ドイツ語でのみ用いられる文字 “ß”(エスツェット)だけにフォーカスした変態本(笑)。400もの書体の ß ばっかりを集めた本で、右ページに巨大な ß を一文字だけ、左ページにその書体の解説(英語)がある。一応解説文はその書体で組まれており、小さいながら主要文字の見本も付いてはいて、一応見本帳の体(てい)をしている。文庫本サイズだが、本文組の見本としてはまぁ十分だろう。しかしなんでまぁこんな本を思いついたのやら…。ちなみに ß は18世紀頃までは使われていた s の異体字・「長い s」と呼ばれる ſ と s の合字であり、つまり s がふたつくっついてこんな形をしているので、ß が出せない場合は「ss」と綴るのが正しい。決してギリシャ文字の β(ベータ)ではないので注意。
Home: page 123
ボタッとしたセリフが可愛らしいローマン。x-ハイトやカウンターが大きく全体的にコロコロしており、丸みを帯びた大きめのセリフと相まって全体的な雰囲気は可愛らしい。昔懐かしい Cooper や Souvenir、Cheltenham のような雰囲気を持っている。a には1階建てのオルタネート、g はサンプルのようにループが閉じてないオルタネートがある。Cafe Brasil と同じ作者で、これの流れをくんで本文にも耐えうるようデザインし直したものらしい。5ウェイト。ただいま70%オフセール中。
本日『さんごの日』らしいのでこちら。モダンローマンとシグネチャースクリプトのデュオ。モダンローマンの方は大文字のみで、グリフは割とスタンダード。コントラストはかなり強い。スクリプトの方はボールペンの筆致のような細いモノライン。グリフはかなりラフで、横よりは縦の勢いが強い男性的な書体である。スワッシュはないがリガチャーが88種もあって、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。ほか、サンプルのバックのようなペーパーテクスチャ画像が9種添付されている。ちなみに名前の blush は brush(筆)の誤字ではなく、「赤面する」「紅潮する」等の意味があるそうな…。各1ウェイトずつ。
カーリーな活字タイプのスクリプト。Bodoni がデザインした古い活字をデジタル化したものとのこと。手元に Bodoni の Manuale Tipografico があるのでペラペラとめくってみると、細部が異なり、傾きもこちらの方が強いが、確かに似たようなスクリプトが掲載されている。Bodoni らしいコントラストの強いモダンな書体で、全体的にくるくるとカールしているが、本当の手書きスクリプトよりは慣れてない人には読みやすいだろう。名前のテッラチーナとは地名らしい。6ウェイト。
これとは少し違うが、かねてよりこういった手書きではない、活字タイプのスクリプトの呼び名をどう呼ぶか考えあぐねていたが、この書体の解説にセミスクリプト semi-script なる文言を見つけた。これがひょっとしたら的確かもしれない。使わせてもらおう。
いーちーねーんじゅーがひーなーまーちゅーりー♪という事でこちら。かなりつたない感じのゆるいブラッシュスクリプト。グリフは子供が書いたようなラフな形で、ストロークは細くアップライトでリレーションがない(文字が繋がってない)。その代わりストロークの端が所々くるっとカールしている。欧米の絵本で使用されてるような書体でちょっと使い所が限られてくるが、使いこなせれば可愛らしい雰囲気を出せると思う。1ウェイト。
モダンとクラシックの中間ぐらいのカッパープレートスクリプト。小文字は字形もベースラインも揃っておりさほど暴れてはいないが、字形はちょっとつたなくてカジュアル。ほぼ全文字にターミナルスワッシュが付いたオルタネートがある。大文字はスワッシュが付いたのがデフォルトで、オルタネートはない。グリフ数は300弱と大変少ないが、その分迷わず使えるので楽だと思う。傾きの強い Italic と2バージョン。
とんがった印象のゴージャス感のあるディスプレイローマン。かなり個性的なグリフをしたコンデンスなタイプで、ストロークは直線的でセリフはやや大きめ。Ss にだけセリフはない。大文字にはリガチャーが20種ほどあって、文字組のバリエーションが楽しめる。なんというか、ジャスティン・ビーバーが好きそうなファッションブランドで使われてそうなタイプである(解ります?)。1ウェイト。
女性的でエレガントなモダンサンセリフ。モダンローマンからセリフを取り除いたような書体で、コントラストが強く、名前の通り直線的な骨格をしている。カウンターも広めで優雅でゆったりしており、詰めるとその優雅さが半減するので、アケ気味で組んだ方がキレイだろう。g のループが変わっててカワイイ。イタリックもあって3ウェイト。
※2021年に名を Flatline Sans に改め、8ウェイトに拡張された。
本日はかのリーバイス Levi’s の創業者であるリーヴァイ・ストラウス Levi Strauss の誕生日(1829)だそうなのでこちら。コンデンスな太めのスラブセリフディスプレイ。レイヤードになっており、フィルのタイプが違う6種のフォントを重ね打ちして面白い効果が得られるようになっている。ちょっとレトロでヴィンテージ感のある書体で、アメリカン60’sな雰囲気満載である。大文字のみで小文字はなくスモールキャップス。ロゴと言うかバッジと言うか、この書体を使用したテンプレートがEPSで10点付属している。$10という安さも魅力的。
ウェッジ型のセリフが特徴的なエレガントなローマン。ストロークが直線的でほとんど抑揚がなく骨格もシンプルで、セリフはウェッジ型だがモダンローマンと言っていいと思う。E や F のセンターバーのセリフが魚尾っぽくなっているのが面白い。全体的にとても品が良く高級感もあって、女性向けのファッションや化粧品などによくマッチするだろう。5ウェイト。ただいま65%オフセール中。