昨日5月30日は FontShop 創設者エリック・シュピーカーマン Erik Spiekermann の誕生日(1947)。というワケで氏の書体を紹介。可読性の良いサンセリフ。名前からしてサイン用かなと勝手に解釈している。コンデンス気味でxハイトはやや小さいが大変読みやすく、線がクロスするところはインクトラップが入っていて潰れないようになっている。この FF Info には Text というバージョンがあるが、そちらの I にセリフがないので、この Display はやっぱりサイン用じゃないかなと思う。もうひとつ Correspondence というバージョンもあり、「通信・文通」の名前のとおりモノスペースでタイプライター風味があるものとなっている。
Archive: May 2021
モノラインの緩やかなモダンスクリプト。ループの大きなゆったりしたタイプで、大文字と小文字のサイズ差は大きいものの、ベースラインはそんなに暴れておらず緩やか。作者はシグネチャータイプだとうたっているようだが、あんまそうは見えない(笑)。小文字にのみアセンダーのループが小さくなったオルタネートがある。大変軽くカジュアルで気軽に使える。1ウェイト。ちなみに jolly times とは「楽しい時間」とかそういう意味で、アメリカには同名のポップコーンがあり、この会社はこれだけを作っているそうだ。いかに彼の国でポップコーンのマーケットが大きいかが分かる。
コロッとしたかわいらしいジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きく半円カーブが多いコロコロしたタイプで、A がアーチ状なのと K のアームがくっとカーブしてるのが特徴的。だが、A は頭が尖ったもの、K は水平バーが付いたタイプのオルタネートがある。数字が多く、オールドスタイルや丸数字(塗りあり・なし)があり。TITLE という、大文字のみでややコンデンスになったバージョンがある。6ウェイト。ただいま60%オフセール中。
エレガントなフォントデュオ。Marigold 本体はライトウェイトでコントラストの付いた サンセリフ、だが、1ヶ所だけちょっとしたセリフが付いている。こちらは大文字のみ。Sans の方はコロッとしたジオメトリックで、g に2階建てを採用しているのと、6 のステムが垂直なのが特徴的。全体的にとても品が良いが高級すぎる感じはしないので、割と気軽に使えるだろう。双方とも1ウェイトずつ。
アメリカのデザインカンパニー House Industries の Ken Barber によるレタリング教本。フォントを多数制作している同社のノウハウをふんだんに紹介している。書体のカテゴリー別に特徴を事細かに解説し、またデジタル化する際のアウトラインの取り方のコツなどもある。作例は同社の得意なレトロアメリカンテイストでちょっと好き嫌いが分かれそうだが、レタリングに関する普遍的な事はしっかり学べるようになっているので食わず嫌いは良くないぞ(笑)。彼らとて無からアイディアが湧いてくるのではないようで、日頃から古今の文字デザインを集めており、それらを組み合わせたりアレンジしたりして制作しているようだ。やはり日々の積み重ねというのは大事だなと思う。
本日『ローマ字の日』だそうなので、5月だけどこちら。モダンスクリプトとディスプレイローマンのデュオ。ローマンの方はゆったりしたライトウェイトのモダンローマンで、ヘアラインのスワッシュが付いたオルタネートがある。スクリプトはそのスワッシュと同等ウェイトのモノラインで、こちらも大分ゆったりしたタイプ。雰囲気は総じてフェミニンなので、コスメやエステなどその辺にどうぞ。どちらも1ウェイトずつ。
力強いジオメトリックサンセリフ。小文字は正円、大文字はトラック型楕円がベースになっており、全体的に力強さを感じ、なんかプロテインやスポーツジムの雰囲気がある(勝手な印象)。xハイトの大きさに3種類あり、レギュラーより小さい XS は大きく使うディスプレイやロゴ向きで、レギュラーより大きい XL は Web フォントなどに使うといいだろう。ウェイトは各サイズ9つずつ。もちろんイタリックもあってビッグファミリーである。ただいま65%オフで全ファミリーパックで9,000円弱。
筆っぽさの強いストロークのモダンスクリプト。アップライトでコンデンスなタイプなのでゆったりさがなく、そのためちょっとラフさが目立つタイプである。名前とは裏腹にちょっと男性っぽさも感じ、シグネチャーっぽもくある。リガチャーが119も用意されているようで、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。もちろんスワッシュオルタネートもあり。1ウェイト。ただいま50%オフセール中。
品の良いコントラストの付いたディスプレイサンセリフ。カウンターが大きめでゆったりしたグリフで、ストロークはローマンのようにコントラストが付いており、大変エレガントな雰囲気がある。ファミリーも多く太めのウェイトもあるが、作例のように細いウェイトを使う方がよりエレガントだろう。25年もかけて作った力作だそうである。7ウェイト。ただいま65%オフセール中。
本日は映画監督ジョージ・ルーカス George Walton Lucas, Jr. の誕生日(1944)というワケでこちら。あの白いザコ(ひどい言い方)のストームトゥルーパーの名を持つディスプレイ。あの特徴的なロゴを思わせるデザインの書体である。大文字のみで、多数のリガチャーを持っている。フィルに3種類あって、ソリッドな Body、アウトラインのみの Armor(鎧・スーツ)、インラインの Blaster(レーザー銃)がある。ウェイトは1つ。