コントラストが強くコンデンスなディスプレイ。セリフが小さくてブラケットが大きいフレアセリフ気味なタイプで、全体的にやや刺々しくもちょっとぬちょっとした粘り感がある。7ウェイトあるが、Thin からしてウェイトがやや重く、細くほとんどヘアラインと化している部分はウェイトが変わっても太くならないので、重くなるにつれコントラストはより強くなる。コンデンスであり、名前(道標)からしてサイン向きなのかな、と思うが、正直視認性はよくないのでサインにはお勧めしない。ちょっとしたスワッシュオルタネートを持ち、ラグジュアリー感はあるので、ファッション分野でうまく活きる気がする。ただいま60%オフセール中。
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クラシックでモダンな?ディスプレイ寄りローマン。骨格はモダン寄りの手書きのニュアンスを抑えたタイプ。コントラストが強めでブラケットがかなり大きく、フレアセリフ気味になっている。大文字にはちょろんとしたスワッシュオルタネートがあり、R と Q はレッグやテールをちょっと伸ばしたタイプもある。全体的にやや刺々しく、高級感というよりはゴージャス感が強いので、ややとんがったイメージのハイブランドとかに似合うだろう。ちょっと長文には向かないが、広告のボディコピーぐらいならなんとか。字幅はレギュラーとやや細めの Condensed、さらに細くした Compressed の3種がある。それぞれイタリックもあって5ウェイト。
パキっとした軽妙さがある現代的なフレアセリフ。モダンな骨格とほぼモノラインのストロークに、ちょっとしたセリフが付いた現代的な書体。K、Q、R にはレッグやテールが長く伸びたオルタネートがあり、L と R には長く伸ばしたレッグの上にちょこんと文字が乗ったリガチャーがある。割と視認性がよく、基本的にディスプレイ用だが、ウェイトバリエーションやイタリックもちゃんとあって、多少の長文には耐えうるように思う。名前はイタリア語で「世界」。10ウェイト。アップライトの Medium のみ無料なので、お試しにどうぞ。
細身のエレガントなディスプレイローマン。小文字はやや普通だが、大文字は抑揚のない直線的なラインで構成されており、結構幾何学的である。ウェイトは Thin から Black まであるが、太いものはちょっと普通になっている感じがあるので、サンプルのように細いウェイトを使う方がこの書体が活きる気はする。女性向けのあれこれに。5ウェイト。イタリックはなし。
ラグジュアリー感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストの強いモダンローマンをベースに、あちこちのステムをヘアラインで繋いだり、ストロークが2重になったりしている。大文字のみではあるが、すべての字に4種類のスタイルがあり、またリガチャーのバリエーションも豊富にある。大変高級感があるので、男性/女性問わずハイファッションなどによく似合うと思う。ウェイトは1つのみ。
かわいらしくも洗練された雰囲気を持つスラブセリフ。Memphis に近いジオメトリックスラブセリフでコロコロはしているが、どことなくシュッとしていて都会的。s の上下や y のディセンダーなどのセリフを潔く落としている所がそう見えるのかもしれない。イタリックは f がカリグラフィックで、それだけでこちらもちょっとオシャレ感が出ている。そのまま組んですぐロゴに使えそう。ウェイトも8つと豊富ながら、ファミリーで $40 とすごく安い。お買い得な書体。
本日『さんごの日』らしいのでこちら。モダンローマンとシグネチャースクリプトのデュオ。モダンローマンの方は大文字のみで、グリフは割とスタンダード。コントラストはかなり強い。スクリプトの方はボールペンの筆致のような細いモノライン。グリフはかなりラフで、横よりは縦の勢いが強い男性的な書体である。スワッシュはないがリガチャーが88種もあって、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。ほか、サンプルのバックのようなペーパーテクスチャ画像が9種添付されている。ちなみに名前の blush は brush(筆)の誤字ではなく、「赤面する」「紅潮する」等の意味があるそうな…。各1ウェイトずつ。
カーリーな活字タイプのスクリプト。Bodoni がデザインした古い活字をデジタル化したものとのこと。手元に Bodoni の Manuale Tipografico があるのでペラペラとめくってみると、細部が異なり、傾きもこちらの方が強いが、確かに似たようなスクリプトが掲載されている。Bodoni らしいコントラストの強いモダンな書体で、全体的にくるくるとカールしているが、本当の手書きスクリプトよりは慣れてない人には読みやすいだろう。名前のテッラチーナとは地名らしい。6ウェイト。
これとは少し違うが、かねてよりこういった手書きではない、活字タイプのスクリプトの呼び名をどう呼ぶか考えあぐねていたが、この書体の解説にセミスクリプト semi-script なる文言を見つけた。これがひょっとしたら的確かもしれない。使わせてもらおう。
モダンとクラシックの中間ぐらいのカッパープレートスクリプト。小文字は字形もベースラインも揃っておりさほど暴れてはいないが、字形はちょっとつたなくてカジュアル。ほぼ全文字にターミナルスワッシュが付いたオルタネートがある。大文字はスワッシュが付いたのがデフォルトで、オルタネートはない。グリフ数は300弱と大変少ないが、その分迷わず使えるので楽だと思う。傾きの強い Italic と2バージョン。
女性的でエレガントなモダンサンセリフ。モダンローマンからセリフを取り除いたような書体で、コントラストが強く、名前の通り直線的な骨格をしている。カウンターも広めで優雅でゆったりしており、詰めるとその優雅さが半減するので、アケ気味で組んだ方がキレイだろう。g のループが変わっててカワイイ。イタリックもあって3ウェイト。
※2021年に名を Flatline Sans に改め、8ウェイトに拡張された。