ライトウェイトのシックなディスプレイローマン。一見コントラストの弱いただのオールドスタイルだが、よーく見るとアウトラインがぐらぐらに歪んでおり、謳い文句の “crooked” の通りとなっている。ストロークの交わる所がインクが溜まって滲んだようになっていて、それがレトロっぽさを生んでいる。ウェイトが3種あるが違いは微妙で、混ぜて組む事で粗悪な印刷のようになり、よりレトロっぽくなる。イタリックと2種。
Category: Serif
エレガントなディスプレイローマン。コンデンスでライトウェイトのオールドスタイルローマンがベースになっており、大文字のグリフには一部が細いヘアラインのスワッシュに変化したものが入っている。小文字部分には普通の大文字が割り当てられており、よって小文字はない。リガチャーは残念ながら画像の EN のみ。その分 $9 と大変安いので気軽に使えるだろう。1ウェイトのみ。
繊細なディスプレイローマン。ライトウェイトのオールドスタイルローマンをベースに、一部グリフがちょっと変わっているが、最近の変形ディスプレイほどではなくちょっとしたアクセント程度で留まっており、全体的に大変品よくまとまっている。小文字にはリガチャーと控えめなスワッシュの付いたオルタネートがちょろっと。イタリックと2スタイル。
本日は1969年にアポロ11号が月面着陸した日だそうな。降り立った「静かの海 Sea of Tranquility」にちなんでこちら。正統派本文用オールドスタイルローマン。ややライトウェイトの端正で美しい書体で、とにかく真面目で遊んだところがなく、「平静・平穏」の名にふさわしい。ルネサンス期の雰囲気をよく持っている。スモールキャップスとオールドスタイル数字もあり、本文組で困ることはないだろう。3ウェイト。
繊細で品の良いクラシカルなローマン。トランジショナルに分類できるかと思うが、18世紀頃の雰囲気をよく持っていると思う。正統派の本文用だが、オルタネートにセリフが小さなティアドロップになったタイプがあり、K や R のレッグがぐいっと伸びたものもあって、ディスプレイ用途としても華やかな雰囲気を演出できるだろう。7ウェイトある他にバリアブルタイプもあり。名前はジョジョファンにはお馴染み「教皇」の意。画像がグリーンなのは偶然か? ただいま60%オフセール中。
大変繊細で品のいいディスプレイローマン。ライトウェイトかつ細身の書体で、コントラストもセリフもごくわずかという、消えてしまいそうな繊細な書体で、見ての通りエレガントなリガチャーも多数ある。A, E, F, H にはバーがドットになったオルタネートもあり。大文字のみでグリフは少ないがその分安い。1ウェイト。
クラシカルなモダンローマンディスプレイ(どっちやねん)。O のアクシスの付き方がオールドスタイルだが、全体のコントラストはモダンローマンのそれなのでモダンローマンとしておく。全体的に少し古さを感じさせるクセがあり、それがクラシカルな雰囲気を醸し出している。傾きの強いイタリックがあり、グリフもカリグラフィックでエレガント。リガチャーがイタリックにごく少数あるだけで、スワッシュなどは皆無の潔い書体である。作例のようにイタリックとアップライトを混ぜて使うのもおもしろいだろう。
ゆったりしたエレガントなモダンローマンディスプレイ。全体的にカウンター広めのやや幅広な書体で、それが気取りすぎない優しい雰囲気を醸し出している。セリフのつかないストロークの端もフレアセリフ気味になっているのが特徴。短く控えめなスワッシュオルタネートとリガチャーもあり。名前は古に流行った髪型のソヴァージュ(sauvage)と似てるけどどういう意味かは不明。イタリックと2スタイル。
ぼたっとしたセリフがかわいらしいソフトセリフ。このテは Cooper や Winsor など古い書体があるが、なぜかこれはちゃんと現代的で古臭さは感じない。カウンターも広めで可読性も良好。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートが各字にある。7ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
軽くスッキリした読みやすいヒューマニストのセリフとサンセリフのデュオ。エドワード・ジョンストンの書体を参考にしたとあり、それに一番近いのが Bold ウェイトだそうで、こちらはほとんどモノライン。それより軽いウェイトの方はストロークにちょっとコントラストを付けたそうだ。セリフの方はほぼストロークの太さでブラケットのないものが付いており、要するにスラブセリフタイプ。それぞれイタリックがあって5ウェイトあり、セリフの方はフィルがないオープンフェイスタイプがひとつある。ただいま50%オフセール中。