クラシカルでデコラティブなディスプレイ。コンデンスなモダンローマンをベースにインラインされた、20世紀初頭に見たような古風な書体である。大文字のみだが、キリル文字もサポートしている。スワッシュオルタネートはなく、作例にあるようなオーナメントは残念ながら付属せず。ソリッドなフィルでスワッシュオルタネートやリガチャーがある Aquatory、小文字がある Aquatory Serif も別ファミリーにある。ちなみに作者はウクライナ人だそうだ。
Category: Display
繊細なディスプレイローマン。ライトウェイトのオールドスタイルローマンをベースに、一部グリフがちょっと変わっているが、最近の変形ディスプレイほどではなくちょっとしたアクセント程度で留まっており、全体的に大変品よくまとまっている。小文字にはリガチャーと控えめなスワッシュの付いたオルタネートがちょろっと。イタリックと2スタイル。
ステンシルタイプのファットフェイスディスプレイ。図太いモダンローマンからセリフを取り除き(とはいえサンセリフとは異なる)ヘアラインをすっ飛ばした、という感じの書体で、図太いながらもラグジュアリー感がある。画像の “ra” は実はリガチャーで、このようなのが30種ほどあって文字組みのバリエーションが楽しめる。1ウェイト。
そのままロゴに使えそうな太めのラウンドサンズ。ストロークの端が丸いだけでなく角も大きく丸く取られており、コロコロとした印象がかわいらしくも、子供っぽくならずクールな雰囲気を保っている。全体的にジオメトリックで、一部が欠けているのが特徴的。ITスタートアップやその辺のサービス・アプリのロゴなどによく似合うだろう。3ウェイト。
エレガントなモダンローマンディスプレイとスクリプトのデュオ。ローマンの方は大文字のみで、コンデンスでライトウェイト。ヘアラインはかなり細い。スクリプトの方はローマンのヘアライン程度のウェイトのモノラインで、ややスピーディながらカウンターは大きめでゆったりしている。大文字と小文字の差は大きめ。小文字にはちょっとしたスワッシュオルタネートがある。オトナな高級感を演出したい時に。なんか似た名前の高級宝石ブランドがあったような…? それぞれ1ウェイトずつ。
多数のフィルバリエーションを持つかわいらしいモダンローマンディスプレイ。1917年、「1812年ロシア戦役」の100年記念にサンクトペテルブルクの Lehmann 活字鋳造所で(おそらく)Alexandre Benois によってデザインされた、と説明にはある。その戦役が何なのかよくは知らんが(笑)、ともあれそうらしい。太めのモダンローマンをベースに、サンプル画像にある影付き横縞の Sunny Dark をはじめ、ソリッドな Black、シェブロン(山型)と横縞の Origin など14種類ものフィルのバリエーションがある。どれもレトロで大変かわいらしい。最近非難轟々のロシアだが、まあ芸術に罪はあるまい…。大文字のみでキリル文字もサポート。ただいま50%オフセール中。
ちょっとアール・ヌーヴォー風味のあるディスプレイ。グリフが大変クラシックながらステムはほぼモノラインなので、そこまで古めかしい感じはしない。セリフはウェッジ型のものがちょこんと付いている。てっぺんにバーが乗った A やカーブした E、下部が膨らんだステムのある U などがヴィンテージ感があって大変筆者好みである。1900年前後に英国で活躍した装丁家の Albert Angus Turbayne のデザインした書籍のタイトルから起こしたものとの事で、この名が付いている。大文字のみで1ウェイト。
ユニークな太めのディスプレイサンセリフ。一部ストロークがループやウェーブしていてポップでおもしろい。というぐらいだろうか(笑)。イメージが夏っぽかったので紹介した。この書体に似合う変わったロゴのテンプレートも5種付属している。大文字のみで1ウェイト。
大変繊細で品のいいディスプレイローマン。ライトウェイトかつ細身の書体で、コントラストもセリフもごくわずかという、消えてしまいそうな繊細な書体で、見ての通りエレガントなリガチャーも多数ある。A, E, F, H にはバーがドットになったオルタネートもあり。大文字のみでグリフは少ないがその分安い。1ウェイト。
本日七夕ということでこちら。レトロSF映画や宇宙を舞台にしたゲームなどのロゴに使われそうなディスプレイ。幅広の平べったいモノラインサンセリフで、角に R が取られ、一部のストロークが欠けている。レトロではあるがきちんと現代的な雰囲気に仕上がったかっこいい書体である。作者はこのテの書体を大量にデザインしているので、作者のページを覗いてみるといいだろう。1ウェイト。