柔らかなストロークが特徴的なブラックレター。基本的にゴシックではあるが、手書きのカーブが特徴的で、どちらかというとフラクトゥール fraktur やバタルドゥ bâtarde の雰囲気がある。派手なスワッシュオルタネートはないが、小文字にはカリグラフィーをやっている人が喜びそうなグリフがちょっと違うオルタネートがある。まあこんなのもハロウィンにいかがだろうか。名前はとんかつの有名店やドイツの焼き物に近いものがあるが(笑)特に関係ない模様。
Archive: October 2025
ハロウィンも近いということでこちら。欧米の絵本等で使われてそうなガタガタしたユニークなハンドレタリングディスプレイ。直線的なストロークではあるが、テーパードになっており、端はカクカクと渦を巻いている。各字のサイズもベースラインも不揃いで賑やかしい。小文字はなくスモールキャップスだが、大文字の方に装飾強めなグリフが入っている。1ウェイトのみ。しかしこの手のフォントが異常な勢いで増えた。選ぶのも大変…。
本日は東西ドイツが統一された『ドイツ統一の日』(1990)ということでこちら。ちょっと変わったエレガントなモダンローマンディスプレイ。コンデンスなモダンローマンをベースに、エレメントにちょこちょこブラックレターのようなカクっとしたストロークが入っている。多分この辺が「ジャーマニー」なんだろうなという感じである。最近のこの手の書体としてはめずらしく、オルタネートは一切ない。そのまんま使うしかない(笑)実直な書体である。1ウェイトのみ。
フレンドリーなソフトセリフ。珍しくタイ文字を含んだ欧文書体で、昔 Windows に付属していた Jasmine UPC という書体を参考にしたとのこと。ゆるいカーブを持ったストロークにぽてっとしたセリフが付いた、レトロで可愛らしい印象を持っている。イタリックはないがまあまあ可読性は良いので、ちょっとした長文にも耐えられるだろう。9ウェイト。
信じようと信じまいと今日から10月なのでこちら。雰囲気のあるブラックレター。古い活版印刷のようにフィルが荒れており、アウトラインもガタついている。ブラックレターにしては字間が広めでまあまあ読みやすいだろう。装飾強めな大文字の Regular と、大文字がロンバルディックキャピタルになった Alternate の2スタイルがあって、それぞれ26のリガチャーがある。名前はこの時期にドイツのミュンヘンで開催される大規模な祭りの事。世界各地で同名の祭りが開催されてるようで、日本ではほぼほぼビール祭りとなっている。