かわいらしいアール・デコ風のコントラストの強いサンセリフとダイナミックなモノラインスクリプトのデュオ。サンセリフの方はやや正方形に近いプロポーションながらほどよいコントラストで、大人可愛い感じ。小文字はなく大文字のみ。スクリプトの方はタイトで上下にダイナミックなストロークが特徴だが、鋭角なところはなくあくまで柔らかく女性的。オルタネートもあるが、派手なスワッシュはなく字形が若干違うのみ。名前の amoret は「キュートでセクシーな女の子」的なニュアンスがあるそうな。非常に安いのでお気軽にどうぞ。
ハッピーバレンタイン♥(うえっ)
Archive: February 2019
ゆるゆるガーリーなサードウェーブスクリプト。まぁよくあるモダンスクリプトと手書きローマンのデュオで、フィルがラフになっていて所々かすれている。植物的なオーナメントも付属しているが、これらはフォントではなく Ai データらしく、15種類のロゴレイアウトと共にパッケージに含まれている。まあ名前がカワイイのでこれもバレンタインにどうぞ。
正統派カッパープレートスクリプト。作者は筆者の尊敬するタイプデザイナーのひとりで、スクリプトの名手。この書体は奇をてらったところのない、ごくスタンダードな18世紀のスタイルで、スワッシュオルタネートは皆無。その代りリガチャーが豊富にあり、また大変お手頃価格となっている。雰囲気的にはやや女性的な柔らかさがあるだろうか。シックで大人なバレンタインにどうぞ。
優雅さとかわいらしさが同居するモダンローマンディスプレイ。ウェイトはやや太めでモダンローマンらしくコントラストがあり、字形はややジオメトリック寄りでオーガニックなラインがあまりない。A, B, C, D, E の5種のスタイルがあり、A, B, E は18世紀初期、C は中期、D は後期のスタイルだそうで、A から D の字形の差はさほどではないが、腰の位置などが違ってて見比べるとおもしろいだろう。E は他の4つとはかなり毛色が違い、角をなくして大きなカーブで形作られているのがおもしろい。小文字はなくスモールキャップスでイタリックもないが、それぞれのスタイルは5つのウェイトを持っている。キリル文字もサポート。詳しくは Behance にプレゼンテーションがあるのでそちらで。これもバレンタインにはいいと思うゾ。ただいま78%オフセール中。
スピード感のあるシグネチャースクリプト。モノラインでコントラストはなく、字形は柔らかいもののあまり安定せず傾きも強めでダイナミック。スワッシュオルタネートはあんまりないようだが、リガチャーは100以上あるとの事。また本体とは別にスワッシュだけのものもある。1ウェイト。
ガーリーなモダンスクリプト。まあ最近流行りのいわゆるモダンスクリプトだが、字種が最近のものとしてはかなり少なく、その分1,600円程度とお安めで気軽に使えるだろう。派手なスワッシュオルタネートはないが、小文字には主に水平方向に伸びる緩やかなスワッシュオルタネートがある。名前はイタリア語でキャンディなどのちょっとしたお菓子の事。バレンタインにどうぞ。1ウェイト。
ぬちょっとした滲みを感じさせるディスプレイローマン。コントラストの弱いクラシックなローマンで、活版印刷の滲み(マージナルゾーンという)を表現したような、ちょっとエッジのぼやけたような丸さを持っている。フィルに3種あり、ソリッドなものとラフな Grunge、塗りつぶしのない Outline がある。大文字のいくつかはスワッシュオルタネートがあり。イタリックもある。あとオマケに Illustrator や Photoshop で使えるクレストやロゴのレイアウトキットがあり、4つのファイルに172のエレメントが入っているそうな。名前は…「気高き男爵」とでも訳そうか。こんなのもバレンタインにどうぞ。
「2月4日」という名のファウンダリーがウクライナにあるので、そこの書体を紹介。幅広なヒューマニストサンセリフ。縦のステムがわずかにカーブしオーガニックな雰囲気を持っており、イタリックはさらにその傾向が強い。まためずらしくインクトラップ(ストロークが食い込む部分が欠けている)があり、小さく使っても潰れるのを軽減している。4ウェイトあるが一番太いウェイトが Regular で細いウェイトしかなく、また書体名に Wide が付いてる事から、ひょっとしたらこれからファミリー展開をしていくつもりなのかもしれないが、すでに発表から8年経っているのであまり期待はできない(笑)。
本日は『007』シリーズの主人公でおなじみ、ジェームズ・ボンド James Bond の誕生日だそうな(1922か1920か1924か定かではない)。最近の設定では変わってるらしいが、原作の元々の設定では本日らしい。というわけでこちら。007 にはシリーズ中に何度も出てくる “My name is Bond, James Bond” と “Vodka Martini, Shaken, not stirred” という2つの名ゼリフがあるが、その内の後者の名を持つディスプレイ。サードウェーブとも違う、細いペンで子供が書いたようなラフでゆるゆるの書体。名前の通り「かき混ぜずにシェイクしながら書いた」そうな(笑)。なんのこっちゃ。マティーニは強いので、酔っ払って字が書けなくなった状態を表現しているのかもしれない。