本日はアール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャ Alfons Maria Mucha の誕生日(1860)。なのでアール・ヌーヴォー風味あふれる書体を紹介。ぼったりした植物的なニュアンスのあるステンシルタイプのディスプレイローマン。20世紀初頭にフランスで発表された書体で、当時全盛だった美術運動アール・ヌーヴォーの影響をモロに受けている。同系統の Arnold Boecklin と並び、割と有名な書体。全体的にぬちょっとした筆感があるのが特徴的。筆者的にはこの書体はオーナメントが主体ではないかと思っており(笑)、これらがもうとにかくアール・ヌーヴォー。これらを使いこなせればすればあっという間に当時の雰囲気を再現できるので、ぜひチャレンジしてみてもらいたい。イタリックもあって3ウェイト。
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本日は日本カシス協会(なんだこれ)が定めた『カシスの日』だそうなのでこちら。カシス(クロスグリ)の英名の名を持つモダンスクリプト(cassis はフランス名)。傾きは普通でストロークは柔らかく、字形はバウンシーでややコンデンス気味。リガチャー、スワッシュ等含めて200ほどのオルタネートがあるとの事。
カシスは日本では果実よりも、クレーム・ド・カシスというリキュールで有名だろう。かなり甘いのでそのまま飲まず、オレンジで割ったカシスオレンジや烏龍茶で割ったカシスウーロンなどがよく飲まれるが、酒飲みは割とこれらを小馬鹿にする。特に女子が飲むとかわいこぶってるとか揶揄されるが、なんでだよ美味しいじゃんさー。
本日より2019年も下半期に入るというのはもう何か認めたくはなく「こないだ正月だったやんけ」とか思うのだが、ともあれ時間は過ぎていき7月。という訳で「7月だ!」とでも訳すのかよく解らない名前のシグネチャースクリプト。タイプとしては、多少抑揚はあるものの基本的にモノラインでバウンシーである。字形も能書家のそれではなく普通で、やや丸く柔らかめで可愛らしい雰囲気がある。小文字にはターミナルタイプのスワッシュオルタネートがあり、リガチャーも割と豊富。スワッシュのみのフォントがファミリーにあるが、アンダーラインのように使うのが普通だろう。1ウェイト。
ラフなシグネチャースクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトの方は線に歪みが見られ、多分だがペンの柄の上の方を持って、わざと拙いテイストを出すように書いたもののように思える。スワッシュとオルタネートは別フォントになっていて、スワッシュの方は Swashes と Swishes とに分かれており、前者が左方向、後者が右方向へのスワッシュとなっている。サンセリフの方はちょーっと洗練されてないようだが(笑)、スタンダードなものと、大文字にちょろっとしたスワッシュの付いたものの2種がある。
繊細なモダンスクリプトとローマンのデュオ。スクリプトの方はいわゆるカッパープレートのモダンスタイルで、大文字と小文字の差が大きく、x-ハイトも小さくてアセンダーやディセンダーは伸びやかではあるが、ベースラインはほぼ揃っており、さほどバウンシーな感じはしない。全体的に細身ながらほんのりコントラストがあり、エレガントである。リガチャーは100種以上、スワッシュオルタネートもある。ローマンの方は大文字のみでこちらはコントラストが強く、モダンローマンのスタイルに近い。スクリプトは2ウェイト。
本日『時の記念日』らしいのでこちら。サードウェービーなブラッシュタイプのスクリプト。アップライトでコネクションの弱いラフなスクリプトで、オルタネートは若干あるもののスワッシュは文字グリフ自体には付いてない。スワッシュのみの別のグリフがあるがほぼ直線で、文字に付けるよりは、アンダーラインのように添えるように使うものだろう。1ウェイト。
本日は画家ポール・ゴーギャン Eugène Henri Paul Gauguin の誕生日(1848)。なのでゴーギャンの筆致をフォント化したものを。タヒチで書かれたノートを元にしてあるそうだ。アウトラインがスムースな Regular とラフな Brush タイプの2つ。Regular の方は Pro 版があり、オルタネートとキリル文字がサポートされている。ほか、ゴーギャンのスケッチや版画をそのままアイコンにした Extra もファミリーにある。しかし P22 はよくこういうフォントを作ってるね。
本日『環境の日』だそうなのでこんなのを。樹木や葉っぱのシルエットフォント。筆者は植物には詳しくないので何がモチーフなのかは全然判らないが(笑)、まぁこんなのが26種。一応大文字小文字のグリフに割り当てられてるが、まったく同じなので実質26種である。以上。
22ものいろんなスタイルの手書きフォントバンドル。フレアセリフやローマンもあるが、大半がサードウェービーなスクリプトで、ブラッシュものやペンものがあり、ダイナミックなものや緩やかなものなど様々ある。フォント名も全部違い、バンドルタイトルになってる Modern Dreamer のほか、Silky Secrets や Rose Water、Vanilla Cloud といった女子が喜びそうなネーミングのものが並んでいる。これだけ揃ってたったの$25。1書体$1ちょいの計算になる。お買い得。
ややダイナミックさもあるシグネチャースクリプト。短い筆ペンで書いたようなストロークで、ややコントラストがあるタイプ。バウンシーで、ベースラインや字の高さが不揃い。大文字と小文字のサイズの差も大きく、全体的にかわいらしさもありながら結構ダイナミックである。オルタネートはほとんどないが、リガチャーが135もあって文字組みのバリエーションが楽しめるだろう。基本アップライトだが、やや傾いた Italic もあり。1書体600円ほどと非常に安いのも魅力。