本日はかのシェイクスピア William Shakespeare の誕生日(1616)だそうなのでこちら。レトロでぶっといゴシック風味のディスプレイ。太めのモノラインストロークに小さく鋭いウェッジ型のセリフが付き、ストロークの端がところどころ鋭いナイフのようにカットされている。説明文にはアール・デコ風とあるが、ちっともそんな感じはせず(笑)、どちらかというとブラックレターに近い。まあちょっと「いかにも」なスタイルで正直ダサい感じはするが、あと30年したら多分かわいく見える(かも)。1ウェイトのみ。
Archive: April 2025
ところどころ波打って歪んだようなグリフのあるローマンディスプレイ。昨今流行っている変形系の一種だとは思うが、雰囲気はシックではなく尖ったモダンな印象。ベースライン上のセリフが跳ねた感じのノーマルと普通のセリフ状の SE というタイプがあり、それぞれで字幅や字間がやや異なり、それがオルタネートの代わりという感じになっている。リガチャーは15種ほどと少なめだが、イタリックもあり、さらにそれぞれに9ウェイトもあって計27種とファミリー多め。
モダンでチャーミングなシグネチャースクリプト。ごく細いペンストロークのカジュアルでゆったりしたタイプで、グリフは筆記体のそれながらも可読性を保っており、大変読みやすい。小文字にはリガチャーが20弱とエンディングストロークの付いたオルタネートがあるが、大文字にはまったくないのがちょっと残念。グリフが大変エレガントなのでちょっともったいないかなという感じである。やや傾きが強い Italic と2スタイル。
本日『発明の日』だそうなのでこちら。がっしりしたごくごくマジメな本文用ローマン。スラブセリフ並にセリフが太く大きなローマンで、プロポーションもどっしりしており、xハイトが大きく読みやすい。とにかく実用性に特化した無骨な工業製品のような書体である。作者はかのヘルマン・ツァップだが、ファンである筆者はこの書体を知らなかった(笑)。こんなのも作ってたんだな…。イタリックもあってウェイトは Book と Semibold の2種。他にやや幅が狭くウェイトの強い Bold Condensed があるが、完全に見出し用。
レトレエレガントなモダンローマンディスプレイ。かなり字幅の狭いモダンローマンをベースに、くるくるしたカリグラフィックなスワッシュオルタネートが多数あるディスプレイで、アップライトもあるが、画像のようにイタリックをスクリプトのように使うとより効果的だろう。テイストはとてもレトロかつエレガントでかわいらしい。2スタイルパックでも $19(2,800円ぐらい)と大変お買い得。
本日『エスプレッソの日』だそうなのでこちら。筆のニュアンスがちょっと残ってる太めのディスプレイ。元は多分サンセリフだが、あちこちにレタリングのブラッシュスクリプトのように筆の感じが残っていて、カジュアルでおもしろい雰囲気を醸し出している。KO のような変わったリガチャーが多数…といいたいところだが5種類しかないのはちょっと残念(笑)。画像には大文字しかないが小文字もちゃんとあるのでご安心を。カフェやコーヒースタンド、スイーツなどにも似合うと思う。名前の由来は不明。
本日はかのレオナルド・ダ・ヴィンチ Leonard Da Vinci の誕生日(1452 ユリウス年)だそうなのでこちら。ダ・ヴィンチの筆致を元に作成されたスクリプト。ペンというよりは筆で書いたようなスクリプトで、ところどころにボタっとしたインク溜まりがあるのが特徴。本人の筆致よりある程度サイズやラインが揃っているが、といって読みやすいかというとそうでもない(笑)。字種がかなり多く、ギリシャのファウンダリーなのでギリシャ文字はもちろんキリル文字もあり、オルタネートを含め1000種以上ある。2ウェイト。
本日は『世界量子デー World Quantum Day』だそうなのでこちら。かなり幅広なディスプレイサンセリフ。幅広なだけで他にはこれといった特徴はない(笑)。昔の SF 映画などを見るとよくこの辺の幅広なサンセリフが使われている事が多く、当時は角張ってたりストロークの一部が欠けていたりというアレンジがなされていたが、この書体はそういった事はなく、普通の柔らかなサンセリフとなっている。イタリックはなく5ウェイト。
ちなみに量子とは物質を構成する原子、を構成する陽子や中性子、をさらに構成する素粒子などの事。これら極小の物質は目に見える物質とはかなり異なる挙動をする事から、通常の古典力学とは別に「量子力学」という物理学の一分野を築いており、ネットミーム化している「シュレーディンガーの猫」や「神はサイコロを振らない」などの言葉はこの量子力学に関連している。筆者は最近宇宙物理学に興味を持っているのだが、量子力学も避けては通れない分野で、かなり難しいが結構おもしろくてハマっている。
ラフカジュアルなハンドライテン。やや太さのあるマーカーでキュキュッとホントにただ書いたような書体だが、ちゃんとベースラインや文字のサイズはある程度揃っており、グリフも崩れておらず大変読みやすくなっている。一部の大文字にはオルタネートがあるが、スワッシュはなく単なるグリフ違い。小文字には若干のリガチャーがある。総グリフ数は270弱とそこまでバリエーションはないのであまり期待はせぬよう。Bold と2ウェイト。
レトロエレガントなイタリックディスプレイ。優雅でかつかわいらしい繊細な書体で、雰囲気は大変レトロチック。一部の文字にはスワッシュオルタネートやリガチャーがある。フィルに2種類あって、通常のソリッドなものと、ステムがいわゆる袋文字になった Outline があり、後者はよりレトロな雰囲気が強い。スクリプトといってもいいぐらいのスタイルの書体だが、そもそもイタリックはスクリプトを模しており、なんのこっちゃかよく分からない(笑)。1ウェイトのみ。