みんな大好きジオメトリックサンセリフ。基本はまあよくあるタイプのジオメトリックだが、見ての通り一部大文字にちょっと変わったリガチャーがある。とはいえかなり少ないので、そんなにおもしろいワケでもない(ひどい言い草)。CR が上下に繋がった珍しいリガチャーがあるが、これ初見ではちょっと読めないかもしれない。小文字はxハイトが大きく、またデフォルトで結構字間が広い。イタリックはなく9ウェイト。ただいま50%オフセール中。
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レトロでリガチャーが豊富なウェッジセリフのディスプレイ。基本はコンデンスでほぼモノラインのグリフにウェッジ型のセリフが鋭く付いた書体で、見ての通りレトロなリガチャーが多数ある。小文字はなく、画像には「スモールキャップス」とあるが、というよりはリガチャーに使うため小さくしているという感じ。名前は「手斧と矢」という意味で、とにかく遠隔攻撃したいようである(笑)。1ウェイトのみ。
単純化されたディスプレイジオメトリックサンセリフ。幾何学優先であまり文字としての調整がされていないタイプで、それが大変ユニークでおもしろい。a はかなり奇抜な水滴型になっているが、通常の1・2階建てもちゃんとあるので使い分けは可能。g の2階建ては下のループが切れており、2階建てじゃない(笑)。その他いろいろおもしろいグリフが揃っているので、そのままロゴになりそうである。キリル文字もサポート。イタリックもあって9ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
本日はエッフェル塔落成記念日だそうな。最近はストなどで観光できなくなるなどしてるようだが(笑)、取り敢えずこちら。柔らかなブラッシュモダンスクリプト。全体的にやや詰まり気味で、カウンターは大きく読みやすい。リレーションは取れたり取れなかったりしている。スワッシュオルタネートはなく、小文字に少々リガチャーがある程度。ちょっと物足りないかもだが、素直で使いやすい書体だろう。1ウェイトのみ。
リガチャーが豊富なモダンローマンディスプレイ。全体的にややコンデンスでエレガントなモダンローマンで、見ての通りリガチャーが豊富に揃っている。こういうのは面白い反面、欠点としてアケ組みができないが(笑)、まぁそんなことは考えずに文字のつながりを楽しむべきだろう。大文字のみかと思いきや小文字もあるが、そちらにはあまりリガチャーがない。このテとしては珍しくファミリー展開されており、イタリックもあって8ウェイトある。ただし太い方もヘアラインは細いままなので、やはりディスプレイ向きだろう。
かわいらしいアール・デコ調のファットフェイス。シルエットを極力単純化しており、文字として認識できるギリギリのラインを狙ってて大変おもしろい。大文字のみで、小文字の部分にはカウンターがあって読みやすいタイプを、大文字の部分にはそれらさえも取り除いたかなり攻めたタイプのグリフを収めている。可読性を捨ててみるのもいいだろう(笑)。小さく上付きになったグリフや、それにアンダーラインの入ったグリフなどもあって、結構文字組みは楽しめそう。名前のヴァレーゼはイタリア北部の都市名。1ウェイトのみだが、角が丸くなった Varese Soft というバージョンもあり。
カジュアルポップなミクスドファミリー。画像を見ると何がなにやらという感じだが、要するにこれ全部ひとつのファミリーである。モノラインのやや手書き風味の残る Sans、それにセリフの付いた Serif、手早く書いた風の Script、2重線で端が閉じずに広がっている Tuscan、ゴシック風の Blackletter、アール・デコ風のウェイトの付け方をした Open Face の6種で、Sans と Serif にはイタリックもあり、Sans には幅の狭い Condensed もあって、すべて6ウェイトで計54種のビッグファミリーとなっている。どれもモノラインで、ペンで書いたようにカジュアルでかわいらしい雰囲気がある。名前は「インク壺」のこと。持ってるとあれこれ使えて便利そう。高いのが難点(笑)。
本日はドイツの建築家でバウハウス3代校長ミース・ファン・デル・ローエ Ludwig Mies van der Rohe の誕生日(1886)。というワケでこちら。バウハウスっぽい(?)ジオメトリックサンセリフ。このバウハウスと1930年代のサンセリフにインスパイアされたものだそうである。少々幾何学的寄りで、文字としてちょっと奇抜なグリフになっているが、それがレトロな雰囲気を醸し出していておもしろい。ITC Bauhaus をはじめバウハウスの名を冠した書体はいくつかあるが、これは中でも読みやすい方だろう。オブリークタイプのイタリックもあって6ウェイト。
本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)。有名どころを除いて、もうあらかた氏の書体は紹介したかなと思ったら見つかったので紹介する。クリーンなジオメトリックサンセリフ。正確には氏がデザインしたもののリリースされなかった書体、だそうである。それをリファインしたものだそうで、権利関係がどうなってんのかは知らないが、まあクリアしてるのだろう。これぞジオメトリックというような書体で、Futura との違いはxハイトが大きい、大文字の幅がほぼ揃ってるところだろうか。j もフックしており、可読性が向上している。変わってるのがイタリック?で、傾きがなんと3種類あり、弱いものから順に Leaning, Tilted, Slanted となっている。好みの傾きを選択すればいいだろう。9ウェイト。
本日は「ラプラスの悪魔」で有名な(?)フランスの天文学者、ピエール=シモン・ラプラス Pierre-Simon Laplace の誕生日(1749)。というワケで宇宙ぽい書体を紹介。レトロSFやゲームなどで使われてそうなサンセリフディスプレイ。ご多分に漏れず角丸横長長方形がベースになっており、I 以外は全部同じ幅でデザインされている。大文字のみで小文字はないが、キリル文字がサポートされているのが珍しい。しかしなんでこの辺はこの形になっているのだろうか。何が元祖か教えてもらいたい。ちなみにラプラスの悪魔とは簡単に言うと「物質の位置と運動量が把握できれば、その未来は予測できるし過去がどうだったかも分かる。つまりこの宇宙の出来事はすべてすでに決定しているのでは」というもの。決定論ってヤツである。