ちょっとアール・ヌーヴォー風味のあるディスプレイ。グリフが大変クラシックながらステムはほぼモノラインなので、そこまで古めかしい感じはしない。セリフはウェッジ型のものがちょこんと付いている。てっぺんにバーが乗った A やカーブした E、下部が膨らんだステムのある U などがヴィンテージ感があって大変筆者好みである。1900年前後に英国で活躍した装丁家の Albert Angus Turbayne のデザインした書籍のタイトルから起こしたものとの事で、この名が付いている。大文字のみで1ウェイト。
Category: Display
ユニークな太めのディスプレイサンセリフ。一部ストロークがループやウェーブしていてポップでおもしろい。というぐらいだろうか(笑)。イメージが夏っぽかったので紹介した。この書体に似合う変わったロゴのテンプレートも5種付属している。大文字のみで1ウェイト。
大変繊細で品のいいディスプレイローマン。ライトウェイトかつ細身の書体で、コントラストもセリフもごくわずかという、消えてしまいそうな繊細な書体で、見ての通りエレガントなリガチャーも多数ある。A, E, F, H にはバーがドットになったオルタネートもあり。大文字のみでグリフは少ないがその分安い。1ウェイト。
本日七夕ということでこちら。レトロSF映画や宇宙を舞台にしたゲームなどのロゴに使われそうなディスプレイ。幅広の平べったいモノラインサンセリフで、角に R が取られ、一部のストロークが欠けている。レトロではあるがきちんと現代的な雰囲気に仕上がったかっこいい書体である。作者はこのテの書体を大量にデザインしているので、作者のページを覗いてみるといいだろう。1ウェイト。
ローマンとスクリプトがコンバインされたディスプレイ。イメージにはローマンの大文字の間にいわゆるカッパープレートスクリプトの R が挟まれているが、これは別の書体ではなくひとつの書体である。大文字の部分にはスクリプト、小文字の部分には大文字のローマンが入っている。なんとも奇妙な書体である。小文字の大文字(なんのこっちゃ)にはリガチャーが多くあるが、スクリプトの方にはリガチャーもオルタネートもまったくない。が、十分おもしろい文字組が楽しめるだろう。当然ながら小文字のグリフはない。1ウェイト。
ソフトでカジュアルなサンセリフとスクリプトのデュオ。どちらも手書きのラフな感じがあり、サンセリフの方は太めで大文字のみ。イタリックと2種で、フィルタイプがソリッドなものとラフなものの2種がある。スクリプトは太めのモノラインで、控えめなスワッシュオルタネートとリガチャーがある。ほかイラストも添付されており、サンプル画像の看板のイラストもある。夏だねぇ…。
ゆったりしたエレガントなモダンローマンディスプレイ。全体的にカウンター広めのやや幅広な書体で、それが気取りすぎない優しい雰囲気を醸し出している。セリフのつかないストロークの端もフレアセリフ気味になっているのが特徴。短く控えめなスワッシュオルタネートとリガチャーもあり。名前は古に流行った髪型のソヴァージュ(sauvage)と似てるけどどういう意味かは不明。イタリックと2スタイル。
本日『パフェの日』だそうなのでこちら。ステンシルタイプの変形ローマンディスプレイ。最近よくある変形系かと思いきや、よーく見ると欠け方が変わっているだけで、グリフそのものは割りとスタンダード。f や t の欠けた部分を埋めて真っ直ぐにしてみるとよく分かる。とはいえ全体的な印象はやはりかなり変わっててデコラティブで、リガチャーも多数ある。コントラストは強めながら全体的には繊細でエレガント。1ウェイト。
イタリックが直立したようなグリフのディスプレイローマン。ハイコントラストのモダンローマンがベースで、大文字はそのまま、小文字は見ての通りイタリックとアップライトのハイブリッドのような字形の変わったディスプレイである。全体的にカウンターが大きめにゆったり取られており、雰囲気は気品のある上流マダムという感じ(笑)。ハデなオルタネートやリガチャーは皆無という最近では潔い書体である。1ウェイト。
変形系エレガントディスプレイ。変形の強いサンセリフ(フレアセリフ?)とやや弱めのセリフがあるが、これらはファイルが分かれておらず、オルタネートで入っている。しかもレギュラーとボールドのウェイトがあり、イタリックもあるが、それらも全部ひとつのファイルに収まっているという変わりダネであり、異体字セレクター機能が必須となっている。全体的な雰囲気はやっぱりフェミニン。