表面張力?なジオメトリックサンセリフディスプレイ。一部ちょっと変わったグリフがあるものの、概ねスタンダードな Aquawax という書体に、ストロークの繋がる部分にぬちょっとしたインク溜まりのようなものが追加されたディスプレイである。元々オルタネートに一部が欠けてステンシルになったようなグリフが入っているが、ファミリーに Space というタイプがあって、こちらはよりスッカスカ(笑)になっている。元々はシャープな印象の書体だが、この Fx は濡れて滲んだようなエフェクトが施されて柔らかい印象になっている。キリル文字もサポートし、ノーマル・Space 共にイタリックがあって9ウェイトずつ。他にバリアブルタイプもあり。
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本日は八十八夜(立春から88日目)で『緑茶の日』だそうなのでこちら。シックでエレガントなローマンディスプレイ。全体的にやや幅広のグリフでゆったりしており、xハイトが大きくアセンダーやディセンダーは短め。小文字にはクラシカルなリガチャーが20種ほどある。派手さはないが落ち着いた大変品のいい書体である。ライフスタイル誌とかに良さそう。1ウェイトのみ。
もう今年の 1/3 が終わってしまったという現実から目を逸らしたいが、取り敢えず5月ということでこちら。柔らかくゆったりした雰囲気のモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトながらコントラストが強めのモダンローマンでカウンターが大きく、大文字のバーやレッグがふにょっと波打っていて面白い。リガチャーがたくさんありそうな雰囲気だが、残念ながら小文字にちょっとあるぐらい(笑)。イタリックもあってそれぞれ2ウェイトずつ。
ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストが強くブラケットの大きいコンデンスなモダンローマンで、全体的に腰高でやや変わっており、C/G/S の上の部分が筆っぽくなってるのが面白い。大文字のみだがリガチャーが多数用意されており、バリエーション豊かな文字組みが楽しめるようになっている。アケて組みたくなるがリガチャーを活かすためには我慢しよう(笑)。1ウェイトのみ。
本日は『哲学の日』。かのソクラテスが死刑を言い渡され、「悪法もまた法なり」と捨てゼリフを吐いて毒をあおった日だそうである(B.C. 399)。という訳で「哲学」の名を持つ書体を紹介。名に反して?ケレン味たっぷりの(笑)変形モダンディスプレイ。最近流行のこの辺りの書体だが、変形具合が他とはだいぶ異なり、モダンローマンにスクリプトのストロークをコンバインしたようになっている。オルタネートはあるが、スワッシュが付いたとかではなくグリフが異なる。全体的な雰囲気はフェミニンでエレガントなので、やっぱり大人の女性向けだろうか。1ウェイトのみ。
素敵なスクリプトを多数発表しているマレーシアのファウンダリーから新作のアナウンスがあったので紹介。ゆったりしたカジュアルなシグネチャースクリプト。毛足の短いマーカーで書いたようなストロークでややコントラストがあり、グリフはアップライトでゆったり緩やかである。大文字には2種のグリフがあり、小文字には水平に伸びるエンディングストロークのあるオルタネートがあり。1ウェイトのみ。
ややコンデンスでダンディなオールドスタイルローマン(トランジショナルかも?)。「ネオクラシカル」をうたっており、確かに普通のオールドスタイルとはちょっと違うなという雰囲気はある。通常セリフは外側に対して沿って凹んでいるが、これはやや膨らみ気味である。可読性もよく、狭い空間に小さく組む新聞などで本領を発揮するだろうが、大きくディスプレイで使ってもカッコいいだろう。キリル文字もサポート。イタリックもあって10ウェイトで、Semi Bold だけデモ版が用意されており、無料でダウンロード可。
アメリカンヴィンテージ風味のあるディスプレイ。やや拙いレタリング風味のグリフで、小文字はなくスモールキャップス。大文字のグリフにはちょっとしたスワッシュがあり、小文字の方には特に飾りのないシンプルなグリフが収まっているが、代わりにリガチャーが多数ある。スタイルに、ノーマルな Regular、アウトラインがやや歪んだ Rogh、フィルが荒れた Stamp がある。まあ大体 Stamp を使うだろう(笑)。それぞれ1ウェイトのみ。
スワッシュに葉っぱが付いた変わったディスプレイ。基本はコントラストの強いモダンなサンセリフディスプレイで、見ての通りスワッシュオルタネートが豊富にあり、そのスワッシュに植物の葉のモチーフが付いてツタのようになっているのが特徴。スワッシュには短いものと派手に暴れてるものが数種あるようだ。他にも変わったリガチャーが少しあり。1ウェイトのみ。
なんとも分類しようのない、ヴィンテージ感のあるディスプレイ。曲線を多用したオーガニックなグリフが特徴で、アール・ヌーヴォー風味もあるだろうか。全体的にはほぼモノラインで、ウェッジ型の太いセリフが付いている。小文字はなくスモールキャップスだが、ただ小さくしたのではなく、縦にちょっとプロポーションが縮んでいる。オルタネートやリガチャーは皆無。あるとちょっと楽しそうなので、バージョンアップに期待。1ウェイトのみ。