繊細なカッパープレートスクリプトとコンデンスなオールドスタイルローマンのデュオ。スクリプトはカッパープレートのそれのスタイルだが、通常に比べて小文字のxハイトがかなり大きく、可読性が良くなっている。ただし派手なオルタネートはない。ローマンの方は一見コントラストが強いのでモダンローマンに見えるが、肉付きをよく見るとオールドスタイルのようである。全体的にライトウェイトで幅が狭く大文字のみ。同じポイントでほぼサイズが揃うので、以前紹介した Beverly Hills のように両方を混ぜて使うのも面白い。ローマンはさらに幅が狭い Condensed もある。ただいま50%オフセール中。
Category: Display
クラシカルでデコラティブなディスプレイ。ベースはコントラストの強いシャープなモダンローマンで、作例の F のようにグリフの一部が水平に長く伸びてオーナメントが付いた Deco の他、星飾りが付いた Star、雪の結晶の飾りが付いた Snow がファミリーにある。小文字はなくスモールキャップスで、大文字はベースラインが下がっている。名前はサンタ・クロースの元となった(という説がある)聖(セント)ニコラウスから。ただいま50%オフセール中。
積み木ブロックのようなおもしろいディスプレイ。四角い木片の一部を削って作ったような文字が、様々な縦横比でファミリー展開されており、それらをうまく組み合わせるとキレイに長方形を埋めることができるようになっている。名前に縦横サイズを表す Wn×Hn が入っており、n が 10 から 30 まで 5 刻みでバリエーションがある。W10×H10 と W20×H20 は何が違うんだと思うだろうが、多分同じポイントサイズでグリフが縦横2倍になるのだろう。実際これでブロック作ると楽しいかも(大変だけど)。ただいま10%オフセール中。
ストローク内にハイライトが入ったデコラティブなディスプレイ。太めのローマンのストローク内に鋭いライン飾りと小さな星が入っており、これが山型に盛り上がった部分の光沢のように見えるようになっている。セリフも半円に欠けており、全体的にデコラティブ。大文字のみで、大文字のグリフにはスワッシュ付き、小文字の方にはスモールキャップスのグリフが入っている。クリスマスに最適だが、今日から12月とか信じられん…。ただいま50%オフセール中。
ローマンキャピタル系ディスプレイ。大変クラシカル、というよりエンシェント(古代)風味あふれる筆者好みの書体である。スモールキャップスタイプのレギュラーと、小文字がある Miniscule がある。どちらも大文字はベースラインから下がっており、歪な形をしていておもしろい(ちゃんとしたグリフもオルタネートである)。小文字はちょっと幅広にデザインされ、またリガチャーが20種ほどある。双方とも字幅が2種あってウェイトも2種。ほか、彫ったような影の付いた Monumental もあり。
Creative Market もブラックフライデーセール中なのでその書体を。大変上品で優雅なディスプレイローマン。スクリプトと混じって見えるが、大文字にはカッパープレートスクリプト体、小文字の方には繊細なモダンローマンの大文字のグリフが入っているというミクスドフォントで、ひとつのフォントファイルに両方の字体が入っている。小文字の大文字?にはリガチャーが多数あって、バリエーション豊かな文字組みが楽しめるようになっている。全体的にフェミニンなので、女性向けラグジュアリーブランドなどに。名前は言わずと知れたカリフォルニアの高級住宅街。我々世代はエディー・マーフィーを思い浮かべるだろう(笑)。イタリックと2種あって1ウェイトずつ。ただいま40%オフセール中。
※2024.4.24追記:スクリプトのみの Calligraphy というタイプがファミリーに追加された。
本日はシュールレアリスムの画家ルネ・マグリット René François Ghislain Magritte の誕生日(1898)。というワケで同名の書体を紹介。コントラストの強いうにょっとしたディスプレイ。見ての通り植物的なニュアンスを持った耽美的な書体で、シュールレアリストをうたっているが、雰囲気的にはアール・ヌーヴォー風味も感じる。そのまま組むだけでかなりクセが強いが(笑)、リガチャーも多少あってワンパターンにならないよう配慮されている。ギリシャ文字もサポート。作者はカリグラファーとしても有名な方。1ウェイトのみ。
ユニークなコントラストの強いローマンディスプレイ。非常にコントラストが強いヘヴィウェイトの書体で、グリフは小さくキュッととしていてかつ変わったものが多くおもしろい。大文字には小さなスワッシュの付いたオルタネートがある。1ウェイト。ただいま50%オフセール中。
エレガンス感あふれるモダンローマンディスプレイ。基本はスタンダードな骨格のコントラストの強いモダンローマンで、ストロークがクロスするところやセリフの部分でくっと切れ込みが入ったような処理がなされていて、普通よりも目を引くアクセントになっている。派手なオルタネートやリガチャーはないが、小文字にクラシカルなリガチャーが少しある。「モクテル」とは最近できた造語でノンアルコールのカクテルのことを指し、それのスペルは mocktail で最後の e が付かないが、多分それをもじってると思う。1ウェイトのみ。
繊細でレトロ感のあるディスプレイ。ライトウェイトのモノラインサンセリフで、見ての通りグリフがいびつでかわいらしい。アール・デコの風味もあるだろうか。大文字の大半に幅の違うオルタネートがあり、好みによって使い分けられる。作例のようにランダムに字幅を変えるとおもしろいだろう。この手は小文字がなかったりするがこちらはちゃんと用意されている。1ウェイトのみ。