本日『国際レモンメレンゲパイの日 Lemon Meringue Pie Day』だそうなので(なんぢゃそら)こちら。ラフでカジュアルなハンドライテン。少し毛足の長いマーカーで書いたようなストロークでややコントラストがあり、グリフはいわゆるブロック体をちょっと崩したような感じでスクリプト風味があるが、割と読みやすく整っている。カジュアルかつガーリーなので、ティーンの女子向けに良いだろう。1ウェイトのみ。
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本日は『シートン動物記』のアーネスト・シートン Ernest Thompson Seton の誕生日(1860)。シートンと言えば『狼王ロボ』、ということでウルフの名が入っている書体を。端整で大変かっこいい正統派オールドスタイルローマン。Garamond や Jenson、Griffo らの書体を参考にしたとあり、まさにそういったオールドスタイルの正道を受け継いだ大変素晴らしい出来である。ct や st などのクラシカルなリガチャーがあるのも筆者好み。イタリックの g に2階建てを採用してるのがめずらしいが、1階建てもオルタネートであるのでご安心を。本文用を想定しているようでファミリー展開は少なく3ウェイトと潔い。
威風堂々としたサンセリフディスプレイ。古代ギリシャ時代の碑文をモチーフにした書体で、ローマンキャピタルに通ずるものがあるが、こちらはセリフがないせいか、より素朴な雰囲気も持っている。ストロークはほぼモノラインだがややフレアセリフ気味で、全体的にプロポーションがやや幅広。雰囲気がホントに筆者好みで、何に使うか分からないがすごく欲しい(そんな書体をいくつ持ってるやら…)。当然ながらギリシャ文字もサポートしている。小文字はなくスモールキャップス。8ウェイトあって、バリアブルタイプも別にある。ただいま50%オフセール中。
本日は『ムーミン』の作者トーベ・ヤンソン Tove Marika Jansson の誕生日(1914)。ムーミンはファンタジーではモンスター扱いされてるトロールの一種らしいのでこちら。「トロールの舌」という名のジオメトリックスラブセリフ。大変シンプルかつスタンダードで読みやすいスッキリした書体である。スラブセリフではあるが、A や C など一部セリフがまったくないものがあるのがちょっと変わってる。a と g には1階建てと2階建てがあり、スモールキャップスも用意されてる事から、本文用途も考慮されていることが伺える。数字にもプロポーショナルとタビュラーがあるようだ。N, R, T には幅が2倍ほどになったオルタネートがあるが、使い道が分からん(笑)。実は名前のトロルトゥンガはノルウェーの観光名所で、崖から突き出た岩が舌のように見えることからこの名があるようだ。イタリックもあって4ウェイト。
本日はすんごい数の「◯◯の日」があるが、全部無視して(笑)俳優ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman の誕生日(1937)を祝うことにする。モノラインのシグネチャースクリプト。傾きの強いスピードを感じるタイプだが、グリフは割とゆったりストロークでさほどラフではなく、ちょっと横に間延びしている。大文字はループが大きくちょっとかわいらしい。オルタネートはないが小文字にはリガチャーがそこそこ。1ウェイトのみ。
本日『バナナの日』らしいのでこちら。グリフがちょっと変わってるかわいらしいディスプレイ。フリーハンドでやや丁寧に書いたようなストロークで、ややオーガニックなニュアンスが残っている。グリフが普通ではなく結構変形しており、カジュアルで楽しい雰囲気を醸し出しているのが特徴。ちょっとクセがあるが、スイーツや子供向けのものに似合うだろう。2ウェイト。
レトロなレタリングスクリプト。’50年代イタリアのプロダクトや自動車などによく使われていたような書体で、それらは製品のパーツにしやすいようモノラインのものが多かったが、こちらはかなりコントラストが強くアール・デコ風味が出ている。ステムやリレーションが直線で、こういうのもジオメトリックというのだろうか。作者はドイツ人だが、イタリア旅行に行った際にあるバーで見た灰皿にあった Nido(イタリア語で「巣」) というロゴにインスパイアされて作ったとのこと。また想像を膨らませ、架空のホテル・カポリの VI としてこの書体を採用し、カードなど色々ツールを作ったそうな。このホテルがあるのがアルコナ岬 Cape Arcona という架空の土地で、それがそのままファウンダリー名となっている。
台風で自宅に閉じ込められていたので2日ぶりの更新。という訳で憎たらしい名前の書体を紹介。モダンとシグネチャーの中間のようなスクリプト。やや毛足のあるサインペンで書いたようなストロークで多少コントラストがあり、アップライトでループが大きくゆったりしたグリフをしている。結構暴れてるようだがベースラインはほぼ揃っていて礼儀正しい(?)。リガチャーはまあまあある模様。1ウェイトのみ。画像のスペルが間違ってるのは指摘しないであげてくれ(笑)。ちなみにこの台風6号はV字ターンでまた沖縄本島に戻ってくるそうな…よって明日も多分更新できない。食料が…。
本日はクラーク博士 William Smith Clark の誕生日(1826)。Boys be Ambitious ということでこちら。オシャレ感満載のフォントデュオ。サンセリフはコントラストが強く、細いストロークはヘアラインとなっている。グリフはごくスタンダード。スクリプトはモノラインで、グリフはややラフでちょっと崩れているが、そこまで暴れてはいないので読むのにさほど苦労はない。小文字にはリガチャーが結構あり。それぞれ1ウェイトずつ。
久しぶりに出た超ビッグファミリー。なんと100種類を誇る大所帯書体である。サンセリフとセリフがあり、それぞれにコントラストの強弱があり、さらにそれぞれに字幅が5種ある。サンセリフはネオグロテスクタイプで、Low はほぼモノラインだが、High の方はかなりコントラストが強く、モダンローマンのセリフが取れた感じになっている。セリフの方はトランジショナルタイプで、Low と High の差はそれほどでもなく、オプティカルの本文用と見出し用程度。字幅は細い方から Compressed、Condesnsed、無印(通常幅)、Extended、Expanded がある。さらにそれぞれに5ウェイトで、2 × 2 × 5 × 5 で計100種。これだけあってなぜにイタリックがないのかは不明(笑)。