本日は英国のテニスプレーヤー、フレッド・ペリー Frederick John Perry の誕生日(1909)。名前でピンと来た人もいるかと思うが、アパレルブランド「フレッドペリー」の創始者でもある。ここのロゴは月桂冠なのでこちら。月桂冠とボーダー、アイコンなどを重ね打ちする事でオリジナルのバッジを作れるフォントである。サンプルの通り色々バリエーションがあり、単純計算で25万通りもの組み合わせを作ることができる。周囲のキラキラやボーダーはいらない、となればバリエーションはもっとある事になる。通常のものと白黒反転したものの2種。シンプルでクラシックすぎないので、結構実用的だと思う。デザインのアクセントに。ロゴにしたっていいだろう。ちなみにフレッドペリーそのものに近いデザインは、ない(笑)。
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本日はかのリーバイス Levi’s の創業者であるリーヴァイ・ストラウス Levi Strauss の誕生日(1829)だそうなのでこちら。コンデンスな太めのスラブセリフディスプレイ。レイヤードになっており、フィルのタイプが違う6種のフォントを重ね打ちして面白い効果が得られるようになっている。ちょっとレトロでヴィンテージ感のある書体で、アメリカン60’sな雰囲気満載である。大文字のみで小文字はなくスモールキャップス。ロゴと言うかバッジと言うか、この書体を使用したテンプレートがEPSで10点付属している。$10という安さも魅力的。
セリフドゴシックのレイヤードディスプレイ。同じグリフでフィルのタイプが違うフォントを重ね打ちして彩るタイプの書体である。このテは必然的に太くないと効果がないので、やはりぶっとい。アメリカのグラフィックデザイナー、ハーブ・ルバーリン Herb Lubalin の書体にインスパイアされたものとのこと。フィルとシャドウのタイプが14種あって、2~3種重ね打ちすれば十分だろう。雰囲気は60’sアメリカン風だろうか。ちょっとレトロ。
ややコントラストが強いシグネチャースクリプト。通常のペンではなく筆ペンのようなもので書かれたような、ところどころぬちゃっと感があるコントラストの強いタイプで、字形はアップライトに近くラフでバウンシー。小文字には行頭と行末用の横に伸びた長いスワッシュの付いたオルタネートがある。カジュアルではあるが結構スタイリッシュな雰囲気を持ってるので、高級ではないが安くもない(?)ファッションやコスメなどに。男性向けも行けると思う。
クリスマス当日という事でこちら。かわいらしいディスプレイローマン。よく海外の絵本などで見られるバウンシーでラフな書体だが、これは読みやすくもあって優秀だと思う。ステムはウェストが絞られフレア気味で、ウェイトは軽めで割とエレガント。同じ字が2つ並んだリガチャーがいくつあって、単調にならないようになっている。名前のルドルフとは「赤鼻のトナカイ」の事。Rudolph the Red-Nosed Reindeer という童話を元にあの歌ができたそうな 。作者本人はスラブセリフと表現してるが、そうかしらん…? まあいいや。メリクリ~。
本日『紅茶の日』だそうなのでこちら。ガーリーなシグネチャースクリプト。ライトウェイトのモノライン、と思いきや、ほんのりわずかにコントラストがあるタイプで、雰囲気はとても柔らかく女性が好みそうなタイプである。スワッシュオルタネートはあるものの、イニシャルとターミナルのみで、上下に伸びるような派手なものはない。あとリガチャーが結構な数がある。繊細なので大きく使う方がいいだろう。女性向けのあれやこれやに。1ウェイト。
本日はかなりの数の○○の日が制定されてるが、その中のひとつ『トマトの日』にちなんでこちら。最近よく見るタイプのブラッシュスクリプト。スクリプトというよりただの手書きと言っても差し支えないほどのつたないハンドライティングで、筆感はたっぷりあって太細のコントラストが大きい。傾きはなくアップライト。スワッシュはないが、字形のオルタネートは結構あって、ランダムに組み合わせるとより手書き感が出るだろう。カジュアルでかわいらしいので、若い女性向けプロダクトやオーガニックなカフェなどに。1ウェイト。
本日は英国のロックバンド「クイーン Queen」のボーカル、フレディ・マーキュリー Freddie Mercury の誕生日(1946)。てなワケで同名のスクリプトを紹介(なんか昨日とダブったが…)。ガーリーなアップライトのモダンスクリプト。派手なスワッシュが付いてるがベースラインはほぼ揃っており、そのせいでそれほどごちゃついた印象はない。めずらしくスモールキャップスがあり、文科省でいうところのブロック体のグリフが入っている。こちらは本体の小文字よりだいぶ大きい。3ウェイトあって、フローリッシュなどのオーナメントもあるのだが、それもちゃんと3ウェイトある。なかなかめずらしい。そういや『ボヘミアン・ラプソディ』まだ観てないや…。
ちなみにマーキュリー(メルクリウス)とはローマ神話の伝達・情報・商売の神で、ギリシア神話のヘルメスと同一視され、水星の英名となっている。
本日は『リンドバーグ翼の日』。1927年、アメリカの飛行士チャールズ・リンドバーグ Charles Lindbergh が例の名ゼリフ「翼よ、あれがパリの灯だ」と共に大西洋単独無着陸横断飛行を達成した日である。ということで「パリよこんにちは」の名を持つこの書体を紹介。優雅でかわいらしいモダンローマンとハンドスクリプトのデュオである。ローマンはコロコロしたプロポーションながら、ライトウェイトでコントラストも強く、スワッシュオルタネートも豊富で大変魅力的。ラフなブラッシュスクリプトもこのローマンに大変似合っている。非常に安いのでお気軽にどうぞ。
ちなみにリンドバーグの名ゼリフは創作で実際言ってないらしく、しかも日本でしか言われてないそうな(笑)。ついでにいうと筆者は靴が好きで、界隈ではよく「素敵な靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる」などとイタリアで言われてるとか聞くが、イタリア人に聞いても誰も知らないらしい…。
本日は『LPレコードの日』だそうなのでこちら。Trajan タイプのローマンキャピタル。ライトウェイトながら、大変堂々としており美しい。小文字はなく、スモールキャップスもない潔い仕様である。おかげでグリフ数が少なく、その分値段も安い。アメリカの名タイプデザイナー、フレデリック・ガウディ Frederic W. Goudy が1927年に Architectural Record という雑誌のタイトルのためにデザインしたものだそう。「建築記録」という雑誌なのでレコードとは関係ないけど(笑)、まぁ名前が一緒なので許してくれい。