セリフのようなちょっとしたストロークがふにょっと付いた可愛らしいサンセリフ。ベースはジオメトリックだが、あちこちに打ち込みやハライのようなセリフっぽいものが付いており、それが手書きの風味があってジオメトリックの冷たい雰囲気を緩和し、全体的にちょっと可愛らしくなっている。オルタネートもあって、ハライがないものに付いたり、vwy の底が u のように丸くなったものなどがある。イタリックはオブリークタイプで、ウェイトは9つと豊富。
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コンデンスでコントラストの強いモダンローマンディスプレイ。全体的にかなりタイトで細長いタイプだが、C、G、O、Q など丸い字だけほぼ真円で幅広になっており、強いアクセントになっている。よって、これらが含まれないスペルでは魅力半減の(笑)ちょっと使いづらい書体である。見ての通りリガチャーがいくつかあるが、中でも EE と FF は縦にくっついており、かなり珍しいグリフをしているのがおもしろい。ちょっとレトロ風味もあるだろうか。イタリックもあって1ウェイト。
なんかエリック・ギルに関するニュースがちょっと流れてきたのでこちら。ギルのあまり知られていないディスプレイローマン。元は英国の WHSmith というチェーン書店のためにギルがデザインしたロゴ?を基に作った書体らしい。カリグラフィーで使うブロードエッジのペンで書いたようなコントラストが付いた、クラシカルなタイプである。ギルにしては全体的に骨格がちょっと無骨で硬い感じがするのだが、元のデザインがそうだったのかどうかは不明。Regular と Titling の2種。
おもしろリガチャーが豊富なサンセリフディスプレイ。ジオメトリックサンセリフをベースに、変わったスワッシュとリガチャーのオルタネートが多く揃っている。特に D や T、t などのスワッシュが変わっており、結構ムリがあって(笑)おもしろい。このテとしてはめずらしくファミリー展開されていて、イタリックがあってウェイトも9つもある。クセがありすぎてロゴぐらいにしか使えないと思うが、ファミリーも豊富なのでいろいろなロゴにマッチするだろう。ただいま60%オフセール中。
変形ディスプレイローマンとサンセリフのデュオ。最近流行のエレガントな雰囲気を持った奇抜なグリフのローマンに、コンデンスなサンセリフがセットになったデュオである。ローマンの方はコントラストの強いモダンローマンがベースになっていて、見ての通り一部おもしろグリフになっている。サンセリフの方はジオメトリックでかなりコンデンス。こちらは大文字のみ。
ところでこのテの書体をどう分類したもんかずっと悩んでいたが、勝手に freak というタグ付けをする事にした。ずっと「奇形」という言葉しか頭になかったが、こんな名称も昨今どうかと思っていたところ、映画『グレイテスト・ショーマン』で団員のことを「フリークス freaks」と呼んでいた事を思い出し、そう呼ぶことにした。まあこれも「奇形」なんだけど(笑)、なんかちょっと柔らかいかなと…。そういうワケでよろしく。
ジャパニーズ・スタイルをうたうディスプレイ。海外の人はなぜかこういうカクカクしてストロークの端がはみ出た書体に日本風味を感じるらしく、「Japanese」というとだいたい筆っぽいヤツかコレになる。以前「日本人だけが読めないフォント」というのが話題になったが、これもそれに近く、我々にはひどく読みづらい書体である。どうもカタカナっぽさがあってそれが日本風に見えてるのかもしれない。個人的には好きじゃないスタイルである。ま、たまたま見かけたのでご紹介。
本日はアメリカ独立宣言書に署名した5名の政治家のひとりで発明家、印刷業者のベンジャミン・フランクリン Benjamin Franklin の誕生日(1705 ユリウス暦)ということでこちら。古き良きアメリカンなサンセリフ。名前はこのベンジャミン・フランクリンからとられてるようだが、デザイン的にはまったく関係ないそうな(笑)。100年以上前にデザインされた書体なので、大変素朴でヴィンテージ感が溢れている。説明文には「もしブルース・スプリングスティーンが書体だったらこれだろう」とある(なんのこっちゃ)。米軍払い下げ品やアメリカの古い雑貨を取り扱うような店にはベストマッチだろう。バーボンにも。デジタル化に当たっては拡張されており、字幅が4種、ウェイトは字幅によって2~4種ほど。
本日『いちごの日』らしいので月曜日ではないがこちら。まあよくあるモダンスクリプト。ストロークは細い線が太い?のでポインテッドペンではなく筆ペンだろう。傾きはなくアップライトで、ベースラインは揃わずバウンシーなタイプ。あとは…特に説明するところもない(笑)。1ウェイト。
新年一発目は恒例『石の日』で Sumner Stone の書体を紹介。エレガントでスタンダードなオールドスタイルローマン。サンフランシスコ公共図書館 San Francisco Public Library のために作られたもので、そのイニシャルが名前になっている。至ってマジメな書体で、威厳が感じられる堂々とした雰囲気がある。ただしファミリー展開は乏しく、Regular と Bold の2種のみで、Bold はイタリックもないという淋しいもの。あまり使用範囲を広く想定してないのだろう。
随分変わったデコラティブなディスプレイ。見ての通り、大文字イタリックのスワッシュオルタネートのみ、というような書体である。各字スワッシュには数種あるようで、中には別の字とスワッシュで繋がっていたりする。ゴージャス感はあるが見出しでもなかなか厳しい書体で、ロゴぐらいにしか使えなそうだが、ロゴにしても採用されるかどうかはまた微妙である(笑)。ただし筆者は大変好みで、いつかどっかのクライアントにゴリ押ししたい。1ウェイト。本年はここまでよいお年を~。