優雅なカッパープレートスクリプト。ディプロマというと証書・賞状などの意味なので格式ある感じなのかと思いきや、太いストロークの始点が自然な形をしており、全体的にもやや緊張感ゆるめでゆったりしたデザインである。スワッシュはご多分に漏れず多めに用意されているが、スワッシュライン自体には抑揚がなくモノラインなのがちょっと変わってるだろうか(Ornament というファミリーには抑揚のあるラインが用意されてはいる)。このテの書体にしては可読性が良く、使い勝手が良いだろう。
Home: page 170
宮田識氏率いるデザイン事務所「DRAFT」のグッズブランド「D-BROS」の2018年カレンダー。いくつか種類があるが、毎年書体をフィーチャーしたものも出しており、来年は Avant Garde を使用している。シンプルでカッコイイカレンダー。こちらはA3ほどのサイズの壁掛けだが、ほかB1ポスターサイズ(本日時点でAmazon在庫切れ)とハガキ大のデスクトップサイズがバリエーションにある。
軽くてちょっと変わったヒューマニストサンセリフ。ストロークにコントラストがあって端がテーパードになっており、また所々ちょっとニュヨっと曲がってるのが特徴的。あと B や P、R などのボウルが閉じておらず、K や k のステムとアーム・レッグが離れてて風通しが良くなっており、軽くちょっとかわいらしい感じに仕上がっている。丸数字やパソコン関連のアイコンがあるのも変わってる。可読性はまあまあ。11ウェイトもあるビッグファミリー。ただいま50%オフセール中。
本日はスイスの心理学者で「ロールシャッハ・テスト」の考案者として名高い、ヘルマン・ロールシャッハ Hermann Rorschach の誕生日(1884)。テストの方法はインクを垂らした紙を二つ折りにし、開いてできた左右対称の図形(シミ?)を見てそれが何に見えるかを問うものだが、その図形をフォント化したもの(英語では ink blot test と呼ばれるそうな)。素人目には、どういう図形をどう見たらどういう心理傾向があるのかサッパリ解らないが、その「テスト内容が被験者にバレない」という事が心理テストとして良いのだそうだ(そりゃそうか)。ちなみに本人は、虫垂炎からの腹膜炎で37歳の若さで亡くなっている。当時は難しい病気だったんかなー。医学の進歩に感謝。
本日沖縄は28℃もあるが暦の上では立冬。なのでそれにふさわしい書体を紹介。手書きの緩いスクリプトと、かなりコンデンスなサンセリフのミクスドファミリー。サンプルはかなりかすれちゃってるが、これは Photoshop の加工ではなく、ハナからこんなにかすれてる(笑)。「地面に書いた文字に雪がおおいかぶさった」感を出している可読性無視の書体である。加工しなくて良い分ラクに使えるだろう。1ウェイト。
様々なスタイルの手書きレタリングミクスド。共通性のない9つのスタイルのサンセリフ(1種だけ Serif をうたっているが、コントラストのやや強いフレアセリフとなっている)の寄せ集めで、全体的にポップな雰囲気でおもちゃ箱みたいな書体である。そろそろクリスマス向けの広告を作ることもあると思うので、子供向けにいかがだろうか。ただいま50%オフセール中。
可読性の良いサンセリフ。x-ハイトが大きく、あちこちちょっと丸くなっており、超楕円ベースっぽいデザインになっている。ややポップな雰囲気があるがコンデンス気味なので、サインにも使い勝手が良さそうではある。Hairline から Black まで9ウェイトとビッグファミリー。キリル文字もサポート。全ファミリーパックでも10,000円程度と安いが、ただいま93%オフというかなりの値引きセール中。1,000円しないので買っても損はないだろう。
ガーリーでかわいらしいコンデンスなハンドレタリングディスプレイ。こういうのも一応スクリプトと言って良いのだろうか、それっぽいリガチャーやスワッシュオルタネートが結構用意されている。フリーハンドでデザインしたらしく、ラフなアウトラインとなっている。イタリックもあり。i や j のドットが星型になっているのがちとやり過ぎな気もするが(笑)、ま、よろしいんじゃないでしょうか。
これもまぁハロウィンに似合うかなと紹介。コンデンスなアール・デコ調のディスプレイ。コントラストが程よく、なかなかエレガントに仕上がっている。リガチャーがちょこっとだけあるが、サンプルのように割とアクセントになってていいんじゃないかと思う。2タイプあり、通常のディスプレイ向きの Regular と、x-ハイトを大きくしてやや字幅を広げた長文向きの Book がある。
もう今さらながらしつこくハロウィン特集。このブログでも度々紹介している Lanston Type Company のハロウィンオーナメント。書体もクラシックでデコラティブなものが多いので、この辺の雰囲気は得意なのだろう。ま、よかったら使ってね。