クラシカルでややデコラティブなローマン。小文字はx-ハイトは小さいがアセンダーが大きく、上に細長いスタイルを持つ。大文字は所々セリフの中央がくぼみ、魚の尻尾のような形をしている。eのバーが斜めだったり、ステムは古めかしい抑揚があったりと、全体的に何となくヴェネチアンな風味がある。あまり見ない組み合わせのリガチャーが数種。イタリックはなんか機械的に傾けた感じがしてあまり綺麗じゃないが、まぁ面白いんじゃなかろうか。3ウェイト。
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以前紹介した Magma という書体のアンシャル版だそうである。アンシャル(Uncial)体とは4~8世紀頃によく使用されていた古い書体で、ラテン語で「1インチの高さ」ぐらいの意味らしい。それぐらいの大きさ(≒2.54cm)で書かれることが多かったからというのがその由来である。元々はカリグラフィーペンで書かれる抑揚のある書体だが、これはステムの太さがすべて同じ程度というサンセリフのテイストを持ったもので、結構かわいらしくて筆者は好きな書体である。4ウェイト。
ハレーションを起こしたような錯覚をしてしまうディスプレイローマン。元は Didone なモダンローマンだと思うが、かすみがちなヘアラインを潔くすっ飛ばして消してしまっている。なんかちょっと目がチカチカしてしまって見づらいが、モードファッション誌などにうまく使えばカッコイイと思う。イタリックと2スタイル。
フレンチスタイルのカリグラフィーイタリックスクリプト。やっぱりオルタネートが豊富で、全部で1800を超えるグリフがあるとの事。スモールキャップスがある所がちょっと珍しいだろうか。作例が豊富にあるので、MyFonts に行って実際確認して欲しい。こんなに手書きに近いものが再現できるようになって、いい時代だよなぁ…。ただいま35%オフセール中。3/15まで。
ファンシーなサンセリフ。「ジオメトリックをベースにカリグラフィーのテイストを組み合わせたセミセリフ」と説明されてるが、ジオメトリックかな…? 筆者の目にはどちらかというとヒューマニスト寄りに見えるが、カリグラフィー風味がそう見せてるのかもしれない。見ての通り字のあちこちにループが付いており、1ストロークを意識してか、閉じていない部分も多くある。小文字にはちょこちょこセリフっぽいものも。大文字には B と R には見られるが、他は全然なかったりする(笑)。全体的にかわいらしい雰囲気の書体。名前はスペイン語で「石畳」の意。7ウェイト。
ステンシルタイプのディスプレイローマン。ディセンダーが極端に短いため、詰めて組みやすくなっている。サンプルイメージのように、パッケージなどに重宝するだろう。ウェイトは重めだが、なぜかちょっと女性っぽい雰囲気があるので、女性向けプロダクトに向いてるかな。イタリックもあり。2ウェイト。オルタネートはなし。
ちょっと変わった感じのするヒューマニストサンセリフ。全体的にヒューマニストらしい柔らかな雰囲気があり、i や l、r、u などにへにょっとしたセリフっぽいものが付いていて、ちょっとしたアクセントになっている。おもしろいのが Q。3種類のテールがオルタネートで入っている。5ウェイトある他、3種類のディスプレイが付いており、立体的になったもの、ボックスに入ったもの、ステンシルタイプがある。ただいま40%オフセール中。
このブログで何度か紹介している、南米のスクリプトの名手の新作。その名も「モデル」というこのスクリプトは、傾きがやや弱くコンデンス気味で、名の通りウェイトもかなり軽い。ご多分に漏れずスワッシュの付いたオルタネートがあるが、この作者の他の書体に比べるとやや数は少ない。ややウェイトがある Small と2種類ある。Illustrator 等、異体字切り替え機能のあるアプリケーションで使うなら Pro 版を。ただいま30%オフセール中。
フレンチ風味のアップライトなスクリプト。スタイルに3種類あって、モノラインのノーマルが9ウェイトと、線の端が丸くなった Noodle が6ウェイト、カリグラフィーペンで書いたように線に抑揚がある Calligraphic が1ウェイト。若干コネクトがぎこちない部分もあるが(笑)、全体的にガーリーで可愛らしい書体。
伊東屋か糸屋か不明だが、そんな名前のサンセリフ。西洋と日本のテイストを融合させたとかあるが、どの辺が…(笑)。まぁでも大文字だけを並べてみると、’70年代以前の日本のレタリングを思わせる気がしないでもない。小文字はゆるやかに弧を描くようなカーブではなく、突然ギュンと急カーブを切ったようなラインが採用されている。これがなかなか他では見ない面白いデザインである。字種は豊富でリガチャーも多数ある。ウェイトも7つあり、本文組には困らないだろう。ただいま80%オフセール中。