リガチャーがおもしろいサンセリフディスプレイ。基本は頭でっかちのかわいらしいスタイル。ユニケースで、小文字部分はグリフが小文字で大きさは大文字と同じになっている。リガチャーが豊富でバリエーション豊かな文字組みが楽しめる。ウェイトが3種あり、それぞれフィルがないアウトラインのみの Stroke というバージョンがある。
Archive: January 2020
ちょっとテイストの変わったモダンスクリプト。筆ペンがシルエットに見えるのでそれでデザインしたと思われるが、ポインテッドニブのようで筆ペン、正統派のようでモダンという、何とも分類し難いハイブリッドなスタイルでおもしろい。モダンスクリプト特有のゆるさはあまり感じられず、鋭くスタイリッシュな雰囲気を持っている。大文字と小文字のサイズの差が大きくダイナミック。派手なスワッシュはないようだが、リガチャーはいくつかあるようだ。最近のモダンスクリプトに飽きたという方に。1ウェイト。
セリフドゴシックのレイヤードディスプレイ。同じグリフでフィルのタイプが違うフォントを重ね打ちして彩るタイプの書体である。このテは必然的に太くないと効果がないので、やはりぶっとい。アメリカのグラフィックデザイナー、ハーブ・ルバーリン Herb Lubalin の書体にインスパイアされたものとのこと。フィルとシャドウのタイプが14種あって、2~3種重ね打ちすれば十分だろう。雰囲気は60’sアメリカン風だろうか。ちょっとレトロ。
フェミニンなモダンローマンディスプレイ。柔らかく優雅なグリフの Didone なローマン本体に、カリグラフィックなスワッシュオルタネートが付いている。リガチャーもあり、リガチャーにさらにスワッシュが付いたものもあって、バリエーション豊かなおもしろい文字組が楽しめる。女性向けファッションやコスメなどに。3ウェイト。
ちょっとかわいい雰囲気のあるジオメトリックサンセリフ。全体的にコロっとした見た目ではあるが、角の部分が落とされずそのまま鋭くなっており、それでバランスを取っているような感じはする。字種が多く、スモールキャップスや各種数字はもちろん、ギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。ウェイトバリエーションも9つと豊富であるほか、バリアブルタイプもあるので、どちらかを買えばいいだろう。ちなみにだが、牛乳にレモン汁を入れるとカゼインが固まってヨーグルト状の塊ができてしまう(笑)。ただいま50%オフセール中。
可読性の良いジオメトリックサンセリフ。このタイプはモノラインのものが多いが、これはめずらしくコントラストがあり、軽いウェイトだとあまり判らないが、重くなるにつれコントラストがはっきりしてくる。a は2階建て、s は幅広と、これもやはりめずらしい。字種も豊富で、キリル文字もサポートしている。QRコードのグリフがあるが、読み込んでみると作者のサイトへのリンクだった(笑)。ストロークの角が丸くなった City Boys Soft というバージョンもあり。作者は日本人。7ウェイト。
本日『アーモンドの日』。成人女性のアーモンドの適正摂取量が1日23粒だから、というのが理由らしい(ムリクリ…)。なんか食べ過ぎな気がするがとりあえずこちら。やや鋭い感じのするモダンスクリプト。字形はアップライトのバウンシーでモダンのそれではあるが、ゆるゆるではなくちゃんとカリグラフィーの訓練を積んだようなストロークで書かれている。ちょっとゴチャゴチャして読みづらくはあるが、変わってておもしろいのでは。1ウェイト。
最近流行りのローマンとスクリプトのデュオ。Serif の方はゆったりした繊細で優雅なタイプで、大文字のみだがリガチャーがいくつかある。Script はカジュアルなシグネチャータイプで、わずかだがコントラストがある。スワッシュオルタネートはないが、リガチャーがやや多めに用意されている。またロゴのテンプレート画像も付属。素敵なロゴがサラッと作れるだろう。女性向けのあれやこれやに。共に1ウェイトずつ。
本日はファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール Christian Dior の誕生日(1905)。Dior といえばモダンローマンの代表格のこの書体。ロゴはこのまんまではないが、かなり近いものが用いられている。18世紀にフランスの Firman Didot がデザインしたものを、Adrian Frutiger が現代に蘇らせたものである。Mac には標準搭載されているのでお馴染みの方も多いだろう。大変優雅でラグジュアリー感のある書体で、Bodoni と並びよくハイファッションで用いられている。またこの書体のようにコントラストが強く、ブラケットのない細いセリフを持つモダンローマンのタイプを “Didone” と呼んだりするが、その語源ともなっており、それぐらい定番となっている。あまりにも定番なので避けられるぐらいだったが(笑)、最近はカジュアルなスクリプトと組み合わせるのも流行っている気がするので、見直してみるのもいかがだろうか。
ややコントラストが強いシグネチャースクリプト。通常のペンではなく筆ペンのようなもので書かれたような、ところどころぬちゃっと感があるコントラストの強いタイプで、字形はアップライトに近くラフでバウンシー。小文字には行頭と行末用の横に伸びた長いスワッシュの付いたオルタネートがある。カジュアルではあるが結構スタイリッシュな雰囲気を持ってるので、高級ではないが安くもない(?)ファッションやコスメなどに。男性向けも行けると思う。