本日七夕ということでこちら。レトロSF映画や宇宙を舞台にしたゲームなどのロゴに使われそうなディスプレイ。幅広の平べったいモノラインサンセリフで、角に R が取られ、一部のストロークが欠けている。レトロではあるがきちんと現代的な雰囲気に仕上がったかっこいい書体である。作者はこのテの書体を大量にデザインしているので、作者のページを覗いてみるといいだろう。1ウェイト。
Home: page 68
ローマンとスクリプトがコンバインされたディスプレイ。イメージにはローマンの大文字の間にいわゆるカッパープレートスクリプトの R が挟まれているが、これは別の書体ではなくひとつの書体である。大文字の部分にはスクリプト、小文字の部分には大文字のローマンが入っている。なんとも奇妙な書体である。小文字の大文字(なんのこっちゃ)にはリガチャーが多くあるが、スクリプトの方にはリガチャーもオルタネートもまったくない。が、十分おもしろい文字組が楽しめるだろう。当然ながら小文字のグリフはない。1ウェイト。
クラシカルなモダンローマンディスプレイ(どっちやねん)。O のアクシスの付き方がオールドスタイルだが、全体のコントラストはモダンローマンのそれなのでモダンローマンとしておく。全体的に少し古さを感じさせるクセがあり、それがクラシカルな雰囲気を醸し出している。傾きの強いイタリックがあり、グリフもカリグラフィックでエレガント。リガチャーがイタリックにごく少数あるだけで、スワッシュなどは皆無の潔い書体である。作例のようにイタリックとアップライトを混ぜて使うのもおもしろいだろう。
ゆったりエレガントなモダンスクリプト。細めのマーカーで書いたようなストロークでちょっとだけコントラストがついており、グリフはややバウンシーなタイプ。大文字はカーブが大きくゆったりしている。リガチャーやスワッシュオルタネートは最近の書体としてはごく少数しかないが、その分値段はお安め。1ウェイト。
ソフトでカジュアルなサンセリフとスクリプトのデュオ。どちらも手書きのラフな感じがあり、サンセリフの方は太めで大文字のみ。イタリックと2種で、フィルタイプがソリッドなものとラフなものの2種がある。スクリプトは太めのモノラインで、控えめなスワッシュオルタネートとリガチャーがある。ほかイラストも添付されており、サンプル画像の看板のイラストもある。夏だねぇ…。
ゆったりしたエレガントなモダンローマンディスプレイ。全体的にカウンター広めのやや幅広な書体で、それが気取りすぎない優しい雰囲気を醸し出している。セリフのつかないストロークの端もフレアセリフ気味になっているのが特徴。短く控えめなスワッシュオルタネートとリガチャーもあり。名前は古に流行った髪型のソヴァージュ(sauvage)と似てるけどどういう意味かは不明。イタリックと2スタイル。
本日は1966年の初来日を記念して『ビートルズの日』らしいのでこちら。ヴィンテージ感のあるポップで太めなモノラインスクリプト。カウンターが大きく丁寧に書かれた読みやすいレタリングスクリプトで、整然と並んだグリフにちょっとしたスワッシュオルタネートが付いていて、ストロークが重なるところが一部欠けて立体感を表現している。オマケなのか同じ太さでアップライトラウンドゴシックの Bhelt という書体も付属し、実質デュオフォントパッケージとなっている。
本日『パフェの日』だそうなのでこちら。ステンシルタイプの変形ローマンディスプレイ。最近よくある変形系かと思いきや、よーく見ると欠け方が変わっているだけで、グリフそのものは割りとスタンダード。f や t の欠けた部分を埋めて真っ直ぐにしてみるとよく分かる。とはいえ全体的な印象はやはりかなり変わっててデコラティブで、リガチャーも多数ある。コントラストは強めながら全体的には繊細でエレガント。1ウェイト。
ぼたっとしたセリフがかわいらしいソフトセリフ。このテは Cooper や Winsor など古い書体があるが、なぜかこれはちゃんと現代的で古臭さは感じない。カウンターも広めで可読性も良好。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートが各字にある。7ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
読みやすいスッキリしたブラックレター。通常ブラックレター(ゴシック)というとゴチャゴチャして読みづらいものが多いのだが、これはかなりギリギリまで装飾を省きながらもちゃんとブラックレター風味を残しており、ヴィンテージ感はしっかりある。古き良きアメリカンなテイストも感じられるものとなっている。ビアパブのほか、野球チームのロゴなどにいいだろう。1ウェイトなのがちょっともったいない。太いのも欲しいかも。