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Archive: July 2024

Mesaca and Kaxes

Mesaca and Kaxes

ユニークなグリフのディスプレイとレトロなサンセリフのデュオ。Mesaca と Kaxes の2種の書体がセットになっており、Mesaca はジオメトリックで歪なグリフと変わったコントラストが付いたストロークが特徴で、あまりみないユニークな書体。Kaxes は一見普通の太めのサンセリフだが、よく見るとプロポーションがちょっと崩れてておもしろい。全体的にはヴィンテージ風味があるだろうか。双方ともに大文字のみで1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Paris Forbel

Paris Forbel

そういえばオリンピックなのでこちら。リガチャーが美しいクラッシーなディスプレイローマン。ま、よくあるヤツではあるのだが、こちらはややプロポーションが野暮ったく、気取りすぎていないカジュアルなところがかわいらしいだろうか。リガチャーはたっぷりあるかと思いきや、大文字のみに15種程度しかないのでそんなには遊べない。この手を大量に持っていて分かるのは、案外使いたいスペルにリガチャーがないこと。特に日本語のローマ字表記などは絶望的である(笑)。なかなか悲しい。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Reina Sofia

Reina Sofia

アール・ヌーヴォー/アール・デコ風味のヴィンテージ感あふれるエレガントなディスプレイ。植物的なデコラティブな曲線が特徴のアール・ヌーヴォーと、変わったプロポーションのジオメトリックが特徴のアール・デコをうまくコンバインさせた書体で、なんか見事だなとしか言いようがない。全体的なプロポーションは細長く、オルタネートも豊富でバリエーション豊かな文字組が楽しめるようになっている。多分だが筆者は買う(笑)。名前はスペインはマドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)から。同館はアール・ヌーヴォーやアール・デコのコレクションが豊富だそうな。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Colonna

Colonna

品の良いクラシカルなインラインディスプレイ。制作年が1926年なので当時は最新だったかもしれないが、100年経とうとする今となっては大変クラシカルで美しい書体。英国の名匠スタンリー・モリソンの手によるもので、碑文の雰囲気を持ちながら字幅がぐっと広がって骨格ががっしりしていつつも、インラインによりエレガントに仕上がっている。Microsoft Office にはこの書体が付属してるとかしないとか。明日27日には東京の印刷博物館にてこの書体の活字を用いたワークショップがあるらしいが、行けなくて悔しいのでデジタルで組んでみた(笑)。大文字しか使ってないがちゃんと小文字もあり。

Category(s)
Design Date
1926
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The Story of Nothing

The Story of Nothing

ユニークなグリフの繊細なディスプレイローマン。パッと見は最近流行りの変形系かと思いきや、グリフのバランスがおもしろいだけでそこまで大きな変形は見られない。O や Q のアクシスが普通とは逆なのが結構おもしろいだろうか。St のリガチャーが非常に変わってておもしろいが、残念ながらこれぐらいしかない(笑)。全体的な雰囲気はエレガントながらやや尖っていて、前衛的なファッションに似合いそうである。ハングルの落款が見えるが、作者はインドネシア人。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Loviola

Loviola

そろそろ食傷気味になってきたカッパープレートとモダンローマンのコンバイン。こちらはスクリプトのワッシュがやや回転多めなのと、ローマンがコンデンス気味なのが特徴だろうか。あとスクリプトとローマンのリガチャーがあり、意外とこういう書体は少ないので、差別化もできるだろう。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Khuja Smooth

Khuja Smooth

ボタっとして図太くかわいらしいディスプレイ。見ての通り超絶に図太く、ややフレア気味に広がったストロークに、ジオメトリックをベースにユニークなグリフをした書体である。とてもカジュアルでかわいらしく、どことなくトロピカルな雰囲気を持っているので、南国リゾートによく似合うと思う。元の Khuja はシャープなアウトラインをしているが、こちらは角が丸くなりよりボタッとしたシルエットとなっている。この手は通常だと大文字のみタイプが多いが、こちらはちゃんと小文字もある。イタリックと2スタイルで、バリアブルタイプもあり。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)

Artifex CF

Artifex CF

端正なオールドスタイルローマン。骨格は割とスタンダードだが、アウトラインが若干変わっててやや不安定な曲線となっており、どことなく古い活版印刷のニュアンスがある。イタリックはさらに古風。字種が非常に多く、ギリシャ文字とキリル文字もある他、各種数字や記号類も多数あり、計1200を超える。ウェイトは8種あるがウェイト差は微妙で、本文用途に特化しているのが伺える。が、アウトラインが変わってるので大きく使ってもおもしろいだろう。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Pastel Orange

Pastel Orange

本日はフランスの画家、エドガー・ドガ Edgar Degas の誕生日(1834)。晩年はかなり目が悪かったようで、油絵は諦めてパステル画を描いてたそうな。という訳でこちら。最近ちょっと流行が落ち着いた感のあるクラッシーな変形ディスプレイ。見ての通りこれでもかというようなデコラティブなオルタネートとリガチャーを備えており、それはそれはぐっちゃぐちゃな文字組が楽しめる。ただこれらにはアクセント記号がほぼなく、英語以外はちょっとしょぼんぬ(死語)である。1ウェイトのみ。

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Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Latica

Latica

スッキリしてバランスよく読みやすいジオメトリックサンセリフ。ややヒューマニスト寄りのためか大変目に優しく可読性の良いジオメトリックで、クセがなくスッキリしている。かと思いきや i や j の上部がちょっと欠けており、僅かな特徴だが頻出する文字のためか割と目立ち、おもしろい効果を生み出している。これだけしっかりした書体ながら、グリフ数が少ないのがちょっと残念。3ウェイト。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher
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