ラフで勢いのあるカリグラフィックスクリプト。最近アイルランドのカリグラファー、Denis Brownさんの教材DVDを観ながらダイナミックなイタリックばかり練習していたので、こういう書体に目が行ってしまう。やってみれば判るが、こういうラフな感じでちゃんと「見られる」文字を書くのは結構難しい。この書体はよく書けてると思う。惜しむらくはオルタネートやリガチャーがない事。この作者は他にもたくさんスクリプトを発表しており、中にはそれが豊富なものもちゃんとある。これも拡張して欲しいな。ただいま10%オフ。元々安いんでね…。
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昔懐かしい感じのラベルのシェイプフォント。クレスト(紋章)型のラベルが豊富で、これに文字を乗っけるだけで簡単にクラシックなラベルが出来上がる。ちょっと前にこういうデザインが流行りかけたんだけど、なんか収束したっぽい(笑)。買ったけど使ってないしね…。ただ、これってただ真似ようとしてもなかなかあの独特な雰囲気は出ないので、自作する場合の助けにはなると思う。ただいま50%オフセール中。
可愛らしいブラックレター。字形の分類的には間違いなくブラックレターに入るだろうが、こんなにファンシーな印象のものも珍しい。全体的に丸いフォルムが強調され、字間がかなり広め取られており、軽めに仕上がっている。アウトラインのみのオープンフェイスと、それを反転させた塗りつぶし部分のみのもの、それとシャドーのものがあり、これらを色分けして組み合わせればさらにファンシーな印象に。「スワッシュやリガチャーもいっぱいあるよ」と説明文にはあるが、見当たらない…(笑)。
最近流行りのマルチスタイルファミリー(勝手に名づけた)。ひとつのファミリー内にローマン、サンセリフ、スクリプト、オーナメント類が揃ったもの。こういうタイプは手書き風が多いのだが、これはきっちり作ってある。どのスタイルもインラインがある。やはり少々ガーリーな雰囲気があるが、今まで見た中では一番好きかも。名前はトルコ語で「ブレンド」という意味らしい。現在初売りセール中でなんと90%オフでたったの$19。もう私は買いました(笑)。
コンデンスなジオメトリックサンセリフ。と説明されてはいるものの、あんまりジオメトリックには見えない。普通ジオメトリックというと直線と正円がエレメントになるが、正円はなく、ボウル部分は角丸な長方形を用いている。斜めの線はすべてやや曲がっており、これもやはり普通とは違う。変わっているのが線がクロスする部分。見ての通り、ヘンな凹みが付いている。こういった処理は Bell Centennial などに見られ、これは小さく印刷する際ににじみが大きくなってしまう部分にあらかじめ凹みを付け、それを軽減する意味合いがあった。Bell Centennial は電話帳に使われる事が前提だったためこういう事が必要だったが、紙の質や印刷の精度が向上した現在、ほとんど必要ないと思われる。この書体のそれはただの飾りかな…。5ウェイトあるが、軽い方に重点が置かれており、重いウェイトは Bold まで。ただいま80%オフ。
珍しいジオメトリックセリフ。通常サンセリフが多いジオメトリックにセリフを付けたもので、ブラケットがフラットなのも珍しい。細いウェイトは本文組にも使用できるほど可読性は良好だが、サンプルイメージのように太いウェイトをディスプレイとして使った方が活きる気はする。5ウェイト。イタリックはない。ただいま70%オフセール中。
プロポーションが腰高だったり頭でっかちだったりでおもしろいジオメトリックサンセリフディスプレイ。一見 Kabel っぽいだけじゃんと思うだろうが、おもしろいのがファミリー展開。昔 Mac に付属していた Chicago のようにステムの太さに極端な差を付けた Cocktail、くるんくるんのツタが飛び出したような飾りが付いてる Swirl、ステムがダブったりドットになったりしていてSFチックな雰囲気を醸し出している Escapade というファミリーがある。サンプルイメージが1つしか掲載できないので(というかあえてそうしている。気を使ってるのよ)、とにかく MyFonts 行って確認して欲しい。リガチャーが豊富なので、組んでておもしろいと思う。
やや鋭い感じのするスペンサリアンカッパープレート。ご多分に漏れずスワッシュの付いたオルタネートやリガチャーが豊富だが、変わってるのがファミリー展開。サンプルイメージにあるモノラインのスラブセリフやその近くにあるオーナメントも実はファミリーである。スクリプトだけで組むとやや華美になりすぎるきらいがあるが、このスラブセリフを組み合わせればモダンな組版ができるだろう。何より読みやすいしね(笑)。ウェイトは2種。名前は19世紀アメリカの能書家、Elmer Ward Bloserから取ったそうだ。
ややコンデンス気味でエレガントなローマン。アップライトは普通に見えるが、アセンダーとディセンダーを高めに取っており、クラシックな雰囲気がある。イタリックは非常に柔らかく繊細で美しく、こっちがメインじゃないかなーと思えるほど。ただ組んでも十分だが、アップライト・イタリック共にオルタネートやリガチャーが豊富で、華やかな演出を加える事も可能。5ウェイト。
カッパープレートゴシック風味な書体。サンプルイメージにあるオーナメント類もファミリーだが、「There is…」と書いてあるコンデンスでスワッシュの付いた書体もなぜか同じファミリーである。名前の通り、19世紀英国のデコラティブな雰囲気満載。正直すげぇ使いづらいとは思うが、個人的には好きなタイプの書体。