本日はエッフェル塔の落成記念日(1889)だそうなので、そのものズバリの書体を紹介。太くて緩めのブラッシュスクリプト。まあよくあるモダンスクリプトで、手足は短く小さくまとまっており、太さも相まってややコロコロした印象。エッフェル塔的な優雅さは何にもない(笑)。1ウェイトのみだが、フランスを思わせるベクターイラストが30点と、サンプルのような水彩テクスチャが8種類付属している。
Archive: March 2020
本日はかのゴッホ Vincent Willem van Gogh の誕生日(1853)なので、ゴッホの筆致から起こしたスクリプトを紹介。ゴッホは生前、弟のテオと大量の書簡を交わしたことで有名だが、グリフはその手紙を参考にしたものだそうだ。ややボタッとした、太めでコントラストの弱いスクリプトである。ただ字としては結構読みやすいが、実際そうだったのか、フォントにする際に整理したものなのかは不明。サンプル画像の似顔絵ほかゴッホタッチのイラストアイコンが50点ほど。1ウェイト。
変わりダネのレトロでエレガントなディスプレイ。基本はジオメトリックで、ウェイトはかなり細めながらヘアラインと相まってコントラストが強く、それに小さなセリフがちょこんと付いている。オルタネートやリガチャーが豊富で、かなり変わったグリフがあってうまく使えば強いアクセントになるだろう。大文字のみで小文字はなし。ヴィンテージ風味あふれる銅版画風のイラストも数点付いている。カリフォルニアとニュージーランドに同名の都市があるが、ヤシの木とウミガメのイラストがあるので多分ニュージーランドの方だろう。1ウェイト。
ちょっとレトロなジオメトリックサンセリフ。あまり「字」としての調整が入っておらず、幾何学要素が強い。ステムとカーブのつなぎ目もややぎこちない。が、それがまたちょっと視覚的におもしろい気がする。g に変なオルタネートがあるところもおもしろい。本文には向かずディスプレイ用だろう。7ウェイトあって、それとは別にかなり大きく使う用に Placard というウェイトが2種ある。バリアブルバージョンもあって、それひとつ買えば他はいらない。ただいま86%オフセール中。
名前の通りにシックでエレガントなフォントデュオ。アール・デコ風味の背が高くコントラストの強いサンセリフと、筆で書いたような筆致のラフなアップライトのスクリプトの2種。組み合わせて使うのはもちろん、それぞれ単体でもイケてる書体である。スクリプトの方は残念ながらオルタネートはない模様。代わりといってはなんだが(?)、大文字のみっぽい雰囲気のサンセリフは小文字もちゃんとある。女性向けのファッションやコスメなどに。
ルネッサンス風味バリバリのヒューマニストセリフ。ややx-ハイトを大きめにして読みやすくしたトランジショナルローマンで、本文用はもちろん、スワッシュの付いたオルタネートでディスプレイ用途にも向いている。オプティカルウェイトになっており、見出し用の Display、小見出し用の Headline がある。ほか、ディスプレイ用に Stencil もあり。よく似合う往時の雰囲気を持ったオーナメント類も付属。Stencil 以外は5ウェイトずつ、Stencil は Black のみ。ただいま50%オフセール中。
MyFonts のビッグスクリプトセールが明日までなので今日もそれ関連。ガーリーなモダンスクリプト。よくあるヤツで、ベースラインはやや揃っていておとなしいが、代わりにスワッシュオルタネートが多めにあり、総グリフ数は1000を超える。Office 等の OpenType の異体字切り替え機能がないアプリ用に、ベースの字形とスワッシュの付いたものが別々になったバージョンもある。あと結婚式の招待状などを想定してか、Map Things という名の通り地図に使いやすいイラストと、詰めて打つと壁紙のようになるリピート文様が入った Pattern フォントも付属。1ウェイト。
本日もビッグスクリプトセール関連。ヴィクトリア調のデコラティブなフォントデュオ。ごたごたと植物的な装飾があちこちに付いているディスプレイローマンと、にゅよっとしたブラッシュスクリプトの2種。ローマンの方は大文字のみのスモールキャップスでフィルが4種あって、レギュラーと Outline(実際はインラインと呼んだ方がいいかも)、Rough、影の付いた 3D がある。スクリプトはレギュラーと Rough の2種。それぞれスワッシュオルタネートが結構ある。これらの書体によく似合うオーナメントも付属。全部パックでただいま1,000円ほど。
MyFonts がビッグスクリプトセール中なので、その中からまたひとつを紹介。柔らかい雰囲気のカジュアルなシグネチャースクリプト。若干抑揚はあるもののほぼモノラインのペンスクリプトで、鋭さはなく女性的。スワッシュオルタネートはないがリガチャーがかなり豊富で、小文字同士だけではなく、大文字と小文字のリガチャーもある。小文字も3文字以上のものもあり。グリフ総数は1000を超える。ただいま600円ほどとかなりお買い得。
本日はアイルランドの祝日、『聖パトリックの祝日 St. Patrick’s Day(略してセンパト)』。アイルランド移民の多いアメリカでは盛大に祝われ、近年日本でもあちこちでパレードが行われるなどしているが、今年は静かなもんである。アイリッシュ好きとしてはなんとも淋しい(参加したことはないが)。という訳で、ケルティックな書体を紹介。名前の通り、「リンディスファーンの福音書」より起こされた書体である。この写本の雰囲気を見事に再現している…かと思いきや、サンプルの “ILLUMINATE” の大文字はなんとフォントではない。その下の小さな文字が本書体である(笑)。なんともズルいぞうこの画像は…。とはいえ、一応まぁ当時のアンシャル Uncial の雰囲気は出ている。本来小文字のみではあるが、雰囲気に合わせて大文字もデザインされている。2ウェイト。