ラグビーワールドカップも近く『馬と鹿』のMVも公開されたのでこちら。ちょっと変わったスラブセリフとメジャー感のあるレタリングスクリプトのデュオ。アメリカのスポーツグラフィックにインスパイアされたものとの事(ちなみにファウンダリーはロシアだ)。スラブセリフの方は片方にしかセリフがないものが多く、これが視覚的におもしろい効果を生み出している。イタリックもあり。スクリプトの方はメジャーリーグでよく見るタイプのレタリングによるスクリプトを模したもの。スワッシュオルタネートも結構ある。スラブセリフ、スクリプト双方ともキリル文字をサポートし、5ウェイトある。
ちなみに画像のボールはアメフト用だ(笑)。こ~れ~がっあ~いじゃ~な~け~れ~ば~♪
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ややコンデンス気味な背の高いモノラインサンセリフディスプレイ。小文字はなくスモールキャップスで、大文字のグリフにはスワッシュが付いており、いくつかはスワッシュのタイプが違うオルタネートがある。スモールキャップスの方はリガチャーが30あり、色々とおもしろい文字組が楽しめる。文字と同じ太さのスワッシュラインも別フォントで付属。Clean というファミリーがあるが、違いはよく判らず…。1ウェイト。
素早く倒さないとこちらが全滅してしまいそうな名前のおしゃれでエレガントなディスプレイ。基本はコントラストの強いサンセリフで、グリフは円を基調としていて丸っこく、x-ハイトも大きくカウンターも広めで全体的にゆったりしている。g の下部のループが閉じてないのが特徴的。いくつかの大文字にはオルタネートがあり、バーのない A やレッグが垂直な M、アームがベースラインから立ち上がった K などがある。これらを駆使すると素敵なロゴが作れるだろう。やっぱり女性向けかな。1ウェイト。
今となっては小さい単位となってしまったメガバイトの名を持つジオメトリックサンセリフ。Futura と比べてx-ハイトは大きめで、代わりにアセンダーとディセンダーは短め。a に1階建てと2階建てのグリフがあるのと、y の上半分が u 型になっているのが特徴だろうか。t の左肩にブラケットっぽいのが付いてるのも珍しい。可読性も割と良い。キリル文字もサポートしており、イタリックも当然ながらある。5ウェイト。
繊細でフェミニンなブラッシュスクリプト。ややシグネチャーに寄ったタイプで、ストロークのコントラストは弱く、コネクションはあったりなかったりであまり厳密ではない。ベースラインも揃わず、あまり派手ではないがバウンシーではある。スワッシュオルタネートはなく、その代わりリガチャーは結構豊富にある(スワッシュのみ別フォントにはなっている)。女性向けの商品やサービスなどに。アップライトの Regular と傾いた Slant の2種。共に1ウェイトのみ。
名前の通り真面目そうなサンセリフ。骨格はクラシックなヒューマニストながら、ストロークはところどころ手書きのように「にゅよっ」とした歪みが見られる。モノラインで端は丸くなっており、そこがモダンである。ウェイトは軽く読みやすい。2ウェイトあるが、Bold の方にイタリックはない。ファミリー展開が非常に控えめなのがちょっと残念である。グリフがちょっと確認できないがなぜだろう…サイトのバグかな?
レトロ感というかヴィンテージ感というかそういう感じのあふれるディスプレイ。19世紀頃のエフェメラ(端物印刷。チラシ)やシガーボックスなどのレタリングにインスパイアされたものとのこと。基本はモノラインのフレアセリフで、小文字はなくスモールキャップス。大文字にはくるっと回ったスワッシュが付いており、オルタネートにはスワッシュの位置が違うものがある。またこれに似合うフレームオーナメントが付属している。フレームは角と途中がバラになっているので、サイズ調整もラクにできるだろう。6ウェイト。
オシャレでちょっとだけモダンに寄った正統派カッパープレート。かなり傾きの強い繊細なカッパープレートで、字形はクラシックな正統派なのだが、ストロークにやや歪みが見られ、アウトラインがラフになっており、手書き風味が若干加えられている所がちょっとだけモダンぽい。スワッシュオルタネートは大文字には少ないが小文字には結構あり、総グリフ数は1,000を超える。比較的安価なのも魅力。ウェディングなどに。1ウェイト。
オシャレなコンデンスローマンとスクリプトのデュオ。ローマンの方はコントラストの強いモダンローマンをベースにしており、コンデンスで腰の位置がかなり高め。全体的に背の高いモデルのような雰囲気を持っている。対してスクリプトの方はボールペンで書いたような感じで、コントラストが弱くほぼモノライン。字形も能書家ではない、普通の人の筆致に近いシグネチャー(サイン)タイプで、それがカチッとしたローマンとのコントラストを生んでいる。スワッシュはないがリガチャーは割と多め。ファッションやおしゃれカフェなどにどうぞ。それぞれ1ウェイトずつ。
可読性の良い本文用ローマン。コンデンス気味でx-ハイトがかなり大きく、長文を狭いスペースに詰め込む、新聞や雑誌等で実力を発揮するタイプだろう。そういう意味で Times Roman と似ている。コントラストはやや強め。これもラフな紙に印刷されて太ることが想定されてる、のかもしれない。イタリックはカリグラフィー風味が強くクラシック。名前はフランス語で「銀」または「お金」の意味なので、経済誌(紙)などに似合うだろう。7ウェイトパックで$35と破格の値段なのも魅力。