーはかなり小さく、字間は最近の書体には珍しくやや詰め気味。イタリックはオブリークタイプ。名前はコペンハーゲン Copenhagen のデンマーク語綴りで、実は読みも「クブンハウン」ぐらいが近いらしい(コペンハーゲンは英語読み)。オーナメントにはコペンハーゲンの名所の建物…ぽいものも多い。5ウェイト。ただいま68%オフセール中。