ガーリーなモダンスクリプト。まあ最近流行りのいわゆるモダンスクリプトだが、字種が最近のものとしてはかなり少なく、その分1,600円程度とお安めで気軽に使えるだろう。派手なスワッシュオルタネートはないが、小文字には主に水平方向に伸びる緩やかなスワッシュオルタネートがある。名前はイタリア語でキャンディなどのちょっとしたお菓子の事。バレンタインにどうぞ。1ウェイト。
Home: page 150
ぬちょっとした滲みを感じさせるディスプレイローマン。コントラストの弱いクラシックなローマンで、活版印刷の滲み(マージナルゾーンという)を表現したような、ちょっとエッジのぼやけたような丸さを持っている。フィルに3種あり、ソリッドなものとラフな Grunge、塗りつぶしのない Outline がある。大文字のいくつかはスワッシュオルタネートがあり。イタリックもある。あとオマケに Illustrator や Photoshop で使えるクレストやロゴのレイアウトキットがあり、4つのファイルに172のエレメントが入っているそうな。名前は…「気高き男爵」とでも訳そうか。こんなのもバレンタインにどうぞ。
「2月4日」という名のファウンダリーがウクライナにあるので、そこの書体を紹介。幅広なヒューマニストサンセリフ。縦のステムがわずかにカーブしオーガニックな雰囲気を持っており、イタリックはさらにその傾向が強い。まためずらしくインクトラップ(ストロークが食い込む部分が欠けている)があり、小さく使っても潰れるのを軽減している。4ウェイトあるが一番太いウェイトが Regular で細いウェイトしかなく、また書体名に Wide が付いてる事から、ひょっとしたらこれからファミリー展開をしていくつもりなのかもしれないが、すでに発表から8年経っているのであまり期待はできない(笑)。
本日は『007』シリーズの主人公でおなじみ、ジェームズ・ボンド James Bond の誕生日だそうな(1922か1920か1924か定かではない)。最近の設定では変わってるらしいが、原作の元々の設定では本日らしい。というわけでこちら。007 にはシリーズ中に何度も出てくる “My name is Bond, James Bond” と “Vodka Martini, Shaken, not stirred” という2つの名ゼリフがあるが、その内の後者の名を持つディスプレイ。サードウェーブとも違う、細いペンで子供が書いたようなラフでゆるゆるの書体。名前の通り「かき混ぜずにシェイクしながら書いた」そうな(笑)。なんのこっちゃ。マティーニは強いので、酔っ払って字が書けなくなった状態を表現しているのかもしれない。
お花が咲いてるブラッシュスクリプト。見ての通り、文字の一部に花が絡んでいる。絡んでいるのは大文字のみで、小文字にはない。字形はおおらかでゆるゆる。コントラストも大分弱い。小文字にはオルタネートがあるが、字形が若干違う程度でスワッシュはない。代わりにリガチャーが多めにある。大文字には花の付いてないバージョンもファミリーにあるが、あまり使う意味がないだろう。パッケージには花のオーナメントが Ai および EPS、PNG 画像で入っている。キリル文字もサポート。
バレンタインも近いので、それまではその辺に似合う書体を紹介していこうと思う。コンデンスでラフなかわいらしい手書きディスプレイ。柔らかいマーカーか毛足がごく短い筆ペンで書いたような書体で、こういうのもスクリプトというのだろうか。まぁそういう事にしておく。字形はラフ過ぎず、可読性は良好。ところどころストロークが巻いているところがティアドロップになっているのがかわいらしい。すごく安いので手軽に使えるだろう。1ウェイト。
ちょっぴり変わったジオメトリックサンセリフ。基本的には読みやすい現代的なサンセリフだが、A や W などの斜めのステムを持つ字に、片方のステムがほぼ垂直になったようなオルタネートがある。普通は右方向だけに傾くものだが、逆の左方向に傾いたグリフもあるのが変わってる。R のレッグがステムに寄りすぎてる所も特徴的。レギュラーと Display があり、Display の方はステムの上端や下端が鋭くテーパードになっている。サンプル画像の白い部分が共通、シアンの部分がレギュラー、マゼンタの部分が Display の字形なので、参考にして欲しい。ギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。イタリックはオブリークタイプ。レギュラー・Display それぞれ10ウェイトで計40種とビッグファミリー。本日まで50%オフセール中。
ティアドロップ(滴のようなセリフ)が特徴的なディドゥーンディスプレイ。Didot や Bodoni、Walbaum などのモダンローマンを参考にしたとあり、ティアドロップがステムにぶつかりそうな所はステムの方が逃げており、アイスクリームスクープでえぐったようになっているのがおもしろい。オプティカルになっており、名前の 8、12、18、32、52 はそれぞれそのポイントサイズ付近で使用した時に、ヘアラインが太すぎたりすっ飛んで消えたりしないよう、ウェイトが調整されている。それぞれ8ウェイトずつあり、全部で40種とビッグファミリー。残念ながらイタリックはないが、スワッシュオルタネートがある。名前のオペレッタはオペラの小規模版の事らしい。ただいま70%オフセール中。
かわいらしいジオメトリックサンセリフディスプレイ。s がデフォルトで筆記体風になっているのが大きな特徴。f, l, r にも筆記体風のオルタネートがある他、いくつかの字にはスワッシュオルタネートがあり、また小文字には2字から3字のリガチャーのグリフがある。なんかこの s はどっかで見たなーと思ったら、以前に紹介した Isabel と同じ作者であった。イタリックもあり。9ウェイトと結構ビッグファミリー。
本日『アーモンドの日』らしいのでこちら。ラフで男性的なカリグラフィーイタリック。傾きが強く字形も粗野で全然優雅さがなく、かつ製作年が古いせいかスワッシュオルタネートとかもない。ちっともおもしろくない書体(笑)。強いて言えばアウトラインがラフなのが特徴かな。ま、名前だけが関連しているというだけで紹介してみた。ちなみにアーモンドの花はあまりにも桜にそっくりで、咲く時期もほぼ同じ。同じバラ科サクラ属らしく、パッと見は全然見分けがつかない。びっくりするので画像検索してみてほしい。