MyFonts(と他 Monotype が運営しているすべてのサイト)で毎年10月にやっているセール Fontacular が本日より開始。150以上のフォントが割引されているので、欲しいものがないかどうかこのチャンスにチェックして欲しい。その中からひとつ紹介。ゴージャス感のあるモダンローマン。コントラストの強いグリフに、ウェッジ型のセリフとボールターミナルが特徴的。オプティカル?になっており、見出し用の Headline と、ヘアライン部をやや太くした本文用の Text がある。ただしイタリックはないので本文用なのかと言われるとちょっと疑問。やっぱりディスプレイ用じゃなかろうか。小文字の c、f、s をベースにしたちょっと変わったリガチャーがある。各7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
Category: Serif
エレガントなディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンベースに、繊細なスワッシュオルタネートが付いた品のいい書体である。グリフはややコンデンス気味ながらカウンターが大きくゆったりしている。作者はモロッコ人だそうで、そう言われるとマラケシュのスークのアーチを思わせるグリフである(行ったことはないけど)。見ての通りスワッシュオルタネートとリガチャーが豊富にあって、文字組みのバリエーションが楽しめる。アップライトは2ウェイト、イタリックは1ウェイト。
柔らかくフェミニンなフレアセリフディスプレイ。ハイコントラストなモダンタイプで、グリフはゆったりしていて一部のベースライン上のセリフが尻尾のようにふにょっとなっており、大変エレガントに仕上がっている。B や P、R などのボウルは閉じておらずヌケが良い。そのまま組んで化粧品やトイレタリーのロゴになりそうな書体である。1ウェイト。
クラシカルな正統派オールドスタイルローマン。ニューヨークの地下鉄にあった20世紀初頭の古い書体にインスパイアされたとある。コントラストが若干弱めでセリフも少し角が丸く、xハイトが小さい。小文字は Bookman や Chelthenham、Della Robbia などの古いソフトセリフを参考にしたとある。最近じゃ珍しいクラシカルなタイプである。この雰囲気によく似合うボーダーオーナメントもファミリーにあり。イタリックもあって7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
本日はアメリカの作家で『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』の著者、トルーマン・カポーティ Truman Garcia Capote の誕生日(1924)。というわけでこちら。名前だけ同じなトゲトゲしいディスプレイローマン。何年にデザインされたのかはっきりしないが、版元の ITC の設立が1970年なので、書体としてはそこまで古いワケでもないだろう。Ronaldson と Caxton という書体をコンバインさせたと説明にはある。コントラストの強いトランジショナルスタイルで、セリフは結構鋭くトゲトゲしい。e のバーが斜めなのと、イタリックの f のテールが流れているのがクラシカル。4ウェイト。
モノグラムを作れるモダンローマンディスプレイ。モノグラムとは2文字以上のアルファベットを組み合わせて作る、よくプロ野球チームが使ってるマークのようなものの事だが、これを作りやすいように各字4種のプロポーションがある。これをうまく組み合わせ、アウトラインを取って一部をうまく欠けばデモ画像のようなモノグラムが作れるようになっている。まああらかじめ2文字が組み合わされたグリフも350種以上あって、それを使う方が手っ取り早いが(笑)。これを囲うレトロなバッジ風フレームもグリフにある。
繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ヘアラインも細いが太いステムも細いので(どういうこっちゃ)、全体的に大変繊細な書体。大文字にはリガチャーが多く用意され、おもしろい文字組が楽しめる。この手は大文字のみという書体が多いがこれは小文字もあり、イタリックもある。1ウェイト。
ちなみに最近よくロゴのデザインを行っているが、このような書体を選んでもロゴのスペルにリガチャーがない、ということが本当によくある。哀しすぎる…。
エレガントでミニマルな(謳い文句そのまんま)ディスプレイローマン。ライトウェイトで繊細なモダンローマンで、骨格もだいぶゆったりしている優雅な書体である。そんなに変わったグリフはないが、R のレッグがぐぃっと張り出しているのが特徴的。小文字はなく1ウェイト。
硬めでかっちりしたモダンローマンディスプレイ。かなりシャープなラインで整えられた書体で、Didot などは E や L、S 等にはブラケットがあるが、これはすべてのブラケットが省かれていて機械的な印象すらある。大文字にはリガチャーが10種ほど。全体的にクラシックで男性的な印象があるだろうか。ウェイトは9つでイタリックはなし。
レトロモダンなローマンディスプレイ。全体的にコントラストの強いモダンテイストで、セリフはヘアラインではなくウェッジ型。イタリックの方が変わっており、かなり傾きとカリグラフィー風味が強い。作者によれば、パイロットのパラレルペンで書いてデザインしたとの事。以前紹介した Ogg の元になった Oscar Ogg の書風に影響を受けてる事は間違いないだろう。アップライトの大文字にはリガチャー多数。3ウェイト。ただいま30%オフセール中。