ダイナミックなカッパープレートスクリプト。全体的に割とコンデンスでスタンダードなグリフをしており、見ての通りかなりハデなスワッシュオルタネートが多数ある。オルタネートは異体字切り替えではないようで、ex2 / ex3 とファイルが分かれている。この手としてはめずらしくウェイト展開されており、5ウェイトもある。合計で15ファイルあるが、単体と全体パックでほぼ金額が変わらないので、買う時は全部買った方が断然おトクだろう。バレンタインにどうぞー。
Archive: January 2022
フレンチ風味のディスプレイローマン。幅広でどことなくカッパープレート風味のあるローマンで、大文字のみのスモールキャップス。リガチャーが大小両方に豊富にある。このテはだいたい大文字か小文字?のどちらかに偏るが、両方にあるのが嬉しい。フィルがソリッドなノーマルと、ラインの入った Initials がある。「このへんのどこがフレンチ?」と思う人も多いだろうが、つい最近入手した Graphique de la Rue というフランスの町中で見かける文字を集めた本を眺めてると、確かにこういうのも多くある。というわけで、安心して「フランス風味だぞ」と喧伝していい(笑)。
エレガントなディスプレイサンセリフ?。コントラストの強いモダンローマンからセリフを取っ払った、というのが早いだろう。縦のステムのベースライン付近がナイフの切っ先のようになっているのが特徴的。xハイトがかなり大きく、そのおかげで気取った感が緩和されている(笑)。オプティカルになっており、ノーマルの他、コントラストの強いディスプレイ用の Poster と、コントラストが弱まった本文用の Text がある。それぞれイタリックもあって8ウェイトずつ。ただいま60%オフセール中。
「堕天使」という中二病患者が喜びそうな名前の派手なディスプレイ。コンデンスでハイコントラストなモダンローマンをベースに、派手なスワッシュオルタネートが付いている。大文字のみで、大文字のグリフにはスワッシュ付き、小文字のグリフには飾りのないスタンダードなものが割り当てられている。使い方を間違えるとちょっと野暮ったくなるが、うまく使いこなして欲しい。1ウェイト。
本日はフランスのグラフィックデザイナー、A. M. カッサンドル Adolphe Mouron Cassandre の誕生日(1901)。というワケで氏のデザインした書体を紹介。アール・デコ風味のディスプレイ。「ペイニョ」と読む。フランスのファウンドリー、ドベルニー&ペイニョ Deberny et Peignot のためにデザインしたものとのこと。大文字は大文字だが(そりゃそうだ)、小文字のグリフには大文字と小文字が入り混じっているのが特徴。ストロークにコントラストがあって、角が大きく丸くなっている。
カッサンドルはその作風で一斉を風靡したが、晩年は不遇と貧困に喘ぎ、最後は拳銃自殺した。亀倉雄策は自著『亀倉雄策の直言飛行』で、「あれほど、世界中を自分の才能で征服した人が、なぜ自らの命を絶たねばならなかったのだろうか」とその死を悼んでいる。同著によれば、自殺したそのデスクの上には、ドイツの活字会社から「あなたの書体が少しも売れない」という苦情の手紙があったという。この Peignot のことではないようだが、その書体が何なのかは不明である。現在ではカッサンドルの当時のオリジナルのポスターは、印刷物にも関わらず、数百万円以上の値で取り引きされているらしい。
レトロでなんとも味のあるディスプレイサンセリフ。どうもなんか違和感あるなと思ったらほぼ等幅のようで、なんだか昔の和文フォントの従属欧文のような雰囲気があってちょっと不格好。ただ制作スタジオは実績のあるところで、ワザと狙ってこういう風にした模様。その技術とセンスでスワッシュオルタネートとリガチャーを追加しており、これがなんとも味があっていい。一部の文字にはかなり幅広になったオルタネートもあり。キリル文字もサポートし、ウェイトも8つと豊富。全部パックで $19 と大変お買い得。
かわいらしいオーガニックなサンセリフとスクリプトのデュオ。サンセリフの方はいわゆる丸ゴシックで、ストロークのぶつかる所が大きく丸くなっておりアウトラインも歪んで滲んだようになっている。見ての通りスワッシュオルタネートがあり。スクリプトの方はモノラインで小文字がかなり小さく判読しづらいが、雰囲気があって良い。全体的にはガーリーな雰囲気があるので、そのへんの用途にどうぞ。それぞれ1ウェイト。
ヴィンテージ感あふれるディスプレイローマン。古い印刷物からスキャンしたような整っていないアウトラインの書体で、見ての通りスワッシュオルタネートがあるのだが、それらも古いテイストのスワッシュで、全体的にとにかくクラシカル。フィルはソリッドなものと、画像のようにところどころ抜けたラフな Vintage というバージョンがある。それぞれイタリックもあり。
手書きと活字?の中間のようなスクリプト。アップライトのカチッとしたスクリプトで、一見カリグラフィーの技術で一発で書いた書体のようだが、おそらくこのストロークはレタリングじゃないと書けないと思われる。グリフ数は500ほどとさほどではないが、リガチャーがない分スワッシュオルタネートが豊富に用意されている。ウェイト2種あって1,600円ほどとかなり安い上にただいま50%オフセール中で800円ちょい。
エレガントでフェミニンなモダンローマンディスプレイ。一応 freak のタグは付けるがそこまで派手に変形してるワケではなく、ほどよく抑制が効いている。リガチャーがかなり豊富で、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。ひとつだけ星飾りが付いた Stared というバージョンもあり、それと組み合わせるとさらにおしゃれ感が増す(そうか?)。イタリックバージョンもあるが別売り。1ウェイト。