筆者が独断と偏見で選んだおしゃれでかっこいい英語フォント(欧文書体)をほぼ毎日1書体ずつ紹介しています

Monotype

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必見! お薦めのタグ5選

Beckinslade

Beckinslade

ヴィクトリア調の繊細で華美なブラックレター。見ての通りドハデな装飾が施された書体で、可読性などほとんど考えられていないが、まぁクリスマスの時期には華やかでよろしいかと。字種がスタンダードな分、値段はかなりお安めでお買い得。サンプルに間抜け引用符が使用されてるのには目をつぶってください(笑)。本来のシングルクォートにも装飾があり、これには結構びっくりである。それは見てのお楽しみ。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)
Tobias Frere-Jones / Princeton Architectural Press / 2017年
Fifty Type Specimens: From the Collection of Tobias Frere-Jones

タイプデザイナーの Tobias Frere-Jones 氏の古い書体見本帳コレクションから厳選し再構成して、50枚のポストカードにした本(本ではないが)。Jones 氏のデザインした書体ではないことに注意。アメリカ、英国、フランス、ドイツ各国それぞれのファウンダリーの見本帳から12点ずつ選んだとある(じゃあ48枚なのでは…)。欧文書体ヲタには垂涎のポストカード集で、筆者などはどういうフレームに入れて部屋に飾ろうかとすでに思案中。パッケージもカッコよく、布張りした箱に黒で型押しがしてある。3,000円ほどとちょいするなあと思うだろうが、1枚60円と思えば全然安い。お買い得。それにしても以前は Hoefler & Jones として活動してたと記憶してるが、Hoefler 氏とはいつ袂を分かったんだろうか…ちょっと気になる(笑)。

Trade Gothic Display

つい最近アナウンスがあったので紹介。以前も紹介した古いサンセリフ Trade Gothic のディスプレイ特化版。大文字のみの分版タイプで、普通のソリッドなものの上に、立体的なデザインが施された文字を色を変えて重ね打ちすることで、2~3色に色分けして表現できるようになっている。だいぶレトロ感溢れるテイストだが、最近はこういう古いものが流行ってんでしょうか。Monotype サブスクリプションにも入ってるが、購入する場合は単品で買ってもあんまり意味がないのでぜひセットで。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher

Festa Classica

Festa Classica

こういうのもスクリプトの類なのだろうかと悩むディスプレイ。伸びやかでラフなキャピタル。カリグラフィーでこういう書体を書く人もいるので、手書き書体である事は間違いない。一見簡単そうではあるが、こう綺麗にコントラストを出すにはブロードペンの細かいコントロールが必要で、さらに一発では書けず、ビルドアップ(複数回でひとつのストロークを書く)になるだろう。見た目とは裏腹に、結構高度なテクニックが必要となる書体である。大文字のみではあるがオルタネートやリガチャーが豊富にあり、さらにギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。2ウェイト。イタリックもあり。ただいま90%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher
Fontspring
Set Sail Studios
Merry Christmas Color

雪の結晶があちこちに散りばめられたカラーフォントのブラッシュスクリプト。カラーフォントとはその名の通り、最初から色が付いたフォントである。別にソフトウェアで色を付ければいいじゃんと思うだろうが、それだと文字全体が1色で塗りつぶされてしまう。その点カラーフォントはパート分けして彩色されており、このフォントではサンプルの様に文字部分は赤、雪の結晶はグレー(銀)に塗り分けられているようである。数字はオーナメントに置き換えられており、それらはもっと細かく色分けされてるようだ(中央のトナカイがそう)。カラーフォントを発色させるには対応してるソフトウェアを使用する必要があり、Adobe のソフトの最新バージョンは大体対応している。Office は不明。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher

TT Knickerbockers

TT Knickerbockers

コントラストが強くコンデンスなサンセリフとブラッシュスクリプトのデュオ。19世紀ニューヨークをイメージして作られたもの。らしい。超楕円をベースにデザインされた Grotesk は、ジオメトリックで背が高くてコントラストが強く、以前紹介した Empire の雰囲気がある。一方の Script の方もややコンデンス気味なアップライトのブラッシュスクリプトで、こちらはややポップな雰囲気があるだろうか。スワッシュオルタネートやリガチャーもそれなりにある。双方ともキリル文字をサポートしており、Script の方は珍しいキリル文字のカリグラフィーが見られる。あと Behance 内にデモページがあるので参考に。ちなみにニッカーボッカーズとは、膝下丈の太腿部分がダボッとしたパンツの事。古くはゴルフや野球をする際にはかれたものだが、なぜか日本ではガテン系のお兄ちゃんがはく事になっている(なっている?)。

Category(s)
Design Date
2017
Publisher

Hello Christmas

Hello Christmas

クリスマスが近いよねって事でこちらを。ゆるいサードウェービーなアップライトモダンスクリプト Hello Script に、クリスマスオーナメントが付いたもの。文字のあちこちにオーナメントが付いており、それとは別にオーナメントのフィル部分だけのものがファミリーにあるので、それを重ね打ちすることで色付けすることが可能になっている。オーナメントだけの Icons とそれのフィルも別にあり。ただいま50%オフセール中。メリクリ~。

Category(s)
Design Date
2015
Publisher
House Industries, now available on MyFonts!

Loreen Hollywood

Loreen Hollywood

本日は映画の日って事でこちらを。アール・デコ調のディスプレイ。細いステムがヘアラインとなり、アセンダーやディセンダーが長く、クラシックな古き良き映画のエレガントな雰囲気がある。小ぃ~さなセリフの付いたものとないものがあり、フィル部分にジグザグ模様が入った Zick があって、それぞれに2ウェイトあってイタリックもある。オスカー像や古いカメラのアイコンが入った Dingbats もあり。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher

Neue Swift

Neue Swift

本日は『ガリバー旅行記 Gulliver’s Travel』を著したアイルランドの作家ジョナサン・スウィフト Jonathan Swift の誕生日(1667)。というワケで同じ名を持つ書体を紹介。名人 Gerald Unger による本文用ローマン。氏の書体に多いウェッジ形のセリフを持ち、字幅もあまり差がなく一定のピッチがあり、「ああジェラルド・ウンガーやなー」という感じがする。1989年に制作され、2009年に Neue 化(?)されて字種が増えた。5ウェイトあり、Black だけコンデンスがある。ちなみにジブリ映画の『天空の城ラピュタ』の空に浮かぶ島というアイディアはこのガリバー旅行記から。劇中でも語られている。

Category(s)
Design Date
2009
Designer(s)
Publisher
Cristóbal Henestrosa, Laura Meseguer, José Scaglione / Tipo e / 2017年
How to create typefaces – from sketch to screen

タイプデザインについて言及された書。レタリングやタイポグラフィの本は数あれど、タイプデザインそのものについての本は洋書でもなかなかないので、貴重な資料である。「スケッチからスクリーンへ」のサブタイトル通り、紙上でのスケッチからアウトラインを取ってデジタル化するまでのノウハウが詰まっている。正直英語が得意じゃないので(笑)さほど読んでいないが、図版を見る限りかなりおもしろそうである。著者はメキシコ人、スペイン人、アルゼンチン人の3名で、スペイン語で書かれ2015年に出版されたものだが、今年になって英訳された。公式サイトは tipo-e.com

海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
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